科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
国際経営論Ⅱ/International Business Administration Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B000921001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
経営学部/Business Administration |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火3(後期)/TUE3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
藤原 由紀子/FUJIWARA YUKIKO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈経営・商学コース選択必修科目〉/*** MAJORS *** 〈経営・商学コース選択必修科目〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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藤原 由紀子/FUJIWARA YUKIKO | 経営学部/Business Administration |
授業の方法 /Class Format |
講義(対面) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、経営学部のDPに掲げられている現代の企業経営に関する基本的知識を学修し、ビジネス全般にわたって活用するために有用な知識を総合的に学習することを目指している。この科目は経営・商学コースの選択必修科目に位置付けられており、国際経営論Ⅰを受講していることが望ましい。 本講義では、日本企業が海外子会社をどのように経営しているのかについて学ぶ。特に、①日本企業の生産システムや経営システムの特徴と、それらの海外子会社への移転、②日本的な生産や経営を海外で実施するうえでの課題、③近年、製品の設計アーキテクチャがインテグラル型からモジュール型へと変化しているが、それらが日本企業の国際競争力に及ぼしている影響、④経営組織と海外子会社への出資戦略という観点から見た海外子会社のマネジメントのあり方について学ぶ。 本講義での学修を通じて、新聞やニュースで見聞きする実際の企業の国際経営上の行動や意思決定に関心をもち、その内容を理解できるようになることを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・日本的生産システムとその海外移転の特徴、課題について説明できる。 ・モジュール型の製品の増加が日本企業の競争力に及ぼす影響とそのような影響を及ぼす理由につ いて説明できる。 ・日本企業による海外子会社のマネジメントの特徴について説明できる。 ・多国籍企業による海外子会社への出資割合について、その所有戦略の観点から説明できる。 ・国際経営の進展状況と組織構造の関わりについて説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
日本的生産システム、海外移転、製品のアーキテクチャ、日本企業のものづくり、所有形態 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式で進めます。ときどき、受講生に質問を投げかけることによって考えを促したり、意見を求めることがあります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
国際経営論Ⅰを受講していない場合には、参考書もしくは国際経営の基礎的なテキストの前半部分を読んでおいて下さい。授業の理解がしやすくなります。 質問は歓迎します。 私語は真剣に授業を聞きたい人、また講義をする側にとっても大変迷惑ですので、謹んでください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
新聞を読んだり良質のテレビ番組を見るなどして、授業で学んだ知識への理解を深めたり、現実の企業活動への関心を高めてください。授業で学んだ知識を実際の企業活動と結び付けて理解することが大切です。 ・事後学習として、授業中の小テストに取り組んで理解が不十分だったと思う箇所について、配布資料を読み返すこと。読んでも理解が難しいところ、聞きそびれたところについては、参考書を活用してください(目安として1時間弱)。授業直後に自分で学習することが、もっとも効果的です。 ・出来る限り毎日、新聞の経済面を読み、企業の国際経営活動の実際について把握してください(目安として30分) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
1回程度、授業内に課題を提出してもらいます。 1回程度宿題を課し、提出してもらいます。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
提出課題(20%)、中間テスト(40%)、期末テスト(40%)で評価する。 中間テストの実施時期については、授業中に説明します。 |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
中川功一・林正・多田和美・大木清弘著 『はじめての国際経営』 有斐閣。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 授業の進め方、評価の仕方、テキストについて説明する 国際経営論Ⅰで学んだ日本企業の海外生産の進展について振り返る。 |
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2 | 第2回 | 日本的生産システムとは | アメリカ企業と比較しながら、日本企業のものづくりの特徴を生産設備、組織風土、生産管理の観点から学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 日本的生産システムの海外移転 | 日本とは従業員の定着率や考え方の異なる海外子会社に日本的生産システムをどの程度、移転するのか。またどうやって移転するのか。日本的生産システムの海外移転に際して日本企業が直面している課題と各企業の工夫について学ぶ。 | |
4 | 第4回 | トヨタ自動車とゼネラル・モーターズの合弁企業NUMMIへのトヨタ生産システムの移転-1 | トヨタ自動車がアメリカの自動車メーカーのゼネラル・モーターズと合弁でつくった海外子会社のNUMMIに対して、どのようにしてトヨタ生産システムを移転していったのかを成果、問題点、労働組合の関係なども含めて学ぶ。 | |
5 | 第5回 | トヨタ自動車とゼネラル・モーターズの合弁企業NUMMIへのトヨタ生産システムの移転-2 |
トヨタ自動車がアメリカの自動車メーカーのゼネラル・モーターズと合弁でつくった海外子会社のNUMMIに対して、どのようにしてトヨタ生産システムを移転していったのかを成果、問題点、労働組合の関係なども含めて学ぶ。 | |
6 | 第6回 | 日本企業の技術移転と海外での研究開発 |
日本企業の海外子会社への技術移転の特徴と課題、海外での研究開発業務の広がりについて学ぶ。 | |
7 | 第7回 | トヨタ自動車の生産システムの海外移転 | 世界中でトヨタ式のものづくりを展開するうえで、トヨタ自動車はどのような課題を抱えているのか、また課題に対してどのような対策を講じているのかについて学ぶ。 | |
8 | 第8回 | トヨタ自動車の事例から考える |
自社のものづくりを海外に展開するうえでトヨタ自動車が抱えている課題についての動画を視聴する。この内容をもとに、日本的生産システムを海外に展開していくうえで日本企業が直面する課題と対策について考える。 | |
9 | 第9回 | モジュール型製品とは | 近年、モジュール型の製品が増加している。モジュール型とは何か、モジュール型製品の代表にはどのようなものがあるのかを、インテグラ型との対比しながら学ぶ。 | |
10 | 第10回 | モジュール型製品の増加と新興企業の台頭 | 近年増加しているモジュラー型の製品の分野に新興企業が参入し、追いついて来ている。なぜ、そのようなことが可能なのかを学ぶ。 | |
11 | 第11回 | モジュール型製品の台頭の中での日本企業 | モジュラー型製品が増加するなかで、なぜ日本企業の競争力が低下しているのかを、日本企業が得意とするものづくりの特徴から学ぶ。 | |
12 | 第12回 | 海外子会社のマネジメント ー海外子会社への出資比率 の視点から |
親会社の海外子会社への出資比率は、どのような要因から決まるのか。また、日本企業の海外子会社への出資戦略が時代とともにどのように変化していったのか、その理由について学ぶ。 | |
13 | 第13回 | 海外子会社のマネジメント ー海外子会社への出資比率 事例紹介 |
現地企業と日本企業がどのようにかかわりあいながら、現地での経営が行われているのかをDVDの視聴を通じて考える。 | |
14 | 第14回 | 海外子会社のマネジメント ー組織構造の視点から |
多国籍企業は、国際経営活動をどのように管理(マネジメント)しているのだろうか。企業の国際経営滑動は輸出から始まり、海外子会社での生産(海外生産)へと発展していく。ここでは、このようなプロセスのなかで親会社はどのような組織構造を採ることで海外子会社をコントロールしてきたのか、について学ぶ。 | |
15 | 第15回 | 総括 | これまでの講義内容について振り返る。 |