科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
英米文学史Ⅰ/作家論Ⅰ/History of English Literature Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B506783001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(前期)/WED1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈言語・文学科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF LANGUAGE AND LITERATURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義 Covid-19による感染症が拡大し、対面の授業が不可能になった場合はZOOMによる授業を行います。その場合は学内システムを利用して連絡します。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は人文学科専門科目に配置され、資格に関する科目(英語・中学校一種、英語高等学校一種)にも指定されており、人文学科のDPに示す専門分野(文学)に関する知識を身につけると共に、各自の思考力・判断力・表現力を高めることを目指している。 [主題]英米文学の精華でもあり、世界最大級の劇作家であるウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)の比較的初期に属する2作品『ジュリアス・シーザー』(julius Caesar)と『ロミオとジュリエット』(Romeo and Juliet)を主な題材として「シェイクスピア入門」を図ると同時に、文学作品の登場人物の分析を通して、「人間とは決して単純な存在ではない」ことを確認し、人間洞察に関して文学が果たす役割について考察を深める。 [目的] 1)シェイクスピア及び近代初頭の英文学に関する基本的理解を得る 2)劇作品に対する理解と親しみを深める |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1)ルネサンス、西洋近代、エリザベス朝演劇などの概念を正しく理解する。 2)舞台芸術に親しみ、台詞を通して登場人物の心情が読み取れるようになる。 3)登場人物同士の人間関係を正しく把握し、ドラマの中心が人間関係にあることを理解する。 |
授業のキーワード /Keywords |
シェイクスピア、ルネサンス、エリザベス朝演劇、西洋近代 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
劇の内容に沿って、毎回それぞれのテーマについて講義する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
質問があるときは hsgw@human.kobegauin.ac.jp へメールを送って下さい。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業で言及された固有名詞(歴史的人物、事件など)や文学用語について、必要に応じて各自で調べ、理解を深めておく必要がある。おおむね1〜2時間の予習・復習が求められる。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回簡単な設問を課す。 『ジュリアス・シーザー』と『ロミオとジュリエット』に関するレポート、合わせて2編のレポートを課す。 レポートは要請があればコメント・評価を付した上で返却する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回の設問への解答の内容(50%)と、2回のレポート課題の合算(50%)で評価する。レポートは 1)授業の理解度、2)記述の正確さ、3)参考資料の適切さの3点を主な評価項目とする。 |
テキスト /Required Texts |
シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』と『ロミオとジュリエット』の翻訳を各自で用意すること。 両作品ともに多くの翻訳が主要な出版社(岩波、新潮、角川、ちくま、等々)から出版されている。 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 授業目標の確認 シェイクスピアの文学史的意義 |
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2 | 第2回 | 『ジュリアス・シーザー』の歴史的背景 | 歴史的人物としてのカエサルとシェイクスピアの人物像の比較 |
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3 | 第3回 | 『ジュリアス・シーザー』の内容及び主題について | ストーリーの確認 劇の構成 各登場人物の造形 |
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4 | 第4回 | 文学的表現の特質#1 | 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。その上で、表現こそが文学の本質であることを確認する。主に第一幕を検討する。 | |
5 | 第5回 | 文学的表現の特質#2 | 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。その上で、表現こそが文学の本質であることを確認する。主に第二幕、第三幕を検討する。 | |
6 | 第6回 | 文学的表現の特質#3 | 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。その上で、表現こそが文学の本質であることを確認する。主に最終幕を検討する。 | |
7 | 第7回 | 問題点の整理 | 前半(『ジュリアス・シーザー』)の提出する問題点を整理し、前半のまとめとする | |
8 | 第8回 | 『ロミオとジュリエット』の内容及び主題について #1 | ストーリーの確認 劇の構成 登場人物の造形 |
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9 | 第9回 | 『ロミオとジュリエット』の内容及び主題について #2 | 「名称」と「実質」の乖離に関する問題を「見た目=外見」と「こころ」の矛盾に重ねて考察する。 | |
10 | 第10回 | 文学的表現の特質#4 | 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。ロミオを主な対象とする。 | |
11 | 第11回 | 文学的表現の特質#5 | 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。ジュリエットと乳母を主な対象とする。 | |
12 | 第12回 | 文学的表現の特質#6 | 実際の作品を詳細に分析することを通し、主に登場人物の性格がどのように造形されているかを確認する。マキューシオ、ティボルトを主な対象とする。 | |
13 | 第13回 | 『ロミオとジュリエット』の影響 | 『ロミオとジュリエット』に描かれる「不幸な恋愛」というモチーフの展開を概観する | |
14 | 第14回 | 『ロミオとジュリエット』以降のシェイクスピア | 『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王』などの中後期の傑作について概観し、発展的学習への糸口を探る | |
15 | 第15回 | まとめ | 全体のまとめとして「優れた作品」の条件を確認する |