科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
経営政策会計論Ⅰ【19-】/Accounting for Management Policy Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B601541001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
経営学部/Business Administration |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火3(前期)/TUE3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
水野 一郎/MIZUNO ICHIRO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈会計コース選択必修科目〉/*** MAJORS *** Compulsory Alternatives in Accounting |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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水野 一郎/MIZUNO ICHIRO | 経営学部/Business Administration |
授業の方法 /Class Format |
担当教員が作成したパワーポイントを中心にした対面での講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
経営政策会計論は、企業の経営理念や経営目的に基づく経営政策を踏まえて、その実現のための会計を学ぶ学問であり、従来の管理会計論よりももっと経営に寄り添った新しい会計学の科目です。京セラの創業者である稲盛和夫氏は「会計がわからんで経営ができるか!」と喝破し、企業経営において会計は「飛行機の操縦席にあるコックピットのメーター」に匹敵すると述べています。本講義では「経営政策実現のための会計」の意義と重要性を理解していただきますが、簿記の仕訳や原価計算、管理会計の特別で複雑な計算技術を取り扱うことはありません。「経営政策実現のための会計」は、実は会社によって多様な形態があり、京セラのアメーバ経営の会計もその一つです。経営政策会計論Ⅰの本講義では京セラ、日本航空、パナソニックの経営理念や経営政策、経営会計を取り上げ、それぞれの「経営政策実現のための会計」を考察していきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
経営政策会計論の意義と基本的な特長を理解すること |
授業のキーワード /Keywords |
経営理念、日本的経営、アメーバ経営、経理社員制度、事業部制会計 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
テキストとパワーポイントを用いて講義します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
テキストは文庫本であり、コンパクトで廉価でもあるので必ず購入し授業には持参すること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
テキストと講義資料を読み返し、授業内容の理解に努めること。また指定している参考図書の少なくとも一つは読み、内容を把握すること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義内容に関する中間レポートの提出 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業の出席(15%)と中間レポート(25%)、最終授業での期末テスト(60%)などで評価します。 |
テキスト /Required Texts |
稲盛和夫『稲盛和夫の実学: 経営と会計』日経ビジネス人文庫 |
参考図書 /Reference Books |
稲盛和夫『稲盛和夫の実践アメーバ経営:全社員が自ら採算をつくる』日本経済新聞社、川上徹也『女房役の心得:松下幸之助流お金の教科書』日本経済新聞社、松下幸之助『実践経営哲学』PHP文庫、小川守正『松下幸之助に学んだ実践経営学』PHP文庫、加護野忠男『松下幸之助に学ぶ経営学』日経プレミアシリーズ |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 経営政策会計論とは何か | 経営政策会計論の意義と特長を他の会計科目と比較しながら説明し、経営学・会計学における位置づけを明確にする | |
2 | 第2回 | 京セラ創業者である稲盛和夫氏の会計学 | 京セラの社是、経営理念と会計思想 | |
3 | 第3回 | 京セラの経営政策会計論1 | キャッシュベースの経営の原則と1対1対応の原則 | |
4 | 第4回 | 京セラの経営政策会計論2 | 筋肉質経営の原則、完璧主義の原則およびダブルチェックの原則 | |
5 | 第5回 | 京セラの経営政策会計論3 | アメーバ経営と時間当た採算制度 | |
6 | 第6回 | 経営のための会計学の実践 | 盛和塾での経営問答1・2・3・4・5 | |
7 | 第7回 | 問題発見のための経営政策会計 | SWOT分析と経営分析 | |
8 | 第8回 | 日本航空の経営政策会計論1 | 日本航空の破綻の要因と会計 | |
9 | 第9回 | 日本航空の経営政策会計論2 | 日本航空の再生と経営理念の確立 | |
10 | 第10回 | 日本航空の経営政策会計論3 | 日本航空のアメーバ経営・会計の導入 | |
11 | 第11回 | パナソニックの経営政策会計論1 | 松下幸之助の経営思想とパナソニックの経営理念 | |
12 | 第12回 | パナソニックの経営政策会計論2 | 事業部制会計とキャッシュフロー経営 | |
13 | 第13回 | パナソニックの経営政策会計論3 | 経理社員制度の意義と役割 | |
14 | 第14回 | パナソニックの経営政策会計論4 | パナソニックの海外展開と会計 | |
15 | 第15回 | まとめ | この授業で講義してきたことをまとめ、質問に応えます。 |