科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
英米文学史Ⅱ/History of English Literature Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B507771001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金2(後期)/FRI2(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈言語・文学科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF LANGUAGE AND LITERATURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は資格に関する科目(英語・中学校一種、英語・高等学校一種)にも指定されており、英米文学の中でも最も充実していた時代とも言われているロマン派の詩の読解を通して、西洋近代の自我意識の特徴を確認することを目指している。この点において、人文学科のDPに示されている専門知識の獲得と、異なる分野の知識が相互に関連していることを実践的に理解することをも視野において授業を進めることになる。 [主題] 19世紀ロマン派詩人(Blake, Wordsworth, shelley, Keats)、及びそれ以後の若干の詩人の作品を、日本語の翻訳を参考にしつつ鑑賞し、ロマン主義及び近代西洋文学の特性について学ぶ。 [目標] 1)個々の翻訳詩及び原詩の意味を理解し、詩の楽しみを理解する。 2)細かい表現に注目し、そこから批評的解釈を試みる。 3)それぞれの詩人を比較し、その相違点を理解する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1)19世紀の英語の詩が持つ形式的特徴を知る。 2)ロマン派の特質を理解する。 3)ロマン派第一世代(ブレイク、ワーズワース)と第二世代(シェリー、キーツ)の比較を通し、両者の違いを認識する。 |
授業のキーワード /Keywords |
ロマン派、西洋近代、自我、egotisitic sublime、女性性 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
個々の作品の読解・解説を中心にした講義。一回の講義で1〜2編の詩を読むことになる。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
翻訳を利用するとはいえ、英語の詩を読むことになるので、英語の語彙や表現などに関しては、気になることは小まめに辞書で調べることが必要である。また、19世紀のイギリスの社会・歴史的背景に関する知識があることが望ましいことは言うまでもない。おおむね1〜2時間の予習・復習が求められる。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
学期末に作品解釈に関するレポートを書いてもらう。レポートは要請があればコメント・評価を記した上で返却する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎授業の小さなレポート(200字未満)の合算が50%。残りの50%は学期末のレポート課題による。 |
テキスト /Required Texts |
初回の授業にプリントを配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
特に指定はしないが、それぞれの詩人の作品には多くの翻訳があるので、手元にあると便利であろう。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 授業の概要及び目標の説明(リアルタイムのZOOMで行います) 『イギリスロマン派』の文学史的意義 |
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2 | 第2回 | ブレイク #1 | ブレイクの『無垢の歌、経験の歌』から複数の作品を選び、ロマン派の作品の特徴を、18世紀の作品と比べて確認する。 | |
3 | 第3回 | ブレイク #2 | 引き続きブレイクの『無垢の歌、経験の歌』から複数の作品を選び、ロマン派の作品の特徴を、18世紀の作品と比べて確認する。 | |
4 | 第4回 | ワーズワース #1 | WordsworthのいわゆるLucy Poemsを読み、イギリスの抒情詩の特徴に触れ、理解を深める。 | |
5 | 第5回 | ワーズワース #2 | WordsworthのDaffodilsを読み、ロマン派に特徴的な自我の表象について考察する。 | |
6 | 第6回 | ワーズワース #3 | WordsworthのThe Solitary Reaperを読み、いわゆるEgotisitic Sublimeの本質を理解すると同時に、ロマン派第二世代への導入を図る。 |
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7 | 第7回 | ワーズワース #4 | 引き続きWordsworthのThe Solitary Reaperを読み、いわゆるEgotisitic Sublimeの理解を深める。 | |
8 | 第8回 | キーツ #1 | John KeatsのLa Belle Dame sans Merciを、The Solitary Reaperと比較しつつ読解し、KeatsのWordsworth批判の意味を確認する。 | |
9 | 第9回 | キーツ #2 | 引き続きJohn KeatsのLa Belle Dame sans Merciを、The Solitary Reaperと比較しつつ読解し、KeatsのWordsworth批判の意味を確認する。 | |
10 | 第10回 | キーツ #3 | Ode on a Grecian Urnをthe Negative Capabilityと関連づけた上で読解する。 | |
11 | 第11回 | キーツ #4 | 引き続きOde on a Grecian Urnをthe Negative Capabilityと関連づけた上で読解する。 | |
12 | 第12回 | キーツ #5 | 引き続きOde on a Grecian Urnをthe Negative Capabilityと関連づけた上で読解する。 | |
13 | 第13回 | キーツ #6 | The Negative Capabilityの意義について確認する。 | |
14 | 第14回 | ロマン派からモダニズムへ #1 | エズラ・パウンド(Ezra Pound)とT.S.エリオット(Eliot)の作品を読み、20世紀初頭の、いわゆるモダニズムとロマン派の違いについて考察する。 | |
15 | 第15回 | ロマン派からモダニズムへ #2 | 引き続きエズラ・パウンド(Ezra Pound)とT.S.エリオット(Eliot)の作品を読み、20世紀初頭の、いわゆるモダニズムとロマン派の違いについて考察する。 |