科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
人間形成論Ⅰ/人間形成概論/Personal Development Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B507843001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(前期)/WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
水谷 勇/MIZUTANI ISAMU |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人間探究科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF PERSONAL DEVELOPMENT AND CULTURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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水谷 勇/MIZUTANI ISAMU | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
人間形成領域における入門を除く最も基礎的・基本的な専門の講義として、この分野の専門用語と、研究法、発想法に触れ、その基礎を習得することを目的とする。 人間は生まれながらにして人間ではない。生物学的に「ヒト」として誕生するが、「ヒト」が「人間」になるプロセスが必要なのである。「ヒト」は環境に働きかけ「学習」することによって「人間」へと形成されていくのである。この人間形成のプロセスの中で果たす「文化」の役割はきわめて重要である。 子どもは一つの歴史・社会の中で、子どもなりにさまざまな人々との関わり合いや、また一つの文化の中でいろいろの相互作用をもちながら自己形成していくものである。 こうした視点に立って現代の文化と子どもの発達、人間形成について考察する。とりわけ急激な高齢化、少子化、情報化を迎えた今日の社会ではさまざまな人間形成のゆがみが指摘されている。こうした高度情報社会における人間形成、子どもの発達に付いての基本的な理解を形成し、教育学的な見方・発想法を身につけることを目的とする。 こうして学部DP(ディプロマポリシー)7~9を中心としつつ、全学DPの全般的達成の一歩をなすことを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1,教育・人間形成に関わる基本概念についての常識を越えて、学術的な理解ができる。 2,教育・人間形成について学術的な関心・意欲を高め、専門家的視点と知識・技術をもって積極的に関与しようとする態度を形成する。 3,教育・人間形成について関心を持ち、今後さらに研究しようとする意欲と態度、並びにそのための基礎的な知識と技術を涵養・形成する。 4,教育・人間形成について真実を極めようとする研究的態度とは、観賞的・傍観者的な態度ではなく、実践的・変革的に関わることが肝要であることを十分理解した上で、かかる実践的・変革的な研究態度(及びそのための知識・理解・経験)を醸成する。 |
授業のキーワード /Keywords |
教育学の基礎知識 教育学的発想法 人間形成を巡る諸問題 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
事前に配布した資料・レジメを熟読し、学習成果(質問・疑問を含む)を毎回小レポートで提出する。受講生の質問や疑問に答え、学習成果を踏まえて、補足を加えながら次の課題を提示する形で授業を進める(一種の反転学習)。基本用語の解説、人間形成の諸問題の解説を中心として、データや資料を駆使した講義と、ビデオなどの視聴を通して学習していくという形式で進める。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
特別警報または暴風警報発令時の場合の対応について、授業を実施します。ただし、避難指示、避難勧告が発令されている場合はご自身の安全を優先し、自治体の指示に従って行動してください。 質問・問い合わせは、mizutani@human.kobegakuin.ac.jp まで。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
配布されたレジメ・資料を事前に熟読すること。 それに加え、関連する資料を自分で見つけて読む(視聴する)などの事前および事後の学習が求められる。ただ目を通すだけでなく、わからない用語があれば、専門辞書やネット検索などで事前学習して深めておくことが望まれる。概ね、1~3時間程度。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎時間の講義の後でミニレポート(毎回最大1点×15)を作成・提出してもらうほか、授業中 and / or 終了時までに、2千字以上のレポート(40点)を作成・提出してもらい、適宜フィードバックして、双方向コミュニケーションを図ります。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
ミニレポート(15%)、中レポート(40%)、最終回に行う筆記試験(45%)。 毎回の小レポートの提出が3分の2にあたる合計9未満の場合、評価なしになります。 レポートは、講義を踏まえて、各自でどれだけ学習して深めたかを評価の尺度とします。しっかり、講義資料を読み込むとともに、図書館利用や文献読破による事前・事後の深め学習に精励してください。 |
テキスト /Required Texts |
特になし。 |
参考図書 /Reference Books |
講義の時に適宜紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 1回 | 「ヒト」から「人間」への成長 | 授業の概要の説明を聞き理解を深める。また、初回の内容として、生物としての「ヒト」の特徴と人間としての発達の独自性について理解を深める。 | |
2 | 2回 | 「ヒト」から「人間」への成長2 | 前時の講義内容を踏まえ、生物としての「ヒト」の特徴と人間としての発達の独自性について理解をいっそう深める。 | |
3 | 3回 | 子ども研究・発達研究の前進と発達保障思想の成立 | 発達、子どもについての理解の深まりの歴史的経緯を振り返り、発達保障思想が障害者福祉・教育のなかから生まれてきたことを知る。 | |
4 | 4回 | 子どもの権利条約をめぐって | 子どもの権利条約成立の歴史的背景を知り、子どもの権利条約の条文、日本におけるその履行上の問題点などを知る。 | |
5 | 5回 | 子どもの社会と文化をどう捉えるか | 子どもをめぐる、社会や文化という「外にあらわれた姿」を手がかりに子どもの本質を探る。 | |
6 | 6回 | 子ども問題の原点としての幼児期 | 人間関係がうまくいくか、いかないかがいじめや不登校など子どもの問題に大きく関わっている。その基礎は幼児期に培われるものである。今の子どもに欠けている対人関係能力はどこでどうやって育つのかを、家庭・遊び仲間・電子メディヤ遊びを通して探る。 | |
7 | 7回 | 子どもは遊び集団によって育つ | 子どもが社会的に発達していく過程において仲間集団がいかに重要であるか、仲間集団の中で子どもはどのようにして社会的に発達するかお考察する。 | |
8 | 8回 | ジェンダー形成と子どもの社会 | ジェンダーという観点から子どもを考えた時、どのような問題があるかを探る。 | |
9 | 9回 | 子どもにとってあるべき姿の学校とは | いま、学校は多くの問題を抱えている。社会の急激な変動のなかで学校自体の機能が崩れてきてはいないか。新しい教育のあり方はどのように考えなければならないか。 | |
10 | 10回 | 少子化と福祉社会のなかの子ども | 少子化が深刻な社会問題として論議されている。少子化が子どもの成長、発達にとってどのような問題が生じているのかを検討する。 | |
11 | 11回 | マス・メディアと子どもたち | マス・メディアは、こどもの生活時間のなかで占める割合の多いものといわれているが、接触時間だけでなく、内容の有害性や子どもの反応について探る。 | |
12 | 12回 | 異文化のなかの子ども | 国際化、グローバリゼーションに向けての教育とは、子どもにとって異文化の影響はどのようなものがあるかを考える。 | |
13 | 13回 | 高等教育政策・大学教育論 | 大学の歴史・変遷、高等教育政策の動向について考察し、高等教育無償化の論拠と問題点を検討する。 | |
14 | 14回 | 人権と教育、発達保障 | 教育(人間形成)にとって人権保障の大事さを体験的、感性的、及び論理的に理解し、人間形成についての基礎的な知識・理解・態度を形成する | |
15 | 15回 | まとめ | 本講義全体のまとめをした上で、筆記試験を行う。 |