科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
人間発達学/Human development |
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授業コード /Class Code |
B700161001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
木4(前期)/THU4(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
西尾 久英/NISHIO HISAHIDE |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《専門基礎分野》/*** MAJORS *** 《BASIC SCIENCES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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西尾 久英/NISHIO HISAHIDE | 作業療法学科/Occupational Therapy |
授業の方法 /Class Format |
講義。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、学部DP2に掲げるリハビリテーションに関する知識を修得することを目指す。ヒト(生物的側面を考慮したことば)は、精子が卵細胞の中に入り込み、細胞分裂によって発生が始まり、胎児期、新生児期、乳児期、幼児期、学童期、青年期を経て、成人期・老年期に達する。この人間発達学では、学生が、(1)ヒトをヒトたらしめる要件について理解し、(2)人間(あるいは人、社会的側面を考慮したことば)の生涯の各時期の発達の特徴を学び、(3)個人の時間経過(すなわちライフサイクル)の上から、さまざまな機能の発達を俯瞰し、最終的に、発達学の知識を障害者支援の現場で応用できるようにする。また、講義の中で、折に触れて、(4)正常発達に障害をもたらす代表的な疾患を紹介するので、疾患と発達の関連についても考えてもらうことを企図している。 なお、この科目の担当者は、小児科医として40年の経験があり現在も療育センターに勤務する、実務経験のある教員である。従って、時には、現在の医療の問題点についても言及しながら、深い学びへとつなげていきたい。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
(1)他の動物と比較しながら、ヒトの特徴を説明できる。 (2)実際の人について、その人の身体的・精神的状況を評価できる。 (3)相手側の身体的・精神的状況に応じた人間関係を構築できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
(1)ヒト、(2)身体的発達、(3)精神的発達 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
パワーポイントのスライドを中心にした講義授業を行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
特別な履修要件はない。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業の前に、シラバスの授業計画に目を通しておくこと。そして、各回の授業講義で学習した内容について復習を行うこと(およそ0.5-1時間の学習が必要である)。また、日常生活のなかで人間観察を心がけて、自分の経験と講義内容を結び付けて考える習慣を身につけること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業の終わりに、理解度をテストするための課題を提示する。その課題に対する各自の答えをドットキャンパスにあげてもらう(ここではアンケートに対する回答という形式を採用する)。アンケート回答の期間は、7月25日の23:30までとする。期間外の提出、あるいは教員のメールアドレスへの提出は認めない。(質問があれば、担当教員(西尾)にメールで送ってください。担当教員のメールアドレスは、<nishio@reha.kobegakuin.ac.jp>です。できる限り、すばやくお答えしたいと思っています。ただし、教員が分からなくて答えられないときや、学生が自分で調べたほうが良いときには、その旨を回答します)。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験および毎回の授業で提示する課題に対する答え(ドットキャンパスにあげてもらったもの)を評価の対象とする。評価の配分は、定期試験50%、課題回答50%とする。 |
テキスト /Required Texts |
講義資料をドットキャンパスにあげておく。この講義資料がテキストになる。また、これは、コンピュータ、iPad、スマホにダウンロードが可能である。印刷が必要があれば、各自で印刷すること。 |
参考図書 /Reference Books |
医学書院 標準理学療法学・作業療法学専門基礎分野 人間発達学 (第2版) 岩崎清隆 編集 メディカルプレス リハビリテーションのための人間発達学 (第3版)大城昌平・儀間裕貴 編集 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ヒトの進化をたどる | ヒトの進化について学び、ヒトをヒトたらしめる要件を概説できるようにする。 | |
2 | 第2回 | ヒトの発達とは何か | 発達の概念、発達の原則、発達の規定要因について概説できるようにする。 | |
3 | 第3回 | 認知機能の発達 | ピアジェの認知発達理論について概説できるようにする。 | |
4 | 第4回 | 母児相互作用と心理社会的発達 | 乳児期の母子相互作用(フロイト、ボウルビイの理論)と、その後の心理社会的発達(エリクソンの理論)について概説できるようにする。 | |
5 | 第5回 | コミュニケーション機能の発達 | 乳幼児期のコミュニケーションや、いわゆる「心の理論」、表出言語の発達について概説できるようにする。 | |
6 | 第6回 | 記憶と学習に関する機能の発達 | 幼児期後期から学童期における記憶と学習に関する機能の発達、および成人学習のありかたについて概説できるようにする。 | |
7 | 第7回 | 姿勢と移動機能の発達(1) | 乳幼児期の粗大運動機能、すなわち原始反射の消失と四肢の運動機能の発達について概説できるようにする。 | |
8 | 第8回 | 姿勢と移動機能の発達(2) | 乳幼児期の粗大運動機能、すなわち原始反射の消失と四肢の運動機能の発達について概説できるようにする。 | |
9 | 第9回 | 視覚と上肢機能の発達 | 乳幼児期の微細運動機能、すなわち目と手の協調による運動機能の発達について概説できるようにする。 | |
10 | 第10回 | 食事動作の発達 | 乳幼児期の食事に関連する身体の諸機能の発達について概説できるようにする。 | |
11 | 第11回 | 排泄動作の発達 | 乳幼児期の排泄動作の発達について概説できるようにする。 | |
12 | 第12回 | 生活の中の更衣・整容 | 人間らしい生活を営むためには、更衣、整容は欠かせないADLである。乳幼児期、学童期、青春期、成人期と、老年期という各ステージの中で、更衣、整容の意義について概説できるようにする。 | |
13 | 第13回 | 乳幼児期と乳幼児期以降の発達を総合的に理解する | 乳幼児期と乳幼児期以降の発達に関する、これまでの知識を統合し、各年代の発達課題を総合的に理解し、概説できるようにする。 | |
14 | 第14回 | 発達検査とは何か | デンバー式発達検査、遠城寺式発達検査、その他の発達検査について概説できるようにする。 | |
15 | 第15回 | 先進学際領域としての人間発達学 | 医療・教育の現場で、あるいはその他の領域で、人間発達学が果たす役割について議論できるようにする。 |