科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
生理学実習/Practice in physiology |
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授業コード /Class Code |
B700132001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火3(前期),火4(前期)/TUE3(SPR.),TUE4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
下 和弘/SHIMO KAZUHIRO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《専門基礎分野》/*** MAJORS *** 《BASIC SCIENCES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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大瀧 誠/OTAKI MAKOTO | 作業療法学科/Occupational Therapy |
大賀 智史/OGA SATOSHI | 理学療法学科/Physical Therapy |
梶田 博之/KAJITA HIROYUKI | 作業療法学科/Occupational Therapy |
下 和弘/SHIMO KAZUHIRO | 理学療法学科/Physical Therapy |
南 哲/MINAMI SATOSHI | 理学療法学科/Physical Therapy |
授業の方法 /Class Format |
授業の方法:対面で行います。 <代表教員(下和弘)連絡先> shimo@reha.kobegakuin.ac.jp |
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授業の目的 /Class Purpose |
本科目は本学部ディプローマ・ポリシーである「さまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導くことができる」「生涯にわたって学び続けることができる」「獲得した知識や技能を社会に役立てることができる」の3つにつながる科目である。人体の機能と調節機構について理解を深める。個々の現象における生理学的背景を理解するとともに、それらが統合された生体の反応を学修することにより、人体のしくみと機能について統合的に理解することを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1. 運動の生じ方を神経生理学的に説明できる。 2. 心電図を記録できる。 3. 心電図の基本的波形を理解し心電図上の所見を指摘することができる。 4. 肺気量分画とフローボリュームカーブを測定できる。 5. 肺機能検査の結果から換気障害の有無を診断できる。 6. SaO2とPaO2の関係を理解し、パルスオキシメーターの原理を説明できる。 7. 酸素借と酸素負債を心拍数をモニタリングすることによって可視化できる。 8. 運動における呼吸循環応答の特徴を説明できる。 9. 複合感覚における神経機構の役割を説明できる。 10. さまざまな部位で脈拍と血圧が測定できる。 11. 血圧と脈拍に影響を与える因子を述べることができる。 12. 大脳皮質の活動状態を脳循環動態の側面から観察できる。 13. 運動や認知機能における大脳皮質の役割を説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
生体信号、運動生理、複合感覚、脳循環、大脳皮質機能 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
5名の教員が各専門分野について実習指導を行います。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
1. 疑問が生じれば即検討すること。 2. 気づいた事項はすぐにメモするよう習慣づけること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
各回の関連科目・講義について予習を行うこと(60分程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
各単元ごとにレポート課題を義務付ける。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
レポート(60%) 定期試験(40%) |
テキスト /Required Texts |
資料・実習書を配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
1. 奈良勲,他:<標準理学療法学・作業療法学>生理学,医学書院 2. 貴邑富久子、他著:シンプル生理学、南江堂 3. 真島英信:生理学.文光堂,1990 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 担当:全教員 | 実習オリエンテーション | 実習の概要、各実習に必要な基礎知識、準備等について講義を行う。 | 1,2回目 |
2 | 担当:大瀧 | 脳循環動態 | 大脳皮質は機能の局在によりさまざまな領域に分けられ、相互に関連を持ちながら働いている。特定の大脳皮質領域にて神経活動が起こると、その領域の脳血流量が増加するといわれている。本実習では、大脳皮質の神経活動を間接的に知ることができる光トポグラフィーを用いて、上肢・手指運動時や単語の記銘・想起,認知に関する課題時における脳血流の変化量を測定し、その機構を理解し、説明できることを目的とする。 | 3~22回目(うち4回) |
3 | 担当:大賀 | 心血管系の生理学 | 心臓が収縮するとき、収縮に先行して心筋は活動電位を発生する。心筋の活動電位の総和を体表から記録したものが心電図である。心電図を実際に記録し、その波形から心臓の電気活動の基礎を学修する。 | 3~22回目(うち4回) |
4 | 担当:下 | 神経筋生理学 | 筋の興奮-収縮は,中枢部からの刺激が末梢神経を経由して正しく筋に伝わることにより生じる。この実習では,動作筋電図と誘発筋電図を用い,運動の生じ方を神経生理学的に学ぶことを目的とする。 | 3~22回目(うち4回) |
5 | 担当:南 | 運動機能生理学1 肺機能検査 | 肺は換気によって酸素を取り込んだり二酸化炭素を排出する。それには換気の機能が重要であり、これは運動能力にも影響する。スパイロメトリーは肺気量分画とフローボリュームカーブを測定でき、これによって換気障害の分類などが可能となる。実際にスパイロメトリーによる計測を実施し、換気能力について学修する。 | 3~22回目(うち2回) |
6 | 担当:南 | 運動機能生理学2 最大酸素摂取量の測定 | 人間が持続的な運動を行うためには有酸素性過程による継続的なエネルギー供給が必要である。有酸素性過程はエネルギーの供給速度が遅いため、より速く、継続してエネルギーを供給し続けるには体内に酸素を取り込む能力が重要な要素となる。この体内に酸素を取り込むことのできる最大値を最大酸素摂取量(VO2max)といい、身体能力を表す指標として用いられている。本実習では,呼気ガス分析を用いた直接法および簡便な間接法の両方法を用いて、VO2maxを測定することにより、心拍数・運動強度・VO2(酸素摂取量)の関連を理解する。 | 3~22回目(うち2回) |
7 | 担当:梶田 | 感覚(複合感覚と眼球運動) | 種々の皮膚領域の触覚分布を調べ、色刺激に対する二点弁別閾(空間弁別能)を測定し、その結果をグラフ化することで複合感覚について理解する。また、眼球運動を観察し、脳神経の機能と中枢神経機構の役割を理解する。 | 3~22回目(うち2回) |
8 | 担当:梶田 | 血圧・脈拍測定 | 聴診法での血圧測定、橈骨動脈触知による脈拍(心拍数)の測定法を学習し、安静時状態での血圧・心拍数を測定する。また、体位変換による血圧・心拍数の変化を観察し、血圧・心拍数の神経性調節の仕組みを理解する。 | 3~22回目(うち2回) |
9 | 担当:全教員 | 課題設定と追加検討 | 3~22回目に行った実習の中から、グループで課題を設定し、その課題に関する追加の検討(実習)を行う。 また、検討した内容についてグループディスカッションを行い、他のグループに向けての発表の準備を行う。 |
23,24回目 |
10 | 担当:全教員 | 追加検討のプレゼンテーションとフィードバック | 追加検討した課題に関するプレゼンテーションを行う。 他のグループや教員からのフィードバック・ディスカッションを行う。 |
25,26回目 |
11 | 担当:全教員 | 課題設定と追加検討 | 3~22回目に行った実習の中から、グループで課題を設定し、その課題に関する追加の検討(実習)を行う。 また、検討した内容についてグループディスカッションを行い、他のグループに向けての発表の準備を行う。 |
27,28回目 |
12 | 担当:全教員 | 追加検討のプレゼンテーションとフィードバック | 追加検討した課題に関するプレゼンテーションを行う。 他のグループや教員からのフィードバック・ディスカッションを行う。 |
29,30回目 |