科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
人文の知専門講義ⅠB/神戸スタディーズⅠ/Advanced Lecture on Knowledge of Humanities ⅠB |
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授業コード /Class Code |
B509352001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水4(前期)/WED4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
田中 晋平/TANAKA SHINPEI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人文の知科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF KNOWLEDGE OF HUMANITIES〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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田中 晋平/TANAKA SHINPEI | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義)で実施する。 授業の内容にかんする質問などは、下記のメールアドレスにて問い合わせること(レポートなどの提出は、dotCampusで行うこと)。 s_tanaka@human.kobegakuin.ac.jp 特別警報(すべての特別警報)または暴風警報発令の場合(大雨、洪水警報等は対象外)の本科目の取扱いについて⇒遠隔授業を実施する。ただし、避難指示、避難勧告が発令されている場合はご自身の安全を最優先にし、自治体の指示に従って行動すること。 学期開始前や授業期間内でコロナウイルスの状況が悪化した場合は、ハイブリッド授業あるいは遠隔授業へ移行する。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
・本授業は、人文学部のDPが示す、「人間の行動や文化を学際的に研究し教育することにより、現代社会の大きな変化に対応しうる人材の育成をめざし」、その目標を達成するための能力の修得を目指すものである。 ・1896年に「キネトスコープ」が日本で最初に公開された神戸は、映画と深い繋がりをもった街であり、戦前から「西の浅草」と呼ばれてきた新開地には、多くの映画館が立ち並んでいた。かつての神戸では、どのように映画が観られてきたのか、その受容の歴史を学ぶことを通じて、都市への理解を深める。 ・本授業は、人文学科比較文化領域の専門教育科目(2年次配当)に位置づけられる。 ・教員は、これまで神戸映画資料館に勤務し、ノンフィルム資料の収集・保存や神戸の映画館マップ作成作業を進めてきた。実務経験のある教員として、神戸の映画史関連資料とその調査成果を活用した授業を実施する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
映画が上映され、受容される空間の性質に注目する視点を身に付け、神戸という地域の映画文化とその歴史の独自性について具体的に説明できるようになること。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
・パワーポイントでスライドを提示する形式で進める。 ・過去の神戸の風景を捉えた記録映像なども適宜提示する。 ・授業の理解度を把握するため、授業内容についてのコメントを毎回提出してもらう。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
事前に専門とする知識などは必要ない。神戸の街や映画文化に関心を寄せていること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
指定した映画や資料に予め目を通しておいてもらう場合がある(90〜120分)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
コメントシート(毎回)、学期末レポート。 学生から寄せられたコメントに対しては、次回の授業開始時にフィードバックを行うことで、理解度を高める。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
コメントシートの内容60%、学期末レポート40% |
テキスト /Required Texts |
特に定めない。オンラインストレージを活用して資料配布を行う。 |
参考図書 /Reference Books |
・板倉史明編『神戸と映画―映画館と観客の記憶 』神戸新聞総合出版センター、2019年。 ・神戸100年映画祭実行委員会・神戸映画サークル協議会編『神戸とシネマの一世紀』神戸新聞総合出版センター、1998年。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 講義全体の内容、成績評価の基準について詳しく説明する。 | |
2 | 第2回 | 近代化する神戸 | 幕末に開港し、近代化を歩みはじめた19世紀末の神戸の歴史を概観する。 | |
3 | 第3回 | 映画伝来 | エジソンの発明した「キネトスコープ」が、神戸の神港俱楽部で公開され、その後映画が普及していく経緯を考える。 | |
4 | 第4回 | 新開地の映画館① | 「西の浅草」とも呼ばれ、数多くの映画館が立ち並んでいた戦前の新開地という街の成立について考える。 | |
5 | 第5回 | 新開地の映画館② | 新開地を代表する劇場・聚楽館の歴史を中心に、サイレントからトーキーの時代に移行していった時代の映画館の変容について考える。 | |
6 | 第6回 | 戦時下の神戸の映画館① | 国内が戦時体制に突入していくなかで、映画館にどのような役割が求められたのかを確認する。 | |
7 | 第7回 | 戦時下の神戸の映画館② | 戦火で失われた神戸の街、映画館の被害を具体的な映像資料とともに検討した上で、戦後の焼け跡から映画館文化が再び立ち上がる過程を確認する。 | |
8 | 第8回 | 戦後神戸の映画館 | 戦後に神戸の盛り場の中心が三宮に移り、大劇場などが建設されていった経緯を検討する。 | |
9 | 第9回 | ミニシアターの時代 | 映画産業が斜陽化するなか、80年代の東京から現れたミニシアターのブームが、神戸にどのように到来し、映画鑑賞のスタイルにも変化を及ぼしたか考える。 | |
10 | 第10回 | 震災と映画館 | 1995年の阪神・淡路大震災が神戸の映画興行に与えた被害、および復興のプロセスにおいて映画上映が果たした役割について考える。 | |
11 | 第11回 | シネマコンプレックスの時代 | 本格的なシネマコンプレックスの進出がはじまる時代の流れを確認しながら、多様な映画を上映する環境を作るための取り組みについても考える。 | |
12 | 第12回 | 地域映像アーカイブの役割 | 神戸の記憶を保存している、地域の映像アーカイブの役割について考える。 | |
13 | 第13回 | 映画館マップのプロジェクト① | 過去の神戸の映画文化を身近に感じてもらうために、映画館マップを作成する取り組みを紹介し、その役割を考える。 | |
14 | 第14回 | 映画館マップのプロジェクト② | 映画館マップを活用した地域での取り組みを紹介し、その可能性と課題について考える。 | |
15 | 第15回 | 全体のまとめ | 授業内容の確認とまとめ |