科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
人間形成論Ⅱ/人間関係論/Personal Development Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B508243001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月5(後期)/MON5(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
平光 哲朗/HIRAMITSU TETSUROU |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人間探究科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF PERSONAL DEVELOPMENT AND CULTURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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平光 哲朗/HIRAMITSU TETSUROU | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
≪主題≫ ベルクソンとミシェル・アンリ、二つの哲学の交錯 ≪目的≫ ベルクソンとミシェル・アンリ、二つの哲学が交錯する諸点から、意識、存在、時間、自我、感情、生の諸概念を考察します。それにより人間形成について、そして人間形成が前提する諸概念について、根底的に考察するよう促します 本講義は、人文学科DP1、2、4、5、7、8、9に対応しています。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
≪目標≫ ・ベルクソンの哲学を理解し、説明できる。 ・ミシェル・アンリの哲学を理解し、説明できる。 ・ベルクソンとアンリの哲学の類縁性と差異を理解し、説明できる。 ・二つの哲学から人間形成を考察できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
これは講義です。受講者は講義を受けて考えたことを毎回コメントとして記述します。その内容を、教員が次回講義の冒頭で紹介します。それにより、受講者のみなさんが考えたことを、受講者全体で共有します。そうすることで、受講者がさらなる考察への刺激と啓発を互いに与え合うことができるようにします。こうした双方向的で相互的な授業過程をとおして、受講者のみなさんが問題の理解を深め、自発的に考察を続けていくよう促します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事後学習として、講義内容について自らの考察を深めること。(目安として1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義各回についてのコメント記述とレポート課題。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
講義内容の理解度と考察(75%)、レポート課題(25%) |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
アンリ・ベルクソン、原章二訳『思考と動き』平凡社、2013年。 川瀬雅也、米虫正巳、村松正隆、伊原木大祐編著『ミシェル・アンリ読本』法政大学出版局、2022年。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 講義の全体像 ・ベルクソンについて ・ミシェル・アンリについて ・二つの哲学の交差 |
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2 | 第2回 | ベルクソンの哲学(1) | ゼノン「飛ぶ矢のパラドクス」への批判 ・運動、変化の実在性 ・持続 |
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3 | 第3回 | ベルクソンの哲学(2) | 持続:メロディの比喩 ・全体と部分の有機的組織化 ・意識の諸状態の相互浸透 ・空間における諸物体の相互外在性 |
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4 | 第4回 | ベルクソンの哲学(3) | 持続:質と量、自我 ・直接的なものへの復帰 ・感情の言語化、記号化 ・質的多様性と数的多様性 ・動点Aの自己意識、持続と空間 |
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5 | 第5回 | ベルクソンの哲学(4) | 時間と持続 ・自然科学の時間と意識の持続 ・単位としての時間と持続 ・同時性としての時間 |
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6 | 第6回 | ベルクソンの哲学(5) | 感情と持続 ・自我の表面と内的自我、深さ ・感情における意識の諸状態の相互浸透 ・感情の独自性 ・持続と自由 |
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7 | 第7回 | ベルクソンの哲学(6) | 持続と記憶:過去の存在 ・「ばらの匂い」 ・過去の存在、純粋記憶、記憶の潜在性 ・自己による自己の創造としての生 |
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8 | 第8回 | フッサールによる現象学 | 現象学とは何か ・現象学的還元と超越論的主観性 ・意識の志向性と構成 ・地平について |
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9 | 第9回 | ハイデガーによる存在論 | 現象学の転回 ・存在論的差異、存在者の存在 ・顕現しないものへの転回 |
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10 | 第10回 | ミシェル・アンリの哲学(1) | 現象学的隔たり ・存在論的一元論における現出の本質 ・超越の作用と対置、表象 ・存在の超越論的地平 |
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11 | 第11回 | ミシェル・アンリの哲学(2) | 受容性の問題 ・存在の超越論的地平の現出はいかにして可能か ・超越による地平の対置と受容 ・無の地平と超越論的構想力 |
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12 | 第12回 | ミシェル・アンリの哲学(3) | 時間の自己触発 ・ハイデガーによるカント解釈 ・現出の本質としての時間 ・自己による触発と自己の触発 |
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13 | 第13回 | ミシェル・アンリの哲学(4) | 内在 ・内在:超越それ自身の現出 ・根源的受動性 ・世界なき意識 |
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14 | 第14回 | ミシェル・アンリの哲学(5) | 情感性 ・現出の本質が自らそれ自身を受容し、自らそれ自身を感じる ・自己の存在、自我の自己性 ・情念、非―自由、無力 |
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15 | 第15回 | ミシェル・アンリの哲学(6) | 見えないものの現象性 ・生の本質としての情感性 ・感情と情感性の自律性、独立性 ・苦悩と喜びの一体性 |