シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
租税論Ⅱ/実務税法Ⅱ/Taxation Law Ⅱ
授業コード
/Class Code
B601272001
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
経営学部/Business Administration
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火4(後期)/TUE4(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
河瀬 豊/KAWASE YUTAKA
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 〈会計コース選択必修科目〉/*** MAJORS *** Compulsory Alternatives in Accounting
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
河瀬 豊/KAWASE YUTAKA 経営学部/Business Administration
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
これまでに学修した知識をもとに,税に関する様々な問題について議論する。当たり前の知識を積み重ねることで直観的に当たり前ではない結論が導かれることもあることを確認し,専門知識を修得することによって得られる力を理解して欲しい。
〔以下,大学からの指示による必要記載項目〕
【ディプロマポリシーとの関連】
この科目は経営学部のDPのうち、「企業等の財務・会計に関する基礎から応用に至るまでの知識・技能を学修する」ことを目指す。
【実務経験がある教員の担当科目】
この科目は税理士として実務経験が10年以上ある教員が担当している。この講義では実務経験に様々な分野の学問の枠組みを当てはめて分析し,常識や直観からは容易に導くことが難しい結論を提示したい。これまで実直に学修してきた履修者にとって興味深い内容となるようにしたい。
到 達 目 標
/Class Objectives
税に関する様々な問題について理解する。
授業のキーワード
/Keywords
税,所得,税務計画(タックス・プランニング),租税回避,税裁定(tax arbitrage),二重課税,財産評価
授業の進め方
/Method of Instruction
原則として講義形式によるが,履修者にも議論に参加してもらうことがある。したがって,十分に予習をして意味のある議論ができるように準備すること。
履修するにあたって
/Instruction to Students
税務会計論Ⅰ・Ⅱ,租税論Ⅰを履修済みであること。法律科目や経済学に関連する科目も履修すること。授業内容は履修者の理解の程度等に応じて内容を変更する可能性がある。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
(予習)授業範囲に該当する税制を確認し,さらに,指示した資料を読んでおくこと。
(復習)講義内容をノートにまとめる。レポートとして提出してもらうこともある。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
必要に応じてレポートを課す。期末レポート以外は,授業中に講評する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
レポート,授業中の発言,授業への貢献などを総合的に評価する。(※コロナ禍などの理由により変更する可能性がある。遠隔授業情報も確認すること。)
テキスト
/Required Texts
指定しないが,これまでに使用した教科書(税務会計論Ⅰ・Ⅱ,租税論Ⅰ)を使用することもある。
参考図書
/Reference Books
(指定図書)
 税務会計論Ⅰ・Ⅱ,租税論Ⅰで紹介した文献を参照すること。
(参考図書)
 授業中に適宜紹介する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 税とは何か 現代の民主国家においては,国民の代表者である議員が国会で税制を決めることを確認する。その視点から,税とは何か,租税原則の位置づけなどを議論する。各回のテーマは、一例であり、その時々のトピックを取り入れるため、実際の講義では主題を変更することがある。
2 第2回 社会選択理論と予算制度 国会や選挙では多数決によってものごとが決められるが,税法も例外ではない。税法を多数決で決めるとどのような問題があるかについて議論する。さらに,税は予算の重要な一部を構成するので,予算制度について概観する。
3 第3回 所得概念 課税される所得とは何かについて,過去の学説を概観し,実際の税制との関連を確認する。
4 第4・5回 タックス・プランニングと租税回避 税務計画と租税回避について議論する。
5 第6回 税と時間価値 納税者にとって,税はできるだけ負担を先送りした方が得である。課税の繰延によりどれだけ得することができるのかを計算式により明らかにする。このことを数式で明示することにより,課税の繰延べと税額控除との関係,経済的合理的な減価償却方法などが明らかになる。
6 第7・8回 二重課税 二重課税の問題を議論する。
7 第9回 給与所得の問題 給与所得の様々な問題について議論する。
8 第10回 競馬必勝法とはずれ馬券裁判 競馬などのギャンブル必勝法の歴史について概観し,その課税問題について議論する。
9 第11回 税制改正 税制改正のプロセスを学び,次年度の税制改正大綱を読む。
10 第12回 公正処理基準 法人税法22条4項の公正処理基準について議論する。
11 第13回 評価の安全と課税の公平 財産評価に関する問題を静的評価に起因する相続税の節税問題を中心に議論する。さらに,相続税と所得税の二重課税について学ぶ。
12 第14回 固定資産税 固定資産税評価基準と建物評価の複雑さ,市町村の情報開示と説明責任などについて議論する。
13 第15回 まとめ これまでの議論をまとめる。

科目一覧へ戻る