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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
作品批評Ⅱ/作品論ⅠB/Literary Criticsm Ⅱ
授業コード
/Class Code
B506743001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
金5(後期)/FRI5(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 〈言語・文学科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF LANGUAGE AND LITERATURE〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
講義

感染状況によってはZOOMによる授業もありえます。その際は学内システムを利用して改めてお知らせします。
授業の目的
/Class Purpose
この科目は人文学科専門科目の言語・文学科目群に配置され、人文学科のDPにも示されている専門知識の獲得と、思考力・判断力の伸長を目指すことを目的とする。また、資格に関する科目(英語・中学校一種、英語・高等学校一種)にも指定されており、英語圏文学の読解を通して、批評という営みが持つ意味について考察する。
[主題]2017年度のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの実質的デビュー作でもある、邦題『遠い山なみの光』(A Pale View of Hills)を読み解きながら、代表的な批評理論について学び、それぞれの批評理論の立場から『遠い山なみの光』がどのように解釈できるのかを概観することを通して、文芸批評の営みについて理解を深める。
[目的]
1)批評という行為の意味を理解する。
2)代表的な批評理論について知識を深める。
3)批評理論の違いから解釈の違いが生じるメカニズムを理解する。
到 達 目 標
/Class Objectives
1)批評的態度を獲得する。
2)批評理論について知識を深め、理論の必要性を理解する。
授業のキーワード
/Keywords
内在的批評、外在的批評、構造、歴史
授業の進め方
/Method of Instruction
カズオ・イシグロの『遠い山なみの光』を各自で読んでいることを前提として、代表的な批評理論の立場からの批評的読解を講義を通して実践的に展開する。
履修するにあたって
/Instruction to Students
3回目の講義までには各自で『遠い山なみの光』を読了しておかなければならない。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
おおむね1〜2時間の予習・復習が必要である。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
学期末にレポートを課す。提出したレポートは要請があれば、コメント・評価などを記した上で返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
学期末のレポート(60%)、折々の授業で行う簡単な確認テストの合算(40%)
テキスト
/Required Texts
カズオ・イシグロ著 『遠い山なみの光』 (ハヤカワepi文庫)(早川書房)
参考図書
/Reference Books
多岐に渡るので授業中に提示する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 カズオ・イシグロについて 現代イギリス文学界を代表する小説家であるカズオ・イシグロについて解説する。
2 第2回 批評とは何か 批評(criticism)の意味を、主に西洋における歴史的展開を概観しつつ、確認する。その際に、「内在的批評」と「外在的批評」の対比、「構造主義」と「歴史主義」の対比に注目する。
3 第3回 外在的批評:作者研究 最も古くから存在する批評の方法論としての「作者研究」を考察する。作者に関する知見を高めることが作品の読解にどのような貢献をするのか。
4 第4回 外在的批評:歴史主義 歴史主義的批評の方法論を紹介しつつ、この批評的立場から可能な読解の可能性について考察する。
5 第5回 外在的批評に対する批判 外在的批評に対する批判を確認し、その欠点を克服するために起こった「新批評」について概観する。
6 第6回 内在的批評=構造主義とテクスト分析#1 「新批評」から構造主義的批評までの批評理論の展開を概観し、内在的批評と外在的批評の比較を試みる。
7 第7回 内在的批評=構造主義とテクスト分析 #2  引き続き「新批評」から構造主義的批評までの批評理論の展開を概観し、内在的批評と外在的批評の比較を試みる。 
8 第8回 内在的批評=構造主義とテクスト分析 #3 引き続き「新批評」から構造主義的批評までの批評理論の展開を概観し、内在的批評と外在的批評の比較を試みる。  
9 第9回 内在的批評=構造主義とテクスト分析 #4 引き続き「新批評」から構造主義的批評までの批評理論の展開を概観し、内在的批評と外在的批評の比較を試みる。  
10 第10回 読者受容理論と解釈行為#1 文学における読者の役割について考察し、読者受容理論とその影響について考察する。
11 第11回 読者受容理論と解釈行為#2 引き続き、文学における読者の役割について考察し、読者受容理論とその影響について考察する。
12 第12回 読者受容理論と解釈行為#3 引き続き、文学における読者の役割について考察し、読者受容理論とその影響について考察する。 
13 第13回 読者受容理論と解釈行為#4 引き続き、文学における読者の役割について考察し、読者受容理論とその影響について考察する。 
14 第14回 読者受容理論と解釈行為#5 引き続き、文学における読者の役割について考察し、読者受容理論とその影響について考察する。 
15 第15回 まとめ それぞれの批評理論、方法論によって、それぞれ異なった解釈が生じることを確認する。 

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