科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
日英対照研究Ⅰ/Contrastive Studies in Japanese and English Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B506663001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金1(前期)/FRI1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
前田 宏太郎/MAEDA KOTARO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈言語・文学科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF LANGUAGE AND LITERATURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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前田 宏太郎/MAEDA KOTARO | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義、演習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、人文学部人文学科のDPに示す「2.人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている。」「5.相手の意見を正確に理解し、自分の考えや意見を口頭や文章で的確に表現できる。」「8.人文学の知見にもとづき、知的好奇心をもって、自立的に深く学修できる。」と関係します。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
①日英語動詞の異同について多面的に説明できる ②日英語のデータを収集し比較・検討を行うことができる |
授業のキーワード /Keywords |
Comperative Study, Lexical Semantics, Verbs |
授業の進め方 /Method of Instruction |
テキストを予習していることを前提に講義形式で進めます。テキストの内容を中心に説明・補足を行いますが、説明の合間に複数人で議論してもらうこともあります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
初めて触れる概念が多く登場すると思います。なので、テキストの予習を必ず行なってから授業に参加してください。また、授業中に身近な英語・日本語の表現について話し合ってもらう機会があります。普段の生活の中でも、気になった表現は手元に記録しておきましょう。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
・テキストの予習(60分):予習範囲を指定するので事前に読んできてください。わからない箇所には印をつけておいてください。 ・用例収集(30分):グループで話し合いを行う際の材料として英語や日本語の例を収集してもらいます。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎授業のコメントシート:授業中に気づいたことや自分が発見した用例などを自由に記述 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
コメントシート(60%) 期末レポート(40%):自分が気になった日英語表現について分析しレポートとしてまとめる |
テキスト /Required Texts |
影山太郎(編)(2001)『日英対照 動詞の意味と構文』東京:大修館書店. ISBN: 9784469244595、税込2,750円 |
参考図書 /Reference Books |
○岸本秀樹・于一楽(2021)『ベーシック語彙意味論』東京:ひつじ書房. テキストよりも簡潔に書かれているので、語の意味についてどのようなトピックが研究されているのかを手軽に確認できます。 ○出水孝典(2018)『動詞の意味を分解する』東京:開拓社. ○出水孝典(2019)『続・動詞の意味を分解する』東京:開拓社. テキストにも登場する「語彙概念構造」についてより深く理解したい人におすすめの2冊。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 導入 | 授業の概要(自己紹介、授業の進め方)、辞書・Googleの活用方法について | |
2 | 第2回 | 動詞研究の概観 | 語彙意味論という研究分野、動詞の意味の分析方法について概観する | |
3 | 第3回 | 動詞の意味を探る 1 | 自動詞と他動詞の交替①:自他交替という現象(例 John broke my computer. / My computer broke. vs. ジョンが私のコンピュータを壊した。 / 私のコンピュータが壊れた。)を知る | |
4 | 第4回 | 動詞の意味を探る 2 | 自動詞と他動詞の交替②:どのような意味が自他交替現象に関わっているかを考える | |
5 | 第5回 | 動詞の意味を探る 3 | 移動と経路の表現①:移動表現に関わる概念(起点、着点、中間経路など)を知る | |
6 | 第6回 | 動詞の意味を探る 4 | 移動と経路の表現②:移動表現と時間・アスペクトの関係について考える | |
7 | 第7回 | 動詞の意味を探る 5 | 心理動詞と心理形容詞:心理状態を表す動詞・形容詞(例 surprise / be surprised at vs. 驚かせる / 驚く)を比較する | |
8 | 第8回 | 構文交替のメカニズムを探る 1 | 壁塗り構文(例 John smeared paint on the wall. / John smeared the wall with paint. vs. ジョンは壁にペンキを塗った。 / ジョンはペンキで壁を塗った。)を分析する | |
9 | 第9回 | 構文交替のメカニズムを探る 2 | 二重目的語構文(例 John sent a letter to Mary. / John sent Mary a letter. vs. ジョンはメアリーに手紙を送った。)を分析する | |
10 | 第10回 | 構文交替のメカニズムを探る 3 | 結果構文(例 She was burned brown by the sun. vs. 彼女は小麦色に日焼けした)を分析する | |
11 | 第11回 | 主語の特性を探る 1 | 中間構文(例 Ice cream sells well at this time of year. vs. アイスクリームはこの時期によく売れる。)を分析する | |
12 | 第12回 | 主語の特性を探る 2 | 難易構文(例 This book is easy for little children to read. vs. 小さな子供にはこの本が読みやすい。)を分析する | |
13 | 第13回 | 動詞の造語力を探る 1 | 名詞+動詞の複合語(例 treasure-hunting vs. 宝探し、handmade vs. 手作り)と造語法について考える | |
14 | 第14回 | 動詞の造語力を探る 2 | 複雑述語の形成(例 John thought about the problem. / *John thought the problem. vs. John rethought the problem. / John rethought about the problem.)について考える | |
15 | 第15回 | まとめ | 補足と期末課題の説明 |