科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
精神医学Ⅰ 【作】/Psychiatry Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B700233001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(前期)/WED1(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
阪井 一雄/SAKAI KAZUO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《専門基礎分野》/*** MAJORS *** 《BASIC SCIENCES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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阪井 一雄/SAKAI KAZUO | 作業療法学科/Occupational Therapy |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、学部DP 2 を達成することを目指す。 まず、精神症状学について理解し、各論では、統合失調症、躁うつ病、神経症、器質・症状精神病、各種依存症、摂食障害、児童・青年期の精神障害、老年期の精神障害などについて、それぞれの疾患の定義、診断基準、予後等を理解する。疾病機構に基づいた治療法について理解する。また夫々の疾患に対する薬物療法とその副作用について理解する。 この授業の担当者は、精神科医として30年以上の実務経験のある、医師、精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、日本老年精神医学会専門医、臨床心理士、公認心理士試験であり、現在も認知症疾患医療センター等で診療実務を行っている。実際の診療経験にも言及しながら、実戦的な学習へと繋げていくことを目標とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
幻覚・妄想・思考障害といった精神科用語の定義を理解できる。 統合失調症、躁うつ病、神経症、器質・症状精神病、各種依存症、摂食障害、児童・青年期の精神障害、老年期の精神障害などについて、それぞれの疾患の定義、診断基準、予後、疾病機構に基づいた治療法までを理解できる。 夫々の疾患に対する薬物療法とその副作用についても理解できる。 理学療法士・作業療法士国家試験の共通問題に解答できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
精神症状 幻覚 妄想 思考障害 統合失調症 うつ病性障害 双極性障害 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義に用いるpower pointのfileをuploadしておく。それを主に用いる。一部の時間は問題演習にあてる。 資料のup load 先 https://kobegakuin-my.sharepoint.com/:f:/g/personal/rk121203_reha_kobegakuin_ac_jp/Erg58aYpAvpFg1L-f61ft9UBrNg19OagiXaKtD3tdEnMaA?e=AOaywP https://kobegakuin-my.sharepoint.com/:f:/g/personal/rk121203_reha_kobegakuin_ac_jp/EhbtZdBISnBOi8xrKygx7OIBnCPmI0GJV3Rj1tqgHx2__g?e=zdcnKP |
履修するにあたって /Instruction to Students |
2回目以降の講義では該当部分の資料に目を通していることを前提に講義を行う。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
2回目以降の講義では該当部分の資料に目を通していることを前提に講義を行うため目を通しておく必要がある。また例題を配布する。それにも目を通して解答を考えておくこと。(60分程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業中に課題を提示し小テストを行う。 対面が継続できた場合は、小テストの結果を学部掲示板に提示する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
対面講義が可能な場合は、講義中に行う小テストで成績を評価する。 小テストは正誤問題(〇×試験)で行うため、何の知識がなくとも、5割の正答率を期待できる。このため、6割の問題を理解している場合、8割の正答率が期待できる。このため、何回か講義中に行った小テストの正答率が8割あることを単位授与の条件とする。 いずれにしても、 1 定期試験は行わない講義であるが、原則として講義の2/3以上の出席を単位授与の条件とする。 |
テキスト /Required Texts |
講義にあたって、dot campusを用いて資料配布を行い、それに基づいて講義を行う。従って、テキストを購入せずとも、受講は可能であるが、3年生以降でも使用するので、作業療法学科の学生は、以下の教科書を購入すること。 ① 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 精神医学 (第4版) シリーズ監修:奈良 勲/鎌倉 矩子 編集:上野 武治•定価 4,752円 ISBN978-4-260-02434-1 |
参考図書 /Reference Books |
① メディカルスタッフ専門基礎科目シリーズ 精神医学 飯高哲也 定価:本体 5,400円 + 税 ISBN:978-4-8446-0877-6 ② PT・OT 基礎から学ぶ 精神医学ノート 中島雅美・松本貴子 編/富田正徳 編集協力 ISBN978-4-263-21293-6 医歯薬出版株式会社 定価 3,456円(本体 3,200円+税8%) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 精神医学とは何か | 精神医学が扱う領域を周辺領域と比較して理解する | |
2 | 第2回 | 精神機能の評価 1 気分と知覚の評価 | 気分・感情の評価法や、幻覚の評価について理解する。 | |
3 | 第3回 | 精神機能の評価 2 思考路と思考内容の評価 | 思考路障害や妄想の評価について理解する。 | |
4 | 第4回 | 統合失調症 1 統合失調症概念の歴史 2 定義と疫学 | 1.クレペリンやブロイラー、ヤスパースの統合失調症概念について理解する。 2.現在の統合失調症の診断基準と疫学について理解する。 |
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5 | 第5回 | 統合失調症 3 治療 | 統合失調症の薬物治療とリハビリについて理解する。 | |
6 | 第6回 | 気分障害1 定義と診断 | うつ病性障害、双極性障害の定義について理解する | |
7 | 第7回 | 気分障害2 治療 | うつ病性障害、双極性障害の治療について理解する。 | |
8 | 第8回 | てんかん(癲癇) | てんかんとそのメカニズム、分類と治療法について理解する。 | |
9 | 第9回 | 器質性精神障害 | アルツハイマー病 レビー小体型認知症等を中心として認知症の定義原因について理解する。譫妄や症状性精神病の原因となる要因について理解する。 | |
10 | 第10回 | いわゆる神経症性疾患 | 不安性障害、強迫性障害、解離性障害、身体表現性障害の定義と治療について理解する。 | |
11 | 第11回 | 心身症と依存性疾患 | 心身症の定義、心身症の可能性がある疾患について理解する。アルコール依存症を中心に依存性疾患のメカニズム、治療法につて理解する。 | |
12 | 第12回 | 知的障害と心理的発達障害 | 知的障害や自閉症スペクトラム障害について理解する。 | |
13 | 第13回 | 精神保健福祉制度 | 精神保健福祉法、各種入院制度の要件、精神障害者福祉サービスについて理解する。 | |
14 | 第14回 | 精神科治療薬 | 神経伝達物質の種類やその機能と、精神科において使用される治療薬とその標的組織について包括的に理解する。 | |
15 | 第15回 | 精神医学における、評価・診断・治療過程の実際 | これまでの講義で学習した、知識を元に、精神医学における、実際の、評価・診断・治療の流れについて理解する。 |