科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
経営戦略論Ⅱ/Strategic Management Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B600081001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
経営学部/Business Administration |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火4(後期)/TUE4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
田中 康介/TANAKA KOSUKE |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈コア科目〉/*** MAJORS *** 〈Core Subjects〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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田中 康介/TANAKA KOSUKE | 経営学部/Business Administration |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義科目は、経営学部のDPに示す、現代の企業経営に関する基本的知識、及び経営の問題を総合的に分析・解析できる知識・技能を修得することを目指す。また本講義科目は、コア科目(選択必修科目)に属し、授業では経営戦略とともに組織にも焦点を当て、戦略と組織との関係、戦略を実行する際の組織のあり方、組織メンバーの戦略行動などについて、実践的に理解することを目指す。経営戦略と経営(企業)組織は、当然ながら密接な関係を持っている。経営戦略とは、組織が環境に適応していくための、いわば設計図であり、進むべき方向、実践すべきシナリオ、資源展開のパターンなどを定めたものである。そして、この戦略を実行していくのが組織である。つまり組織とは、戦略を実行・実現する主体だといえよう。特に講義の後半では、最近、新しく展開されている経営戦略の各論についても解説する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1. 経営戦略と組織の関係を説明できる。 2. 戦略を実行する際の組織のあり方を説明できる。 3. 組織メンバーの戦略行動について説明できる。 4. 経営戦略の新しい理論モデルを説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
戦略・組織の関係、創造的組織、戦略的革新、戦略行動、戦略的学習、資源ベース、サプライ・チェーン、アーキテクチャ、プラットフォーム |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義中心の授業ですが、より実践的な理解を促進するため、必要に応じて、実際の企業事例(映像等)を用いて説明します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
コロナ禍により、非登学者・感染者・濃厚接触者等が出る可能性があるため、当該科目(講義)は、対面方式とオンデマンド方式の併用で行います。対面授業に出られる人は、指定の講義室に来て下さい。上記その他の理由で出られない人は(欠席を含む)、このシラバス(最後)の「遠隔授業情報」欄をよく読んで、対応して下さい。対面授業の場合、授業中の私語や飲食、授業に関係ないことは慎んで下さい。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業計画の各回で示されている教材(プリント)の個所を、丹念に繰り返し読むこと。 事前学習として、講義の対象となる教材(プリント)の個所を読み込んでおくこと。(目安として1時間程度) 事後学修として、講義の対象であった教材(プリント)とビデオ教材等の内容を再確認すること。(目安として1時間程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
dotCampusを通じて、講義期間中に、小テスト(レポート)を実施します。また、講義期間の最終段階で、「定期試験に代わる」レポート課題を提示します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
「定期試験に代わる」レポート 60%、小テスト(レポート)40%の割合で、成績評価します。フィードバックに関しては、小テストは、必要(質問等)に応じて、実施した後(以降)の授業で行い、「定期試験に代わる」レポートに関しては、疑義や質問があれば適宜、行います。 |
テキスト /Required Texts |
オリジナル教材(プリント)を使用。対面授業では、教材や資料は適宜配布します。尚、授業で使用する教材(動画・録画)等は、Office365 OneDriveの次のURLに保存しています。 URLをコピー&ペーストして、必要に応じて、ダウンロード・プリントアウト等して下さい。予習・復習にも利用して下さい。 https://kobegakuin-my.sharepoint.com/:f:/g/personal/bk131224_ba_kobegakuin_ac_jp/EoMDENZV3M1Ls5wZa6yHdMEBWbkoQysIk1QLzy4akChyyA?e=5pdqck |
参考図書 /Reference Books |
1.産能大学経営研究会(2000年)現代企業と経営、産能大学出版部 2.ゲイリー・ハメル他(1995年)コア・コンピタンス経営、日本経済新聞社その他、必要に応じて指示します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 経営戦略と組織 | まず初めに、経営戦略の実行主体である、経営組織とは何か、を理解する。組織とは人の集まりであるが、各人が勝手に行動しているわけではなく、人々は共通の目的を持ち、それを達成するために組織を構築し、協働している。第1講(初回)では、そのような経営組織の意味を理解した上で、組織の構造や形態などについて理解する。 | |
2 | 第2回 | 戦略と組織の関係 | 組織は、より効率的・効果的に目的を達成しようと、そのための戦略を策定し実行する。その場合、組織にとって適切な戦略が策定されなければならないし、逆に戦略を実行するための適切な組織が構築されなければならない。ここでは、そのような戦略と組織の関係について理解する。 | |
3 | 第3回 | 組織戦略1:創造的組織の構築 | 経営戦略の本質は、創造的革新にあるといわれる。つまり経営戦略は、創造や革新を実現するために策定、実行されるものであり、組織もそれらの実現に向けて構築、運営されなければならない。ここでは、革新を起こすべく創造的な組織をいかに構築するか、そのための方法(戦略)について理解する。 | |
4 | 第4回 | 組織戦略2:戦略的革新 | 環境は絶え間なく変化しており、従来と同じ戦略・組織のもとで企業活動を続けていては、環境に適応できなくなる。企業は、環境変化にうまく対応できるような、或いは環境変化をうまく先取りできるような戦略を臨機応変に採り、その実行・実現のために、従来の組織を革新していかなければならない。ここでは、組織革新のための戦略について理解する。 | |
5 | 第5回 | トップの戦略行動 | 戦略を策定・実行していく上で、トップ・マネジメント(経営者・経営陣)が組織(メンバー)をどのようにリードしていくか、という問題は極めて重要である。トップの行動次第で、組織の存否が左右されるといっても過言ではない。ここでは、戦略実現のための、トップの役割やリーダーシップについて理解する。 | |
6 | 第6回 | ミドルの戦略行動 | 戦略を実現するためには、上述のトップのみならず、ミドル・マネジメント(中間管理者)も重要な役割を担っている。ミドルは、現場とトップの、或いは組織内外の結節点として、自らの行動を通じて、戦略の実現に貢献していくことが求められる。ここでは、戦略実現のための、ミドルの役割やリーダーシップについて理解する。 | |
7 | 第7回 | 企業間の競争 | 競争戦略の基本型を理解した上で、それらに含まれる「差別化戦略」(どのようにして高付加価値の製品は生み出されるのか)、「コストリーダーシップ戦略」(どのようにしてコストダウンは実現されるのか)、「集中戦略」(どのようにして経営資源の集中が行われるのか)などについて、実際の企業事例(ケース)を取り上げ、具体的・実践的に理解する。 | |
8 | 第8回 | 組織の戦略形成プロセス | 現実の企業(組織)では、上記トップやミドルその他のメンバーも含め、多様な人々が経営戦略の策定や実行に関与しながら、複雑なプロセスを形成している。こうした観点から、ここでは、様々な企業事例を取り上げ、組織とそのメンバーの戦略形成プロセスについて、具体的に理解する。 | |
9 | 第9回 | 戦略的学習1 | 現代的な経営戦略の考え方では、戦略が形成されるプロセスで最も重視されるのは、いわゆる「戦略的学習」である。環境に長期的に適応していくためには、組織やそのメンバーは、自らの行動によって、継続的に学習を行っていくことが求められる。ここでは、戦略の実行を通じて、組織がどのように学習するのかについて理解する。 | |
10 | 第10回 | 戦略的学習2 | 引き続き、戦略的学習について考察する。戦略の実行プロセスにおいて、組織やそのメンバーは、様々なことから学習する。組織内の出来事や人々から学習することもあれば、組織内だけではなく、必要に応じて、組織外の顧客や他社からも学習することもあろう。ここでは、様々な企業事例を取り上げ、顧客や他社からの学習について理解する。 | |
11 | 第11回 | 現代の経営戦略論1:資源ベース理論 | これまで見てきたように、従来の経営戦略論は、戦略策定に際し精緻な分析手法を求める考え方であった。それに対し近年、分析・策定だけでなく、組織(メンバー)が実際に戦略を実行・実現していくプロセスを考察しようとするアプローチが主張され、特に組織の経営資源やそれらを基に形成された能力の視点から経営戦略を考察しようとする、「資源ベースの戦略論」なるものが台頭している。ここでは、その考え方について理解する。 | |
12 | 第12回 | 現代の経営戦略論2:サプライ・チェーン理論 | 最近、いわゆる「サプライ・チェーン・マネジメント」の議論も盛んに行われている。サプライ・チェーンとは、顧客−小売−卸−製造−部品・資材サプライヤ等の供給活動の連鎖構造であり、そのチェーン(連鎖)全体をいかに最適化するかがマネジメントの重要課題とされている。ここでは、それらサプライ・チェーンについて、戦略的視点から理解する。 | |
13 | 第13回 | 現代の経営戦略論3:アーキテクチャ理論 | 製品やビジネス・プロセスなどを、構成部品や工程、或いは部分的プロセスなどに分割し、それらに機能を配分して、それによって必要となる部品(工程)・プロセス間のインタフェースをいかに設計(アーキテクチャ)するかについて検討する、いわゆるアーキテクチャ研究も最近、盛んである。ここでは、アーキテクチャのタイプ及び、その設計思想や構想などの、戦略的な意味・意義を理解する。 | |
14 | 第14回 | 現代の経営戦略論4:プラットフォーム理論 | 最近の様々な企業事例から、プラットフォーム・ビジネスなる事業モデルが析出されている。プラットフォーム・ビジネスとは、誰もが明確な条件で提供を受けられる商品やサービスの供給を通じて、第三者間の取引を活性化させたり、新しいビジネスを起こす基盤を提供したりする役割を、ビジネスとして行っている存在のことである。ここでは、このプラットフォーム・ビジネスの事業戦略について理解する。 | |
15 | 第15回 | 全体総括 | 講義内容全般にわたり復習し、その全体的な理論体系について総括し理解する。 |