科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
ものづくりの経営経済学Ⅱ/Management and Economics of TechnologyⅡ |
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授業コード /Class Code |
B600982001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
経営学部/Business Administration |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月4(後期)/MON4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
江頭 寛昭/EGASHIRA HIROAKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門選択科目〉/*** MAJORS *** 〈Electives in Major〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
Yes |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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江頭 寛昭/EGASHIRA HIROAKI | 経営学部/Business Administration |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、経営学部のDPに示す、現代の企業経営に関する基本的知識を学修し、ビジネス全般にわたって活用するために有用な知識を総合的に学修することを目指す。 専門選択科目の一つで、「経営学総論」で学ぶ基礎知識を必要とします。 グローバル化と社会の成熟化の進展によって、国内市場が縮小する一方で新興国経済の目覚ましい発展もあって、大手製造業の生産の海外移転に伴い、ものづくりにかかわる産業の生産を巡る取引関係はダイナミックな変化を遂げています。このように激しく変化するものづくり産業に関するデータ・情報から、産業活動が有する本質を捉え、的確に評価することができるようになることを目的とする。 なお、この授業の担当者は、自治体附属の調査研究機関の研究員として、17年にわたる地域産業の実態調査研究に携わってきた実務経験を有する教員である。より具体的な例をもとに企業活動の実際を紹介する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
この授業では、「ものづくりの経営経済学Ⅰ」で得た日本のものづくりに関する本質的理解をベースに、日本のものづくりの特質についてのより具体的に理解することを狙っており、具体的には現代のものづくりの戦略的特質とものづくりを巡る取引関係の変化、ものづくりを巡る環境の現代的特質と変化について理解し、日本のものづくりにが持つ役割と発展方向について評価し判断することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
ものづくり、製品開発、取引関係、モジュール化、サプライヤーシステム |
授業の進め方 /Method of Instruction |
配布資料を基に授業を進めます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
毎回の講義につき、20分~30分程度の学習が必要です。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業期間中に2回と最終回(計3回)簡単なレポートを課します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業期間中に行う簡単なレポート(3回程度)の結果をもとに評価します。 |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
港徹雄『日本のものづくり 競争力基盤の変遷』 日本経済新聞出版社 2011年 3500円+税 青木昌彦 安藤晴彦 編著『モジュール化 あたらしぃ産業アーキテクチャの本質』 東洋経済新報社 2002年 2800円+税 鈴木良始・那須野公人編著『日本のものづくりと経営学 現場からの考察』 ミネルヴァ書房 2009年 2800円+税 藤本隆宏 東京大学21世紀COEものづくり経営研究センター『ものづくり経営学 製造業を超える生産思想』光文社新書 2007年 1200円+税 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 講義で取り扱う内容について概説するとともに、講義の進め方や評価方法についてガイダンスを行います。 | |
2 | 第2回 | ものづくり基盤としての産業集積 | グローバル化による影響がそれほど大きくはなかったころ、実際のものづくりの多くの部分は特定の産業集積の内部で行われ、その産業集積の在り方が日本の産業構造を特徴づけていました。ここでは、日本の産業集積と産業構造の特徴について説明します。 |
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3 | 第3回 | 日本的下請システム | 日本の製造業の競争力の源泉の一つとして「日本的下請けシステム」の存在があります。ここではこの日本的下請けシステムの特徴である「長期継続的取引関係」と構造的特質について取り上げます。 | |
4 | 第4-7回 | 日本製造業の競争力基盤の変化 | 経済の高度成長期を経て安定成長期に至るまで日本の「ものづくり」を支える製造業は高い国際競争力を誇っていましたが、90年代に入ってからはその競争力に陰りがみられると指摘されています。ここでは、日本の製造業の競争力の状況について取り上げます。 | |
5 | 第8回 | 製品開発と生産、市場 | 現代の「ものづくり」は作るべきものを創造する製品開発と実際にモノを作り出す生産が分裂し、その相互関係が見えにくくなっています。ここではそうした開発と生産との関係について説明します。 | |
6 | 第9回 | モジュール化の進展とものづくりの変容 | 先の日本の製造業の競争力を低下させた要因の一つとして、「ものづくり」におけるデジタル化の進展とモジュール化の取り組みが指摘されています。ここでは、このデジタル化とモジュール化の内容について説明します。 | |
7 | 第10回 | 規格化・標準化 | 世界大でものづくりの再編が進む中では、ものづくりについての国際標準の確立が重要になります。ここでは国際レベルでの規格化と標準化の状況について説明します。 | |
8 | 第11回 | 戦略的提携と組織間学習 | グローバル化の進展による「ものづくり」企業の取引関係の変化の中で、重要な取り組みとして指摘されている「戦略的提携」と「組織間学習」について採りあげます。 | |
9 | 第12回 | 新たな分業構造 | グローバル化の進展に伴う生産拠点の海外移転(世界的な再配置)は日本の製造業の競争力の源泉といわれた分業構造(日本的下請けシステム)を大きく変容させました。ここではその変容の内容について採りあげます。 | |
10 | 第13回 | ものづくりの制約要因① | 環境問題や資源制約など多様な課題が生起しており、それらがものづくりの制約要因にもなっています。ここでは、そのうちの「環境規制」と「資源制約」について解説します。 | |
11 | 第14 | ものづくりの制約要因② | ここでは、前回に続いてものづくりの制約要因について、社会的な要請が高まっている「安全・安心」の確保にかかわる状況について採りあげます。 | |
12 | 第14回 | 求められる安全・安心への対応 | 科学技術の発展や社会経済の変化によって、企業活動にも様々なリスクが生じる可能性が高くなっています。その中で企業が安定的に事業を続けていくための条件について取り上げます。 | |
13 | 第15回 | ものづくりの行方 | 技術の進歩と新たなビジネスモデルの登場などを通じて、ものづくりとサービスを融合させたビジネスの登場などものづくりの在り方もこれまでの枠組みとは異なるものが求められるようになっています。ここではこうした新しい動きのいくつかを取り上げます。 |