基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Class	マーケティング論Ⅱ／Marketing Ⅱ
授業コード ／Class Code	B000741001
開講キャンパス ／Campus	ﾎﾟｰﾄｱｲﾗﾝﾄﾞ
開講所属 ／Course	経営学部／Business Administration
年度 ／Year	2023年度／Academic Year
開講区分 ／Semester	後期／AUTUMN
曜日・時限 ／Day, Period	火2(後期)／TUE2(AUT.)
単位数 ／Credits	2.0
主担当教員 ／Main Instructor	辻　幸恵／TSUJI YUKIE
科目区分 ／Course Group	【専門教育科目】　〈経営・商学コース選択必修科目〉／*** MAJORS *** 〈経営・商学コース選択必修科目〉
遠隔授業 ／Remote lecture	No

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
辻　幸恵／TSUJI YUKIE	経営学部／Business Administration

授業の方法 ／Class Format	講義形式、対面授業
授業の目的 ／Class Purpose	この授業は経営・商学コースに属している。基礎知識のステップアップに位置する科目である。マーケティング論Ⅰなどで培った基礎知識をもとに、より市場（マーケット）に対する専門的な課題を解決するための知識を身につけることが目的である。本学は「社会をリードする活力に富んだ人材を育成する」大学である。よって、社会の中の市場（マーケット）の姿を学ぶことは、その目的にもあっている。つまり、企業経営に関する幅広い知識を学修し、ビジネス全般にわたって活用し、それを解決する方策を導くために、学びを深め、協働して、社会に役立つ態度を培う。このように有用な知識を総合的に学修するという経営学部のディプロマポリシーとも合致している。 この授業で学んだ事例を、身近な買い物行動からその根本にある理論や法則に照らし合わせることができればよい。そのために実務経験がある教員が具体的に解釈の方法を例示する。
到　達　目　標 ／Class Objectives	1.知識としては、マーケティングの基本要素の４つPと消費者目線の4つのCを理解できること。さらに相互の関係や、それらがミックスされた市場であることが理解できることを目標とする。 2.態度・習慣としては、新聞やニュースでマーケット（市場）に変化があったり、トピックスがあったりしたときに、積極的にそれらを知ろうとする態度がのぞましい。また、店頭で見かけた新製品に関心をはらうこと、あるいは定期的にそれらの記事やニュースを読む習慣ができることがのぞましい。 3.技能については、なぜ、それらが売れているのかなどという具体的な事例をみて、それがどのような理論や法則に従っているのかを推測し、今後の予測ができるようになればよい。
授業のキーワード ／Keywords	購買行動　消費者心理　　ソーシャル　持続可能
授業の進め方 ／Method of Instruction	最初に前回の復習をする。次に本日の授業としてその回のメインテーマを話す。授業内で確認をかねて、途中で問題を出すので、その場でとく。授業ではパワーポイントと教科書を併用する。なお、復習あるいは予習したい人は、ワンドライブに動画をあげている。
履修するにあたって ／Instruction to Students	マーケティングに関するニュースなどには関心を持つ姿勢を習慣づけたいので、毎日、ニュースなどをチェックすること。また教科書を指定しているので、毎回の授業の後は該当ページの復習、毎時間、次回の予告をするので、予習としてそのページに目をとおしておくこと。また、マーケティング論Ⅰを履修していることが望ましい。
授業時間外に必要な学修 ／Expected Work outside of Class	授業内で例示した企業や広告、製品については各自がインターネットなどで10分程度は確認をすること。また、関連したニュースや新聞記事などがあれば目をとおしておくこと。教科書を指定しているので、毎時間、復習をしておくこと。また次回の予習もかねておくこと。
提出課題など ／Quiz,Report,etc	後期の授業のうちに1度だけレポート課題を出す。 　課題内容は教科書から出す予定である。期日を過ぎたものは受け取らないので期日はしっかり守るようにすること、まったく同じ解答があった場合はカンニングを疑い採点しない（0点）。なお、レポートに対する質問は授業内容と同然に受付けるが、直接的な個々の点数については回答はしない。
成績評価方法・基準 ／Grading Method・Criteria	2回目の授業から14回目の授業までの13回においては毎回、1問1点で４問の問題を出すのでそれに回答をする。これは4点×13回＝52点の配点となる。ただし出席点ではないので、間違えた回答ばかりだと1回出席しても0点の場合がある。中間課題としてレポート課題が８点、15回目の授業内で期末確認テストは40点とする。
テキスト ／Required Texts	辻幸恵『持続可能な社会とマーケティング』 嵯峨野書院、2020年
参考図書 ／Reference Books	山本浩二、上野山達也編『マネジメント講義ノート　増補版』　白桃書房、2019年、3000円＋税

No.	回 ／Time	主題と位置付け ／Subjects and position in the whole class	学習方法と内容 ／Methods and contents	備考 ／Notes
1	1回	マーケティングの意味の確認と応用	全体の講義概要を説明する。次に、授業内容としては、マーケティングの発祥（つまり、はじまりはいつで何であったか）とその意味、どうしてそのようなことが必要であったのかを説明する。そして現在、社会の中でのマーケティングの役割を理解できるように身近な例を示す。
2	2回	マーケティングに求められていることについて	マーケティングの定義と目的についての理解を深める。また、現在、マーケティングは単純に売る工夫だけではなく、多くの役割があることを説明する。その中で顧客との関係について学習する。教科書の第1章であるマーケティングの新しい傾向について知る。
3	3回	地域の活性化とマーケティング	マーケティングには基本になることが４つある。それは価格政策、製品政策、販売促進政策、流通政策であるが、なぜそれらが基本になっているのかを説明すると共に、それらが地域経済とどのように結びつくのかも理解できるように説明をする。教科書は第2章の地域マーケティングを中心に学ぶ。
4	4回	地域市場の理解と特性について	地域の企業がマーケティング活動の対象とする市場の特性を例示する。たとえば、ファッション市場ならば、岐阜県のアパレル産業をとりあげる。ファッショ音は誰をターゲットにしているかなど、いくつかの事例をあげる。具体的な数字の読み方も学ぶ。
5	5回	ギフト市場のとらえ方について	ギフト・マーケティングとして市場と商品の選び方について説明をする。この回はギフト市場とは何かを理解するため4Ｃを復習すると共に消費者心理について学ぶ。教科書は第3章のギフト・マーケティングの章を中心に学ぶ。
6	6回	キャラクター商品を選択する消費者行動について	企業からのアプローチに対して消費者はどのような行動をとってきたのかをヒット商品であるキャラクターグッズを例示しながら、説明をする。ここでは消費者行動や消費者心理の基本的な法則や理論の紹介もおこなう。教科書は第4章のキャラクター・マーケティングの章を中心に学ぶ。
7	7回	アート・マーケティングについて	製品価値の意味を考える。また、前回の消費者行動や心理の中の「かわいい」ものを購入する行動と共に、価格に反応をする消費者心理もあわせて説明をする。教科書は第5章のアート・マーケティングの章を中心に学ぶ。
8	8回	前半のまとめと復習	マーケティングの起源、定義、由来などの復習と基本的な４つの要因が現在はどのような市場の中で反映されているのかなどを、地域、キャラクター、ギフト、アートを中心に復習をする。
9	9回	持続する社会を望む消費者について	後半は世の中の新しい傾向として継続的な持続可能な社会に消費者が何をのぞむかを考える。教科書は第6章のソーシャル・マーケティングの章である。ここでは具体例としてフェアトレードを取り上げる。
10	10回	ものづくりをする消費者について	消後半は世の中の新しい傾向の中に消費者がものづくりをして、作り手になることや販売者になることが挙げられる。ここでは主に、製品をつくる消費者に焦点をあてて学ぶ。教科書は第7章ものづくりをする消費者を中心に学ぶ。
11	11回	売り手になる消費者について	消費者がつくった製品が世の中に普及するために必要なツールを学ぶ。たとえば、ＳＮＳや口コミである。消費者が売る側になった時のメリットやデメリットを具体例と共に知る。教科書は第8章売り手になる消費者を中心に学ぶ。
12	12回	フォーマル場面でのマーケティング	フォーマルと日常の場面では異なる消費形態になる。ここでは主に女子大学生たちの成人式や卒業式を例示し、「ハレ」であるフォーマル場面についての購買行動や選択行動を学ぶ。教科書は第9章の「ハレ」の場を意識する消費者と和への回帰の章を学ぶ。
13	13回	消費社会の変化と社会のニーズについて	4つの基本要因が現在の消費生活にどのようかかわりがあるのかを、若者に焦点をあてて学ぶ。レンタルやシェアの現状の例を示しながら、所持することの意味やステイタスについて考える。教科書は第10章消費者の変化と社会のニーズを中心に学ぶ。
14	14回	マーケティングの新しい傾向と持続可能な社会について	前回のかかわりをさらにすすめて、今後の消費社会におけるマーケティング要素について考える。エコ消費、エシカル消費を例示し、持続可能な社会を実現するための市場育成について学ぶ。
15	15回	新しい傾向のマーケティングに関するケースと概論	授業内容の確認として授業内で学んだ理論の復習をおこなう。さらに授業内容の理解度を確認する。