科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
文化交流論Ⅰ/比較文化概論A/Intercultural Studies Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B507223001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火3(前期)/TUE3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
赤井 敏夫/AKAI TOSHIO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人間探究科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF PERSONAL DEVELOPMENT AND CULTURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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赤井 敏夫/AKAI TOSHIO | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、人文学部のDPに示す、広い知識や体験をもとに柔軟で確固とした価値基準・行動規範を身につけ、多様な他者と共存し、積極的に交流・協働できる能力の修得を目指す。人文学部専門科目に属し、上位セメスターの「地域文化研究」や「文化交流論」の導入科目として位置づけられる科目である。 授業の目的は 「非ハリウッド映画から文化性を読み取る」 に設定する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
全世界的に見ればハリウッドの中心としたアメリカの娯楽映画の持つ様式はもっとも支配的なものだが、個別に考えるならそれとは別の映像表現様式を発達させてきた映画界が世界にはいくつかある。本講義では日本映画とインド映画を取り上げて、独自の様式の発生の要因と発展の過程を分析する。 本講義は受講生が以下を理解できるようにすることを到達目標に定める。 1.異なった文化環境が独自の映像表現を発生させること。 2.日本とインドの映画に見られる独自の様式は先行する芸術形態である民間演劇に起因すること。 3.上記の変質をもたらしたものは西洋文化からの直接の影響ではなく各々の社会が近代化してゆく過程で発生した要請に対応したものであること。 |
授業のキーワード /Keywords |
時代劇、無声映画、ミュージカル、スターシステム |
授業の進め方 /Method of Instruction |
前回講義の確認小テスト(15分)+講義(60分) |
履修するにあたって /Instruction to Students |
配信される講義動画を視聴可能なネット環境が必要。 また最低1本の映画を鑑賞することが要求されるためレンタルやNetflixやAmazon PrimeVideoなどネット配信で確保できるようにしておくこと。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
内容確認に約1時間 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
レポート1回 質問用サイトを設定しフィードバックに当てる |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
確認のための小テスト80%+レポート20% |
テキスト /Required Texts |
なし |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 全15回の授業の運営方法に関して説明し、概論としてハリウッドの特性について論じる。 | |
2 | 第2回 | 古典的ハリウッド様式 | (小テスト1) 古典的ハリウッド様式について説明する。 |
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3 | 第3回 | 時代劇の発生と全プロ化 | (小テスト2) 時代劇の発生に関して考察し、製作配給の両面からいわゆる「全プロ化」は何であったかを論じる。 |
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4 | 第4回 | 時代劇と他の芸術表現との関係 | (小テスト3) 時代劇俳優の土壌としての歌舞伎を考え、旧劇から時代劇への変化に関して分析する。 |
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5 | 第5回 | インド映画の成立と先行芸術としての演劇 | (小テスト4) インド映画の発生と先行形態としての演劇を考察し、日本映画との並行関係を論じる。 |
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6 | 第6回 | インド映画におけるイデオロギーと検閲 | (小テスト5) インド映画が独立のイデオロギーを表現するにおいて、検閲を逃れるためにどのような対応がとられたかを考える。 |
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7 | 第7回 | インド映画の実際 | (小テスト6) 実際のインド映画をサンプリングして鑑賞 |
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8 | 第8回 | インド映画の実際 | 実際のインド映画をサンプリングして鑑賞 | |
9 | 第9回 | インド映画の実際 | 実際のインド映画をサンプリングして鑑賞 | |
10 | 第10回 | ミュージカル映画とは何か | ミュージカル映画の特性を示しインド映画との近似性をヒーロー中心主義を中心に考察する。 | |
11 | 第11回 | ヒーロー崇拝と集団的鑑賞 | (小テスト7) インド映画におけるヒーロー崇拝と集団的映画鑑賞の緊密性に関して考察する。 |
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12 | 第12回 | ファンクラブ、コメディシーン、言語別市場 | (小テスト8) インド映画におけるファンクラブ、コメディシーン、言語別市場に関して考える。 |
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13 | 第13回 | インド映画における互換性 | (小テスト9) インド映画における製作陣(スタッフ、俳優など)の互換性を考察し、それがどのように多言語市場の成立を補強しているかを論じる。 |
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14 | 第14回 | インド映画におけるスターシステム#2 | (小テスト10) インド映画においてヒーロー崇拝が果たしてきた役割を考え、また特定の言語圏映画において顕著に見られるスターと政治の結びつきについて論ずる。 |
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15 | 第15回 | 総括と授業評価 | 本講義の総括と授業評価を行う。 |