科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
基礎英語学/Introduction to English Linguistics |
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授業コード /Class Code |
B506652001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火3(前期)/TUE3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
前田 宏太郎/MAEDA KOTARO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈言語・文学科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF LANGUAGE AND LITERATURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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前田 宏太郎/MAEDA KOTARO | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、人文学部人文学科のDPに示す「1.複数の分野の基礎知識を教養として身につけている。」「2.人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている。」「4.獲得した知識と体験と技能を活用して、自らが設定した課題や問題点を論理的な分析と考察をとおして解決・解明へと導くことができる。」「8.人文学の知見にもとづき、知的好奇心をもって、自立的に深く学修できる。」と関係します。 言語を研究する学問分野を言語学と呼び、その中でも英語を対象に研究する分野を英語学と呼びます。この授業では言語学の主要な考え方を身につけ、それらを使って英語を分析していきます。言語学の及ぶ範囲はとても広く、ここでは言語の音(音声学・音韻論)、形(形態論・統語論)、意味(意味論・語用論)に焦点を当てます。いずれの下位分野にも、表面的には知り得ない背後にある構造と体系を発見していく楽しさが詰まっています。英語の分析方法を身につけながら、その楽しさを実感することがこの授業の目的です。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
①英語学・言語学の基本的な概念を説明できる ②それらの概念を用いて、英語の音・形・意味を分析できる ③日英語間の異同について多面的に比較できる |
授業のキーワード /Keywords |
Morphology, Phonetics, Phonology, Pragmatics, Semantics, Syntax |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業は主に講義形式ですが、授業の合間と授業の最後に課題を行います。授業の合間の課題では、グループ単位で話し合いをします。授業の最後に行う課題は、その日の講義内容を確認する小テストという位置づけです。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
初めて触れる概念が多く登場すると思います。なので、テキストの予習を必ず行なってから授業に参加してください。また、授業中に身近な英語・日本語の表現について話し合ってもらう機会があります。普段の生活の中でも、気になった表現は手元に記録しておきましょう。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
・テキストの予習(60分):予習範囲を指定するので事前に読んできてください。わからない箇所には印をつけておいてください。 ・用例収集(30分):グループで話し合いを行う際の材料として英語や日本語の例を収集してもらいます。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・毎授業の小テスト(12回):講義内容の確認 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・毎授業の小テスト(60%) ・期末試験(40%):毎授業の小テストが主な出題範囲の予定 |
テキスト /Required Texts |
安藤貞雄・澤田治美(2001)『英語学入門』東京:開拓社. ISBN: 978-4-7589-2303-3、税込2,640円 |
参考図書 /Reference Books |
○窪薗晴夫(編)(2019)『よくわかる言語学』京都:ミネルヴァ書房. 本講義では扱いきれない言語学の多様なトピックについて簡潔にまとめられています。自分の興味のある分野が見つかるかもしれません。 ○斎藤純男・田口義久・西村義樹(編)(2015)『明解言語学辞典』東京:三省堂. 言語学用語について簡潔にまとまっている辞典です。テキストの予習復習の際に参照するとより理解が深まると思います。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 導入 | 授業の概要(自己紹介、授業の進め方)、動物の「言語」と人間の言語、言語学という学問分野 | |
2 | 第2回 | 音声学・音韻論 1 | 文字言語と音声・視覚言語の違い、言語の音の仕組み(調音位置と調音方法)、英語の音の種類と表記方法(母音と子音、国際音声記号) | |
3 | 第3回 | 音声学・音韻論 2 | 発音記号の役割、抽象的な「音」(音素、異音)、音の変化(同化、脱落、弾音化、弱化、鼻腔開放) | |
4 | 第4回 | 音声学・音韻論 3 | 英語らしい発音と日本語らしい発音(アクセント・イントネーション・リズム) | |
5 | 第5回 | 形態論 1 | 語を作る部品(自由形態素と拘束形態素)、語を作る規則(派生、複合、転換、短縮、混成) | |
6 | 第6回 | 形態論 2 | 語という単位(語彙的緊密性、右側主要部の原則)、語を作る規則(屈折) | |
7 | 第7回 | 統語論 1 | 文を作る部品(内容語と機能語、範疇化)、句という単位(句構造規則、主要部) | |
8 | 第8回 | 統語論 2 | 文に潜む階層構造(木構造、Xバー理論、構造的曖昧性)、必要な要素とそうでない要素(補部と付加詞、構成素テスト) | |
9 | 第9回 | 意味論 1 | 意味とは何でどこにあるか①(真理条件意味論)、言語と世界の対応関係(集合と関数)、句・文の意味計算(構成性原理) | |
10 | 第10回 | 意味論 2 | 語の意味の分析(語彙分解、語彙概念構造)、動詞が持つ時間性(語彙アスペクト)、語の意味と百科事典的知識(生成語彙論) | |
11 | 第11回 | 意味論 3 | 意味とは何でどこにあるか②(認知意味論)、世界の認識の仕方(カテゴリー化、プロトタイプ、図と地)、認識の反映としての言語(メタファー・メトニミー・シネクドキー) | |
12 | 第12回 | 語用論 1 | コミュニケーションが成立するとき(自然的意味・非自然的意味、コードモデル・推論モデル)、話し手が本当に伝えたいこと(話し手の意味、協調の原理、格率、推意) | |
13 | 第13回 | 語用論 2 | 言語の意味と話し手の意味の区別(語用論の侵入、関連性理論、表意)、コミュニケーションにおいて当然視される情報(前提、論理的帰結)、人は言語を使って何をしているか(発話行為、発話内行為、発話媒介行為) | |
14 | 第14回 | まとめ | 期末試験 | |
15 | 第15回 | 補足 | 期末試験の解説 |