科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
専攻演習Ⅰ/Advanced Seminar Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B509221013 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(前期)/WED3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
北村 厚/KITAMURA ATSUSHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈学部共通科目〉/*** MAJORS *** 〈FUCULTY COMMON SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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北村 厚/KITAMURA ATSUSHI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面演習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
テーマ:地域とナチズム この演習では、「地域から考える世界史」の実践とナチ・ドイツ研究のテキストを精読し議論することで、人文学科DPにある、人間の社会的・文化的活動に関する専門知識を総合的・体系的に身につけ、相手の意見を理解し、自分の考えや意見を口頭で的確に表現することができることを目的としています。 歴史について学ぶ際に身近なところから着想を得ることは、私たちの知的興味を喚起するうえでとても重要です。しかし世界史を学ぶ際にどうやって身近な問題として捉えるのか。この問題について近年注目されているのが、「地域から考える世界史」のプロジェクトです。兵庫県・神戸は開港地であることから世界との結びつきが深く、このプロジェクトを進めるのに最適です。自分たちでテーマと史料収集を進め、同時に歴史学の考え方や方法を身につけます。 地域について独自調査を行う傍ら、専門の外国史について知見を深めるために、ナチ・ドイツの歴史について学びます。ロシアがウクライナに侵略戦争を行い、諸外国が軍隊の行った虐殺行為にホロコーストの影を見て非難する一方で、ロシア側はウクライナをナチスだと非難している状況において、終戦から78年を経てもなお、ヒトラーとナチズムを学ぶ意義は大きいと言えます。この演習ではナチ・ドイツの歴史についての定評ある新書を精読し、議論していきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.地域から世界史を考えることができる。 2.歴史について自ら課題を発見し、史料を収集し、事実関係を明らかにすることができる。 3.グループで協力し合って研究発表を行うことができる。 4.ナチ・ドイツ研究の基本的な知識を習得して他者に説明し、テーマについて意見交換をすることができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
地域から考える世界史 歴史学 史料 ナチ・ドイツ |
授業の進め方 /Method of Instruction |
受講生全員がテキストを購入し、担当を決め、担当となったゼミ生(およそ1回に付き2~3人)はレジュメ(報告の要点をまとめたペーパー)を作成し、自分で印刷します。ゼミでは順番に報告していきます。前半を報告および問題提起、後半をディスカッションにあてます。 状況によりテキスト入手が困難な場合は、コピーを配布します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
受講前にテキストを購入しておくこと。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
前半では、地域から考える世界史のグループワークを行います。(毎週2~3時間程度) テキスト精読では、担当者は報告レジュメを作成し、担当者以外は該当箇所を精読します。(2~3時間程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
第8回と第9回では、地域から考える世界史のポスター発表を行います。 毎回の報告者はレジュメを作成し、自分で印刷します。報告者以外には毎回報告に関する課題を出すので、最後に提出してもらいます。次回の冒頭で課題を取りまとめ、フィードバックします。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
「地域から考える世界史」発表30%、報告レジュメの内容評価20%、報告と論点20%、報告以外での議論20%の割合で総合的に評価します。 |
テキスト /Required Texts |
石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』講談社現代新書、2015年 920円+税〔ISBN978-4-06-288318-4〕 |
参考図書 /Reference Books |
桃木至朗・藤村泰夫・岩下哲典編著『地域から考える世界史―日本と世界を結ぶ』勉誠出版、2017年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 最初に顔合わせとして自己紹介とグループトークをします。ゼミのスケジュールとその目的について説明をします。 | |
2 | 第2回 | 地域から考える世界史 | 前期ゼミのテーマその1として、「地域から考える世界史」の実践を行います。その考え方を説明したうえで、教員が用意した実践ワークを行います。その上でグループ決めを行い、どのような「地域から考える世界史」に取り組むか、方向性を考えます。 | |
3 | 第3回 | 文献史料の探し方 | 「地域から考える世界史」のワークに取り組むために必要な文献史料を探すために、インターネットを利用した文献検索の方法と、図書館での探索方法についてレクチャーをし、実際にその場で探してもらいます。 | |
4 | 第4回 | 史料の読み方と論の立て方 | 「地域から考える世界史」の完成度をより高めるために、史料の種類とその読み方、そして「問いの構造図」の考え方を用いた研究プロットの作り方についてレクチャーします。さらに、第6回以降の報告者を決めます。 | |
5 | 第5回 | 『ヒトラーとナチ・ドイツ』を読む | テキストの石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』をゼミで報告・議論してもらうにあたって、本書の特徴と位置づけ、さらに第1章から第3章までの内容について、教員が概略を説明します。 | |
6 | 第6回 | ナチ体制の成立1 | テキスト第4章の前半部分について、ゼミ生に発表と議論をしてもらいます。 | |
7 | 第7回 | ナチ体制の成立2 | テキスト第4章の後半部分について、ゼミ生に発表と議論をしてもらいます。 | |
8 | 第8回 | 「地域から考える世界史」発表1 | 「地域から考える世界史」のグループ発表を行います。 | |
9 | 第9回 | 「地域から考える世界史」発表2 | 「地域から考える世界史」のグループ発表を行います。 | |
10 | 第10回 | 「地域から考える世界史」発表3 | 「地域から考える世界史」のグループ発表を行います。 | |
11 | 第11回 | ナチ体制の内政と外交1 | テキスト第5章の前半部分について、ゼミ生に発表と議論をしてもらいます。 | |
12 | 第12回 | ナチ体制の内政と外交2 | テキスト第5章の後半部分について、ゼミ生に発表と議論をしてもらいます。 | |
13 | 第13回 | レイシズムとユダヤ人迫害 | テキスト第6章について、ゼミ生に発表と議論をしてもらいます。 | |
14 | 第14回 | 研究テーマの基本文献選び | ゼミ論文で取り上げたいテーマについて、基本図書を選ぶために図書館で本探しをします。そのポイントについても説明します。 | |
15 | 第15回 | ゼミ論文への道 | 夏休みの課題として、ゼミ論文に向けた基本調査の方法をレクチャーします。 |