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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
比較文化研究Ⅳ/比較文化研究A/Studies in Comparative Culture Ⅳ
授業コード
/Class Code
B507293001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
金1(後期)/FRI1(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
上田 学/UEDA MANABU
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 〈人間探究科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF PERSONAL DEVELOPMENT AND CULTURE〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
上田 学/UEDA MANABU 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
・本授業は、人文学部のDPが示す、「人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている」ことを目指すものである。具体的には、過去の映像文化の多様な試みについて知見を深めることで、現在の映像文化を捉え直す「メディア考古学」の考え方を身につける。
・本授業は、人文学科の専門教育科目(3年次配当)に位置づけられる。日本映画は、いかに外国映画の影響を受け、また影響を与えたのか。身近な映像文化である日本映画の表現が、どのような文化的複合性において形成されたのかを学ぶことで、映像文化の越境性を理解する。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.文化の固有性を疑い、それがメディアやナショナリティを超えた、様々な影響関係のなかで歴史的に形成されたものであることを、具体的な日本映画の表現から説明することができる。
2.映像を分析し、自ら解釈するための知識を身につけ、その知識を文章として表現することができる。
授業のキーワード
/Keywords
映像学、映画史
授業の進め方
/Method of Instruction
・基本的にPower Pointを使った講義形式で授業を進める。適宜、必要な映画作品の抜粋を提示する。
・授業の理解度を把握するために、毎回の授業で前回授業に関する小課題を、第5・10回の授業で小レポートを提出してもらう。
・毎回配布する資料について、予習、復習に活用すること。
・出席点はいっさい評価しない。例え全ての授業に出席しても、毎回の小課題、2回の小レポート、1回の期末レポートで、必要な点数に達しなければ、単位は取得できない。
履修するにあたって
/Instruction to Students
本授業は、特に専門知識を必要としないが、地域文化に結びついた映画の表現形式を講義する「映像研究II」(2年次配当科目)と関連している。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
事前学習:授業の時間は限られているため、事前に映画作品の視聴を指示することがある。(90〜120分)
事後学習:毎回の授業で配布する資料を復習に活用すること(一回の授業につき目安として60分)。小レポートは講評するので、期末レポート作成の参考とすること。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
小課題(毎回)、小レポート(第5回・第10回)、期末レポート(第15回、2800字以上、規定字数に到達しないレポートは受領しない)。小レポートは講評するので、期末レポート作成の参考とすること。 
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
小課題(前回授業の内容・キーワードについて、2点×15回)30%、小レポート(10点×2回)20%、期末レポート(2800字以上)50%で評価する。
出席点はいっさい評価しない。例え全ての授業に出席しても、毎回の小テスト、2回の小レポート、1回の期末レポートで、必要な点数に達しなければ、単位は取得できない。
テキスト
/Required Texts
特に定めない。毎回の授業でプリントを配布する。
参考図書
/Reference Books
山本喜久男『日本映画における外国映画の影響 比較映画史研究』早稲田大学出版部、1983年
デイヴィッド・ボードウェル、クリスティン・トンプソン著、藤木秀朗監訳『フィルム・アート』名古屋大学出版会、2007年
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション 授業の全体的な概要、進行方法と成績評価の基準について説明する。
2 第2回 日本映画の誕生1 神戸と映画 日本で最初に映画が輸入された神戸と、映画史との関係について考える。
3 第3回 日本映画の誕生2 初期映画 映画が、どのような文化的土壌のなかで、日本に定着していったのかを考える。
4 第4回 日本映画への影響1 時代劇映画 時代劇映画というジャンルが、いかなる外国映画の影響において成立したのかを考える。
5 第5回 日本映画への影響2 衣笠貞之助 サイレント時代の衣笠貞之助の監督作品と、ドイツ表現主義の影響について考える。
6 第6回 日本映画への影響3 映画館 映画館という受容空間の形態が、日本映画に与えた影響について考える。
7 第7回 日本映画からの影響1 溝口健二 溝口健二の監督作品にみられる「ワン・シーン=ワン・ショット」の形式について考える。
8 第8回 日本映画からの影響2 旧植民地 日本映画と旧植民地の映画文化との影響関係について考える。
9 第9回 日本映画への影響4 今井正 戦後の今井正の監督作品と、イタリアのネオレアリズモの影響について考える。
10 第10回 日本映画からの影響2 小津安二郎  小津安二郎の監督作品の特徴的な諸形式(ロー・ポジション等)について考える。
11 第11回 日本映画からの影響3 黒澤明 黒澤明の監督作品にみられる映画的リアリティとヒューマニズムについて考える。
12 第12回 日本映画からの影響4 特撮映画 東宝を中心とした日本の特撮映画について、その系譜と影響を考える。
13 第13回 日本映画からの影響5 押井守 日本のアニメーション史と、押井守が成し遂げたことについて考える。
14 第14回 デジタル・シネマ DCPへの上映方式の変化など、デジタル・シネマが日本の映像文化をいかに変えたのかを考える。
15 第15回 まとめ 映像文化の越境性について、講義のまとめをおこなう。

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