基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Class	マーケティング論Ⅰ／Marketing Ⅰ
授業コード ／Class Code	B000731001
開講キャンパス ／Campus	ﾎﾟｰﾄｱｲﾗﾝﾄﾞ
開講所属 ／Course	経営学部／Business Administration
年度 ／Year	2023年度／Academic Year
開講区分 ／Semester	前期／SPRING
曜日・時限 ／Day, Period	火2(前期)／TUE2(SPR.)
単位数 ／Credits	2.0
主担当教員 ／Main Instructor	辻　幸恵／TSUJI YUKIE
科目区分 ／Course Group	【専門教育科目】　〈経営・商学コース選択必修科目〉／*** MAJORS *** 〈経営・商学コース選択必修科目〉
遠隔授業 ／Remote lecture	No

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
辻　幸恵／TSUJI YUKIE	経営学部／Business Administration

授業の方法 ／Class Format	講義形式・対面授業
授業の目的 ／Class Purpose	この授業は経営・商学コースに属している。基礎知識のステップアップに位置する科目である。社会学入門などで培った基礎的な社会科学から、より現実的な課題を理解できるようになることが目的である。本学院は「社会をリードする活力に富んだ人材を育成する」大学である。よって、社会の中の市場（マーケット）の姿を学ぶことは、その目的にもあっている。つまり、企業経営に関する基本的知識を学修し、ビジネス全般にわたって活用するために有用な知識を総合的に学修するというディプロマポリシーとまさに合致している。 この授業で学んだ事例を、身近な買い物行動からその根本にある理論や法則に照らし合わせることができればよい。また、そのために実務経験がある教員として事例などを示しながら、実際の消費者の行動とマーケティングの理論の合致するところとしないところを説明する。
到　達　目　標 ／Class Objectives	1.知識としては、マーケティングの基本要素の４つを理解できること。さらに相互の関係や、それらがミックスされた市場であることが理解できることを目標とする。 2.態度・習慣としては、新聞やニュースでマーケット（市場）に変化があったり、トピックスがあったりしたときに、積極的にそれらを知ろうとする態度がのぞましい。また、定期的にそれらの記事やニュースを読む習慣ができることがのぞましい。 3.技能については、なぜ、それらが売れているのかなどという具体的な事例をみて、それがどのような理論や法則に従っているのかを推測できるようになればよい。
授業のキーワード ／Keywords	購買行動　消費者心理　市場　ブランド
授業の進め方 ／Method of Instruction	最初に前回の復習をする。次に本日の授業としてその回のメインテーマを話す。主にパワーポイントと教科書を使用する。
履修するにあたって ／Instruction to Students	マーケティングに関するニュースなどには関心をもってほしいので、毎日、ニュースなどをチェックすること。新聞ならば朝刊、夕刊ともにチェックをする。また教科書を指定しているので、毎回の授業の後は該当ページの復習、毎時間、次回の予告をするのでそのページに目をとおしておくこと。
授業時間外に必要な学修 ／Expected Work outside of Class	授業内で例示した企業や広告については各自がインターネットなどで20分程度は確認をすること。また、関連したニュースや新聞記事などがあれば目をとおしておくこと。授業内での内容を教科書を用いて、1時間ほどは復習をしておくこと。また中間あるいは期末レポートは教科書からも出題するので、授業内で説明した箇所はマークをしておくこと。
提出課題など ／Quiz,Report,etc	2回目の授業から14回目の授業までの13回においては毎回、1問1点で４問の問題を出すのでそれに回答をする。これは授業内に提出する。後日は受け取らない。4点×13回＝52点の配点となる。ただし出席点ではないので、間違えた回答ばかりだと1回出席しても0点の場合がある。中間課題としてレポート課題が1回ある。
成績評価方法・基準 ／Grading Method・Criteria	2回目の授業から14回目の授業までの13回においては毎回、1問1点で４問の問題を出すのでそれに回答をする。これは4点×13回＝52点の配点となる。ただし出席点ではないので、間違えた回答ばかりだと1回出席しても0点の場合がある。中間課題としてレポート課題が８点、15回目の授業内で期末確認テストは40点とする。
テキスト ／Required Texts	滋野英憲、辻幸恵、松田優著『マーケティング講義ノート』 白桃書房、2018年、2600円＋税
参考図書 ／Reference Books	山本浩二、上野山達哉編『マネジメント講義ノート』白桃書房、2017年、2750円＋税

No.	回 ／Time	主題と位置付け ／Subjects and position in the whole class	学習方法と内容 ／Methods and contents	備考 ／Notes
1	1回	マーケティングの意味	全体の講義概要を説明する。次に、授業内容としては、マーケティングの発祥や歴史（つまり、はじまりはいつで何であったか）とその意味、どうしてそのようなことが必要であったのかを説明する。そして現在、社会の中でのマーケティングの役割を理解できるように身近な例を示す。
2	2回	マーケティングに求められていることについて	マーケティングの定義と目的についての理解を深める。また、現在、マーケティングは単純に売る工夫だけではなく、多くの役割があることを説明する。そのためにマーケティング・コンセプトの変遷、領域拡大と発展も学習する。
3	3回	基本の４つの要因とその中の製品政策について	マーケティングには基本になることが４つある。それは価格政策、製品政策、販売促進政策、流通政策であるが、なぜそれらが基本になっているのかを説明する。また、本講義ではその４つの中の製品政策について重点的に学ぶ。
4	4回	価格政策について	企業がマーケティング活動の対象とする市場の特性を価格を中心に例示する。たとえば、ファッション市場ならば、ユニクロは誰をターゲットにしている価格かなど、いくつかの事例をあげる。また、消費者が価格に感じる利得と損失の感情や新製品の価格政策についても学習する。
5	5回	マーケティング・コミュニケーション政策について	販売促進からマーケティングコミュニケーションへの変遷やその影響する要因につて学ぶ。今回は特に広告の機能とその効果について学ぶ。
6	6回	流通政策について	マーケティングにおける流通政策の位置づけや小売業の役割とチャネルの分類をする。そして、具体的にコンビニエンスストアを例示しながら、その業績向上要因などを学ぶ。
7	7回	医療マーケティングについて	ここからは教科書の実務編に入る。この回では医療マーケティングを学ぶ。コロナ前とコロナ後では問題点が異なっているところもあるが、全体的に現状と今後のマーケットと医療サービスについて学ぶ。
8	8回	地域マーケティング①について	地域マーケティングの起源、必要性の背景、定義をはじめ、具体的には都市ブランド戦略としての展開を学ぶ。ここでは具体的に伊丹市の事例をあげる
9	9回	地域マーケティング②について	地域のブランド化について説明をする。日本だけではなく世界の都市ブランドも参考にする。地域マーケティングの必要性や都市のブランド化について考える。また、場をつくる重要性から地域活性化と地域社会のつながりについても学ぶ。
10	10回	ブランドマーケティングについて	前回は都市、地域のブランド化について考えたが、ここではブランド・マーケティングを学ぶ。ブランドの定義にはじまり、その付加価値やロイヤリティについて学ぶ。事例としては、海外有名ブランドを挙げる。そして、ブランドを多く持つファッションを例示しながらそのマーケティングについて学ぶ。感性をどのように企画するのか、消費者心理とてらしあわせながら、その戦略について学ぶ。
11	11回	ファッションマーケティングについて	ファッションマーケティングの特徴や流行現象とは何かを踏まえて説明をする。また、ファッションに対する消費者心理についてはジンメルのトリクルダウン・セオリーを用いて説明する。
12	12回	キャラクターマーケティングについて	キャラクターの定義や背景を説明した後、地域がゆるキャラを、企業が企業キャラクターを有するメリットについて学ぶ。キャラクター商品の企画やそれらを購入する消費者心理についても学ぶ。
13	13回	アート・マーケティングについて	定義と背景からはじまり、アート現場における現状と課題を紹介する。また、文化イベントとしての実施例（神戸ビエンナーレなど）や野外フェアスタなどの企画や仕掛け方を学ぶ。
14	14回	WEBマーケティングについて	WEBインターネットの台頭によるマーケット革命などを知る。WEBインターネットと社会（ソーシャル）との関係を学ぶ。
15	15回	ニッチ市場へのアプローチとソーシャルマーケティングについて	前半はニッチな市場への可能性を学ぶ。後半は今後さらに注目されるソーシャルマーケティングの具体例としてフェアトレードを挙げて説明する。