科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
英語圏文学読解Ⅱ/作品論ⅡB/Readings in English Literature Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B506733001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火4(後期)/TUE4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
島津 厚久/SHIMAZU ATSUHISA |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈言語・文学科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF LANGUAGE AND LITERATURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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島津 厚久/SHIMAZU ATSUHISA | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
受講生の人数にもよるが、講義、演習の併用とする予定。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は人文学科専門科目の「言語・文学科目群」に配置され、資格に関する科目(英語・中学校一種、英語・高等学校一種)にも指定されており、英語で書かれた著名な文学作品の正確な読解を通して、作品の書かれた背景にある文化や時代の動向に関する知識を深め、人文学科のDPにも示されている専門知識の獲得と、思考力・判断力の伸長を目指すことを目的とすると共に、英語力の伸長を目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1) 作品において使用されている英語特有の表現やイメージ等を理解し、作品内容を正確に把握する。 2) 作品の背景にあるユダヤ教的、キリスト教的価値観や芸術及び個人の自由などの文化的側面に関する知識を獲得し、理解を深める。 3) 作家Bernard MalamudとNathaniel Hawthornの文学史的意義を理解する。 4) 小説作品の種々の解釈法について概観する。 |
授業のキーワード /Keywords |
小説 表現 解釈 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
前半はMalamud、後半はHawthornの代表的短編作品を読み進めながら、注意すべき英語表現等を確認しつつ、作品に込められているメッセージや表現技法、文化的背景、解釈法等について解説を加える。 9月27日以降、資料等はdotCampusにあげるので、授業前に各自確認してください。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
扱うほとんどの作品には翻訳があるので(リストは初回授業時に配布)、事前に一読した上で授業に臨むことが望ましい。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業で扱う作品の下読み。最低でも週2時間程度はかけること。その他、英語で書かれた文学作品に出来る限り触れるよう努めること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
提出されたレポート、小テスト等については、希望者には採点したものを返却する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
履修者数にもよるが、毎回講義時に、そこで扱った作品その他に関する簡単な感想を提出してもらう予定である(20%)。その他に小テスト2回(短答式1回、論述式1回各20%)と期末レポート(40%)を課す。 |
テキスト /Required Texts |
特になし。 |
参考図書 /Reference Books |
参考資料をdotCampusにあげる。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 授業の概要、評価方法等について説明し、小説への関心の持ち方の事例を紹介する。併せて作家Bernard Malamud について説明する。 | |
2 | 第2回 | “The First Seven Years” and “A Pimp’s Revenge” | 当該2作品を正確に読み進め、作品において色彩イメージが印象的な形で機能していることを学ぶ。 |
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3 | 第3回 | “Idiot’s First” and “The Naked Nude” | 当該2作品を正確に読み進め、文学作品に表れたアイロニーについて、主として表現面から考察する。 |
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4 | 第4回 | “The Last Mohican” and “The Loan” | 当該2作品を正確に読み進め、併せてそこに盛り込まれたユダヤ人意識、ユダヤ文化史について論じる。 | |
5 | 第5回 | “The Lady of the Lake” and “Talking Horse” | 当該2作品を正確に読み進め、そこに込められたホロコーストイメージに注目する。 |
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6 | 第6回 | “The Magic Barrel” and “Man in Drawer” | 当該2作品を正確に読み進め、そこで数字が機能的に作用していることに着目する。 | |
7 | 第7回 | “An Exorcism” | 当該作品を正確に読み進め、これまでに触れた表現技巧との関連性などを瞥見する。 |
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8 | 第8回 | 中間まとめ | これまで得た知見を再確認し、併せてquiz 形式の小テストを行う。 | |
9 | 第9回 | 「改訂」について | 最初に扱った"The First Seven Years" を用いて、作品の改訂が及ぼす効果について議論する。 |
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10 | 第10回 | “Young Goodman Brown” | 当該作品を正確に読み進め、Calvinism との関連について論じる。 |
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11 | 第11回 | 解釈法(1) | 平易な英語で書かれた入門書を読みながら、”Young Goodman Brown” の伝記的解釈と道徳的解釈について学ぶ。 |
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12 | 第12回 | 解釈法(2) | 上記と同じ方法で、形式主義的解釈について学ぶ。 | |
13 | 第13回 | 解釈法(3) | 精神分析学の概要を解説し、その立場から上記と同じ方法で当該作品の解釈を試みる。 | |
14 | 第14回 | 最終まとめ | これまで得た知見を再確認し、併せて論述式の小テストを行う。 |
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15 | 第15回 | 小説論 | 最後に、ごく簡単にではあるが、E. M. Forster の小説論Aspects of the Novel の抜粋を講読しながら小説という文学ジャンルの基本的特徴について学ぶ。 |