科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
専攻演習Ⅰ/Advanced Seminar Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B509221006 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(前期)/WED3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
水谷 勇/MIZUTANI ISAMU |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈学部共通科目〉/*** MAJORS *** 〈FUCULTY COMMON SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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水谷 勇/MIZUTANI ISAMU | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
演習(対面授業) |
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授業の目的 /Class Purpose |
3回生前期、初めての専門ゼミとして、専門の教育に慣れ、学習内容においても方法においても深化させていくことを目的としています。演習Ⅰの成果を踏まえ、専門的な教育学の学習・研究のための方法論を構築しながら、理論的・実践的に学習を進め、深めていきます。こうして、学部DP7~9を中心としつつ,全学DP全般の達成の一助となることを目的とした授業です。 具体的には、いじめによる自殺が小学校においても頻発する深刻な問題をかかえる今日の学校教育の状況である。受講生の皆さんがこれまでの人生の中で多くの時間を費やした生活の場であり、身近な学校という教育機関の抱えている問題について、文献学習を通じ、また、実際に教育現場を訪問し観察・検討しながら自分にとって関心のある学校教育における問題について、どのような「テーマ」が設定できるのか、また、その問題がどうして起きるのかなど、「テーマ」設定の方法や問題の分析や検討する方法を学習する。 学校だけを見ていたのでは、学校の特質等も理解しがたいので、他の教育機関、フリースクールや刑務所や少年院といった矯正施設での教育も含め、参加、観察をできるだけ多くし、上記課題に迫る。(ただし、本ゼミだけで実現するわけではない) |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.生活リズム・学習規律を確立し、与えられ、自ら引き受けた(承認した)ことについては確実に実行し、課題に応えることができる。(態度・習慣) 2.教育・人間形成について,その専門的な学術用語、発想法、研究法について一定の理解を形成し、他人に説明できる。(知識)(技能) 3.教育・人間形成について研究するための技法について理解するとともに、何らかの実践ができる。 4.大学卒業直前にまとめる卒論のテーマを決め、そのテーマに対する研究を進め、本演習最終授業時までにその成果を報告できる。5.学会誌を読み、学術論文の書き方について理解し、自らも論文らしい用語使い、文章構成、論述が多少なりともできる。 |
授業のキーワード /Keywords |
人間形成の基本用語についての理解 理論的かつ実践的学習 卒業研究作成へ一歩 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
受講生各自が事前の作業・準備を元にレジメを作成して提出し、それに対して、教員はじめ、受講生有志が、何らかのコメントをしていくことで、学習を深めるという形式で授業を進めます。 受講生各自が与えられた、もしくは、自ら見つけた課題を事前に学習・研究・実践してその成果をレジメにまとめてきて発表し、発表内容について、教員を初め、受講生全員で、批評し、深化させるという形で進めます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
特別警報または暴風警報発令時の場合の対応について、授業を実施します。ただし、避難指示、避難勧告が発令されている場合はご自身の安全を優先し、自治体の指示に従って行動してください。 実際に教育の現場を訪問します(できるだけ付属高校のバスを利用します)が、場所や時間によっては交通費がかかることもあります。また、授業時間中に訪問できない場合は、別の時間や別の日程で行います。 質問・問い合わせは、mizutani@human.kobegakuin.ac.jp まで。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業の予復習として、1時間の家庭学習が望ましい。とりわけ自分の発表の時には3時間以上の準備学習とレジメもしくはパワポ原稿作成を行い、充実した授業となるよう準備されたい。 演習なので、みなさんの課外学習での準備の充実度にこの授業の質が関わっています。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
総括レポートの作成(今期における学習成果の集大成として総括レポートを3000字以上で作成)。 文献学習の成果をレジュメにまとめ、ゼミで発表する。自分が発表でない時のコメント等を作成し、発表、および提出。以上のため演習時以外でも旺盛な学習・研究活動が期待される。 提出された課題に対しては、次回の授業で、適宜フィードバックして、双方向コミュニケーションを図ります。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
適宜課す小レポートに加え、口頭発表・討論内容、授業への参加度:50%。 ゼミでの学習・各自の独習を踏まえた、卒論の予稿となる総括レポート(3千字以上):50%。 上記の合計により総合判断する。 評価の視点は、授業に積極的に参加し、自らの分担分を的確にこなすとともに、仲間の作業にも積極的に関わって、発言できているか、総括レポートでは、学習の質と量、論理展開力、文章の構成などが評価の視点です。 |
テキスト /Required Texts |
相馬伸一『教育的思考のトレーニング』東信堂 ほか 講義中に指示する |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 1.入門 | オリエンテーション・ガイダンス | 演習の概要説明、自己紹介、テーマ設定と課題追究の方法について |
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2 | 2.出発準備 | 研究・調査の進め方とレポートについての学習 | 研究方法論の学習と役割分担 | |
3 | 3.離陸 | テキストの読み込み1 | テキストを事前に熟読し、内容要約と感想・意見をそれぞれが発表報告し、討論により深めていく。 | |
4 | 4.離陸 | テキストの読み込み2 | 前時の学習を踏まえ、引き続き、テキストを事前に熟読し、内容要約と感想・意見をそれぞれが発表報告し、討論により深めていく。 | |
5 | 5.離陸 | テキストの読み込み3 | 前時までの学習を踏まえ、引き続き、テキストを事前に熟読し、内容要約と感想・意見をそれぞれが発表報告し、討論により深めていく。 | |
6 | 6.小休憩 | キャリア形成支援行事 | 全ゼミ合同でおこなわれるキャリア支援に関する説明会に参加する。今後のゼミ活動・インターンシップ・就職活動についての大まかなスケジュールを把握するとともに、大学での学習と結びつけつつ将来設計を確認する。 | |
7 | 7.高度上昇 | 学生による研究・調査結果の中間発表1 | 生による研究・調査成果のプレゼンテーションと、質疑・討論(1) | |
8 | 8.高度上昇 | 学生による研究・調査結果の中間発表2 | 生による研究・調査成果のプレゼンテーションと、質疑・討論(2) | |
9 | 9.飛翔 | 学術論文講読1−1 | 日本の学会誌(日本教育学会「教育学研究」ほか)の講読、担当部分の発表と論議を通して、学会で議論されていることを知るとともに、学術論文の書き方、構成、注付けなど、普段見慣れたものとは違う、学術の世界の特質を知り、自分もそうした論文が書けるように、技術を習得する。 | |
10 | 10.飛翔 | 学術論文講読1−2 | 日本の学会誌(日本教育方法学会「教育方法」「教育方法学研究」、大学評価学会「大学評価学会年報」)の講読、担当部分の発表と論議を通して、学術論文特有の表現方式や、構成を学ぶ。 | |
11 | 11.飛行 | 英語文献講読2−1 | 英語論文(Curriculum Studies)の講読、担当部分の発表と論議を通して、英米の学会誌の特徴やその学術論文の表現や構成を学ぶ。また、当該学会で議論されている世界的動向について知ることも目的にしている。 | |
12 | 12.飛行 | 英語文献講読2−2 | 英語論文(Phi Delta Kappan, Educational Leadership)の講読、担当部分の発表と論議を通して、学会誌と言うより啓蒙的な評論雑誌を通して、欧米の教育界で話題になっていることを知るとともに、教育評論の構成、表現方法を知ることで、学術論文のもう一つの在り方を知る。また、そうした方法に習熟する第一歩とする。 | |
13 | 13.着地 | 卒論に向けた学生各自のテーマと研究成果の発表1 | 卒論にする予定の各自のテーマで研究成果の発表と論議(1) | |
14 | 14.着地 | 卒論に向けた学生各自のテーマと研究成果の発表2 | 卒論にする予定の各自のテーマで研究成果の発表と論議(2) | |
15 | 15.まとめ | まとめと総括、今後の課題 | 教師によるまとめ、学生の総括・反省・討議を踏まえ、次年度の課題を明確化する。 |