科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
マーケティング・リサーチⅡ/Marketing ResearchⅡ |
---|---|
授業コード /Class Code |
B601381001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
経営学部/Business Administration |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(後期)/WED1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
辻 幸恵/TSUJI YUKIE |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門選択科目〉/*** MAJORS *** 〈Electives in Major〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
辻 幸恵/TSUJI YUKIE | 経営学部/Business Administration |
授業の方法 /Class Format |
講義形式、対面授業 |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
変動する現代社会を考えるうえで、社会の中で流行しているサービスや商品の具体事例をあげる。そこで消費者(現在では生活者)として自分たちがどのようなシステムの中で生活をしているのかを知ることができると共に、経営の問題を身近にとらえ、専門分野において、総合的に高度な知識や技能としての分析・解析できる術を修得する。また、さまざまな問題を発見し、自分の意見を口頭や文書によって表現し、それを伝えることができるようになる。授業の目的は社会の中でどのように消費やマーケティングに対してとらえていくのかをリサーチ結果を通じて、本質を見る目を養うことである。この目的を手助けするために実務経験のある教員として、事例に対して具体的なシュミレーション(数値の予測や読み方)を説明する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.知識としてはマーケティングの中のリサーチの一部の知識を身に付ける。 2.態度・習慣としては社会での出来事の原因に関心をもてるようにする。 3.技能についてはリサーチ結果として示された数値の意味がわかるようにする。 |
授業のキーワード /Keywords |
消費社会、調査、流行、生活、選択基準 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
対面授業で実施する。授業中に課題を毎回出すので、それに各自が解答し、提出しなければならない。基本的には1コマの授業で一つのテーマをするいわば一話完結になる。授業回数分のトピックスを習うことになる。時間の最初には、必ず前回の復習をして、全員が基本的な事項を共有してから、本題に入る。教科書にそって授業は実施する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
ある分野を細かく学習するわけではなく、生活をしている中で身近なテーマを例示しながらすすめる。よって、宿題はださないが、その時点でのニュースなどは新聞やインターネットでおさえておくようにしてもらいたい。また、前期に基本的な調査手法を学んだので、後期は具体的な調査結果からの考察を主に学ぶ。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業内で例示をした商品や広告などには興味をもって確認をしてほしい。また、関連したニュースやトピックスなどがあれば積極的に予習として情報に、毎日30分程度は検索などをしてふれてほしい。教科書を用意しているので、授業内でわからなかった箇所は各自が復習をし、またわかった人ももう一度、1時間程度は復習をしてもらいたい。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
後期の授業のうちに1度だけレポート課題を出す。 課題内容は教科書から出す予定である。期日を過ぎたものは受け取らないので期日はしっかり守るようにすること、まったく同じ解答があった場合はカンニングを疑い採点しない(0点)。なお、レポートに対する質問は授業内容と同然に受付けるが、直接的な個々の点数については回答はしない。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
2回目の授業から14回目の授業までの13回においては毎回、1問1点で4問の問題を出すのでそれに回答をする。これは4点×13回=52点の配点となる。ただし出席点ではないので、間違えた回答ばかりだと1回出席しても0点の場合がある。中間課題としてレポート課題が8点、15回目の授業内で期末確認テストは40点とする。 |
テキスト /Required Texts |
岸脇誠、辻幸恵『SDGs時代の消費と貿易』(仮タイトル)白桃書房、2023年、近刊 |
参考図書 /Reference Books |
辻幸恵『流行と日本人』白桃書房、2001年(初版)、2200円+税。版は何版でも可。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 1回 | ガイダンス・今期に学ぶ学問範囲と領域の説明 | 最初に全体の講義概要を説明する。次に授業内容を説明する。さらに授業を受ける態度、提出物、注意事項、評価方法を説明する。最後に来週のテーマを述べ、テーマに関する簡単な説明を加える。 | |
2 | 2回 | リサーチの方策について | 社会科学と呼ばれている学問の内容、領域を説明する。その中で今期はどこを重点的に学ぶのかという説明をする。次に社会科学がどのように実生活の中で役にたっているのかあるいはどのような影響があるのかを大学生の選択基準の変化を事例にあげて説明をする | |
3 | 3回 | 大学生の意識の変化に冠する調査結果について | 大学生の意識の変化を購買行動と生活様式をあわせて事例から考えてみる。また、海外からの輸入品などの例示もおこなう。大量生産時代の貿易と現代との相違も考える | |
4 | 4回 | 若者の購買背景、購買素地と社会について | 大学生の意識の変化を購買行動から考えてみる。嫌消費の現象を中心に考えてみる。また中古品を購入するときに何を基準にしているのかを過去の調査結果と現在を比較して考察する。経済的な背景やそのときの流行も加味しながら、相違の原因を考える。 | |
5 | 5回 | ものづくりに対する考え方と若者のニーズを取り上げる | ここでは社会現象となった若者の嫌消費を例示し、社会の中で若者と親世代などの世代間の相違をみる。その場合、日本社会の若者の情報伝播と流行もあわせて学習し、その中で購買力の差、先進国とそうではない国などを検討する。またブームになったブランド中古品市場、そこから見えるニーズも例示する。 | |
6 | 6回 | 大学生のライフスタイルを例示し価値観の分析結果からの考察をする | 大学生が「フェアトレード」など支援的な消費をどのように感じているのか、また好感度の高さの相違の理由を考え、装いや身に付けるモノに対するニーズや付加価値などの心理を学ぶ。 | |
7 | 7回 | 大学生のライフスタイルとファッションからの分析・フェアトレード品について | ライフスタイルやファッションは個人差が大きく、こだわりも異なる。そこで今回はエシカル消費、フェアトレードに関するこだわりの調査とその結果から簡単な統計手法やアンケートの分析方法を学ぶ。社会調査とする場合の事例として2000年代に実施した大学生を対象としたアンケート調査結果を使用する。 | |
8 | 8回 | 前半のまとめと復習 | 社会科学の中で、経済学、経営学、商学、心理学などがどのように関わっているのかを確認する。また、大量生産時代の消費形態と少量生産時代、そしてSDGs時代の変化についてまとめる。 | |
9 | 9回 | 大学生の価値観と流行、そしてこだわりの変化に関する調査結果のうち、エシカル商品をとりあげる | 今回は大学生たちにとって身近なエシカル消費を例示しながら、身の回りの日常的な品物に対するこだわりについて考える。支援志向など女性にとっての「応援」はいつの時代も存在している。その中で商品に対する思いを情報の伝播(広告)から考えてみる。そして情報リサーチについても説明する。 | |
10 | 10回 | フェアトレード商品と社会のニーズについて | 自分の価値観からエシカル商品を選択する例をとりあげたが、今回は他者へのギフトの行為と選択される商品をとりあげる。また、支援志向から高額な商品も事例とする。このことによって、若者の支援観と価値観の関係が明らかになる。価値観を何で測定するのかという例示もおこなう。 | |
11 | 11回 | エシカル商品に対する社会的価値 | フェアトレード商品をはじめ、日本ではエシカル商品が多く市場に出回っている。それらの魅力と経済効果を説明し、なぜ人々はエシカル消費を求めるのかということを解説する。また、求められるものをどのように調査するのかという手法も説明する。 | |
12 | 12回 | こだわりの本質に関する調査結果 | ここまでの授業で様々な場面での選択基準や価値観などを例示してきた。ここでは、そもそもなぜこだわるのかということと、こだわりと選択基準の差について説明する。 | |
13 | 13回 | 価値観の変化と新しい社会 | ここでは従来とは異なる価値観について考える。例としてフェアトレードコーヒー、紅茶、チョコレートの新製品に対する反応をあげる。また、世間という社会からのアイ・シャワーの効果や自己満足についても説明を加える。さらに大学生が抱くフェアトレード・ファッションのイメージについても言及する | |
14 | 14回 | こだわりの表現方法、他者への情報発信 | こだわりを他者に伝える方法は1つではない。情報発信は現在ではブログ、ツイッターをはじめ、個人が世界に発信できるツールを有している。ここではそれらの情報を正しく発信するために、こだわりそのものを正しく理解できることの意味を検討する。社会調査の結果などをどのように発信すれば正しい情報としてとらえてもらえるのかという具体例を示す。 | |
15 | 15回 | 講義内容とテーマに関する確認と研究の未来について | 授業内容の復習として特に理論について確認をする。また今後の研究の方向性について説明する。さらに、授業内容の理解度を確認する。 |