シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
人間文化概論Ⅰ/食の文化/Culture of Food
授業コード
/Class Code
B507124001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水1(前期)/WED1(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
金 益見/KIM IKKYON
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 〈人と社会と自然科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF ENVIRONMENT, HUMAN, COMMUNITY AND HISTORY〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
金 益見/KIM IKKYON 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義形式)
授業の目的
/Class Purpose
本講義では、私たちの日常である「食べるということ」から、様々な社会問題を学び、その解決策を考えることを目的とします。
授業の前半では、人と食についての歴史をレクチャーします。食文化の歴史を知ることは、今後の私たちの生活を考える上で役立つ知識となります。
後半では、食を取り巻く社会問題について具体的な事例を取り上げながらお話しします。その上で、これから私たちが生きていく上でどのような取り組みが必要かを考えていきます。
本講義は人文学部のディプロマポリシーに掲げられた「人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている。」、および「獲得した知識と体験と技能を活用して、自らが設定した課題や問題点を論理的な分析と考察をとおして解決・解明へと導くことができる。」ことが可能になります。
到 達 目 標
/Class Objectives
①食の歴史について理解を深め、食文化の基礎知識を教養として身につける。
②食文化を通して各国のつながりと文化の特色についての認識を深める。
③食を取り巻く社会問題について、関心を持てるようになる。
④社会問題に対し、その解決策を自分の頭で考えられるようになる。
授業のキーワード
/Keywords
授業の進め方
/Method of Instruction
講義を中心にして進めます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
私語厳禁です。授業に関係のないもの(スマートフォンや雑誌など)を机の上に出すことも禁じます。
これらを含めた受講上の約束事は1回目の授業で説明します(受講上の約束事が守れない場合は即退出、場合によっては即不合格とします)。
履修登録の際には、このことを十分に理解してください。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
授業資料は特に配布しませんので、ノート等を作り、毎回授業後に1時間程度の復習を行った上で、試験(持ち込み不可)に臨んでください。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
試験90%(持ち込み不可)
授業への参加態度10%で評価します。
テキスト
/Required Texts
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス 授業の進め方や約束事、評価方法について説明します。
2 第2回 人と食の歴史① 現在の私たちの食生活と、食べ物への欲望と共にあった人類の文明史を振り返ります。
3 第3回 人と食の歴史② 狩猟採集時代から稲作の伝播と国家の成立について説明します。
4 第4回 人と食の歴史③ 古代ギリシアから古代ローマまで、交易がもたらした豊かな食文化について説明します。
5 第5回 人と食の歴史④ 肉食文化の始まりと香辛料の需要による大航海時代の始まりについて説明します。
6 第6回 人と食の歴史⑤ 17世紀中頃から19世紀中頃までの鎖国の時代に成熟した食文化を取り上げます。海外から食に関するあたらしい文化要素をとりいれることよりも、その前の時代までの文化要素を整理し、体系化するまで、すなわち現在の日本人が「伝統的」と考える食べものや調理法が完成するまでの変遷を第10~13回にかけて考察します。
7 第7回 人と食の歴史⑥ 世界の食文化を変えた中南米から渡った野菜、プランテーションを生み、奴隷貿易のきっかけとなった砂糖について説明します。
8 第8回 人と食の歴史⑦ 産業革命から始まった食品の工業化が、食生活にどのような影響を及ぼしたのかについて説明します。
9 第9回 人と食の社会問題① ドキュメンタリー映画『フード・インク』を取り上げ、私たちが日頃口にする食品の安全性について考えていきます。
10 第10回 人と食の社会問題② 巨大穀物メジャーによる市場の支配、独占される種子、遺伝子組み換え作物など、食品の安全性について、前回に引き続き考えていきます。
11 第11回 人と食の社会問題③ ドキュメンタリー映画『ありあまるごちそう』を取り上げ、食料廃棄について考えていきます。
12 第12回 人と食の社会問題④ 前回に引き続き、私たちの食事が他の人を飢餓に追いやっている現状と、食料という限られた資源を地球全体で共有するために、食品と個人の買い物との関わりについて考えていきます。
13 第13回 人と食の社会問題⑤ ドキュメンタリー映画『おいしいコーヒーの真実』を取り上げ、食料廃棄について考えていきます。
14 第14回 人と食の社会問題⑥ それぞれの作品を通して「見ようとしなければ見られない世界」に触れてきました。最後にまとめとして、人と食を繋ぐ様々な問題の解決策を受講者全員で考えていきます。
15 第15回 試験 今まで授業でレクチャーしたことの確認テストを行います。

科目一覧へ戻る