科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
企業論Ⅰ/Modern Enterprise Theory Ⅰ |
---|---|
授業コード /Class Code |
B000791001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
経営学部/Business Administration |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火1(前期)/TUE1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
小澤 優子/OZAWA YUKO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈経営・商学コース選択必修科目〉/*** MAJORS *** 〈経営・商学コース選択必修科目〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
小澤 優子/OZAWA YUKO | 経営学部/Business Administration |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
<主題> この科目は、学部のDPにある経営の問題を総合的に分析・解析できる知識・技能を修得することを目指すものである。専門教育科目に属し、経営学の基本的な知識を必要とする。 現代の私たちの生活にとって「企業」は欠かせないものとなっており、われわれがそれらについて理解することは不可欠である。本講義においては、企業がなぜ存在するのか、また、企業を取り巻くさまざまな問題について学習していく。そのために、まず、新制度派経済学の研究をもとに、市場と企業について実践的な側面を取り上げながらさまざまな考察が行われる。また、近年問題になっている企業の社会的責任論についても触れておく。これらを通じて、理論と実践という二つの側面から経営学の対象である企業に関する知識を深めていく。 <目的> ・周りにあるさまざまな企業形態について理解することができる。 ・企業において起こりうるさまざまな問題について考えることができる。 ・近年、話題になっている問題について関心をもち、適切なコメントができるようになる。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・身近な企業の形態やそれらの特徴について説明することができる。 ・企業で起こりうる問題について興味を持ち、その原因や対応策などを検討することができる。 ・新聞などで取り上げられる問題について、その意味や原因を理解し、企業がどのようにその問題に対処していくべきかを示すことができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
企業形態、株式会社、新制度派経済学、エージェンシー理論、取引コスト理論、CSR |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義を中心に進めます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
経営学の基礎的な知識を習得していることが望ましい。これ以外については、第1回目の講義で指示する。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
講義の際のノートの整理や内容の確認などを、毎回2時間程度、事後学習として行うこと。このことが、次の講義の事前学習となります。また、第1回目の講義で参考文献も提示するので、それも併せて読むとより理解が進みやすくなります。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
下記の「成績評価方法・基準」の記載内容を参照のこと。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験(60%)と授業中の課題(レポートもしくは中間試験)(40%)によって総合的に判断する。なお、両者の比率は変更することがある。その他、数回提出してもらう予定の授業時の出席カードを内容(授業で学習した内容に関する問に答えてもらう)によって加味する。 |
テキスト /Required Texts |
特定のものは使用しない。参考文献を適宜あげるため、それらを参考にすること。 |
参考図書 /Reference Books |
丹沢安治 他訳(2007)『組織の経済学入門』(第3版)文眞堂。 吉田和夫・大橋昭一監修(2015)『基本経営学用語辞典』同文舘出版。 他の文献に関しては、第1回目の講義で指示する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回 | 講義のガイダンス—講義の進め方、内容など | ・企業論という学問領域の説明を行う。 ・講義のためのテキストや参考文献を提示する。 ・講義を受けるにあたって、講義の進め方や注意事項を説明する。 |
|
2 | 第2・3回 | 企業の生成と発展、企業形態の分類 | 企業がいかにして生成し、また、発展してきたのかを明らかにする。また、さまざまな企業形態の分類や展開について理解していく。 | |
3 | 第4・5回 | 株式会社の特徴と企業の実態 | 近年の大規模な企業が採る一般的な形態である株式会社について理解し、その現代的な在り方について学習する。 | |
4 | 第6・7回 | 新制度派経済学の展開 | 新制度派経済学が重要視されるに至った背景を、経済学、経営学の観点から理解していく。 | |
5 | 第8・9回 | 新制度派経済学の全体像 | 近年、新制度派経済学が企業に関する理論として非常に重要視されている。本講義では、講義全体の土台づくりとして、新古典派経済学から新制度派経済学への発展を学習していく。また、新制度派経済学の中心となる3つの見解(所有権理論、エージェンシー理論、取引コスト理論)について理解する。 | |
6 | 第10・11・12回 | エージェンシー理論 | 新制度派経済学として重要なエージェンシー理論についての説明を行う。ここにおいては、企業は複数のエージェンシー関係から構成される契約の束とみなされる。 | |
7 | 第13・14回 | 取引コスト(取引費用)理論 | 新制度派経済学の2つ目のテーマとして、取引コスト理論を取り上げる。取引コストという観点から、企業が存在する意味を理解していく。 | |
8 | 第15回 | 講義のまとめ―企業はどのようにあるべきか― | 講義全体のまとめとして、企業のあるべき姿について、今後の展望も含めて考えていく。 |