科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
宗教学/Religion |
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授業コード /Class Code |
B507941001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月4(後期)/MON4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
平光 哲朗/HIRAMITSU TETSUROU |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人間探究科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF PERSONAL DEVELOPMENT AND CULTURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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平光 哲朗/HIRAMITSU TETSUROU | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
≪主題≫ 宗教の基礎的な理解を築く ≪目的≫ 私たちは現在、多様な諸文化が複雑に絡みあう世界を、また同時に、異なる諸文化が相互に断絶した世界を生きています。これらの多様性、異質性が生じる根には宗教の違いがあります。 本講義の中心は、三つの一神教、ユダヤ教、キリスト教、イスラームの解説です。それを通して受講者には、とりわけ一神教と多神教との違いについて、考察を促します。次いで仏教を取り上げます。そして大乗仏教における空の思想と唯識について理解を深めます。 本講義は、緩やかな仕方でベルクソンの宗教論を下敷きにしています。彼は呪術、精霊信仰、神話などから成る静的な宗教と動的な宗教を区別します。そして動的な宗教のなかでも特にキリスト教神秘主義において、人類が開かれた社会へ至る可能性を見出します。私たちは、講義全体を通して得た知見と考察から、最後にこの宗教論を批判的に検討します。 宗教は私たちが、私たちの生の全体の意味を、人間とは何かということを、根本的に問いなおされる審級です。本講義は、受講者がこの問いなおしに触れることで、私たちの生について思索を深めるよう誘います。 本講義は、人文学科DP1、2、4、5、7、8、9に対応しています。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
一神教と多神教の違いを理解し、説明できる。 ユダヤ教、キリスト教、イスラームの基本的な理解を持つ。 仏教の基本的な理解を持つ。 神秘主義の意義を理解し、説明できる。 静的な宗教と動的な宗教の区別を理解し、説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
これは講義です。受講者は講義を受けて考えたことを毎回コメントとして記述します。その内容を、教員が次回講義の冒頭で紹介します。それにより、受講者のみなさんが考えたことを、受講者全体で共有します。そうすることで、受講者がさらなる考察への刺激と啓発を互いに与え合うことができるようにします。こうした双方向的で相互的な授業過程をとおして、受講者のみなさんが問題の理解を深め、自発的に考察を続けていくよう促します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事後学習として、講義内容について自らの考察を深めること。(目安として1時間程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義各回についてのコメント記述とレポート課題。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
講義への参加度と理解度(75%)、レポート課題(25%) |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 宗教とは何か。 | |
2 | 第2回 | 呪術 精霊信仰 トーテミズム | 呪術、精霊信仰、トーテミズムについて。 | |
3 | 第3回 | 神々への信仰 | 神話について。 | |
4 | 第4回 | 多神教について | 多神教の諸形態について。 | |
5 | 第5回 | ユダヤ教 | モーセ、十戒、トーラーとタルムード。 | |
6 | 第6回 | ユダヤ教 | ユダヤ教神秘主義、カバラー。 | |
7 | 第7回 | キリスト教 | イエス、隣人愛、キリスト教の成立。 | |
8 | 第8回 | キリスト教 | キリスト教神秘主義 ・マイスター・エックハルト ・ニコラウス・クザーヌス |
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9 | 第9回 | イスラーム | ムハンマド、『クルアーン』。 | |
10 | 第10回 | イスラーム | イスラーム神秘主義 ・イブン=アラビー ・スフラワルディー |
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11 | 第11回 | 仏教 | 輪廻と解脱、ブッダ、縁起の法と慈悲。 | |
12 | 第12回 | 仏教 | 大乗仏教 ・空 |
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13 | 第13回 | 仏教 | 大乗仏教 ・唯識 |
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14 | 第14回 | 静的な宗教から動的な宗教へ | ベルクソン『道徳と宗教の二源泉』の宗教論。 | |
15 | 第15回 | 静的な宗教から動的な宗教へ | ベルクソン『道徳と宗教の二源泉』の宗教論に対する批判的考察。 |