科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
日本語学Ⅰ/日本語研究Ⅰ/Japanese Linguistics Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B506633001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金4(前期)/FRI4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
野田 春美/NODA HARUMI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈言語・文学科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF LANGUAGE AND LITERATURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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野田 春美/NODA HARUMI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義科目は人文学科専門教育科目の言語・文学科目群に属し、「基礎日本語学」「日本語と文化」といった科目の上級科目として位置づけられます。学科のDPに示されている、「人間の行動や文化に関する専門知識を総合的、体系的に身につけ」ること、獲得した知識を活用して「論理的な分析と考察」ができること、「知的好奇心をもって、自立的に深く学修できる」ことを目指します。 「文法」と言うと固く決められたルールだと思われがちですが、実は曖昧なところや微妙なところがたくさんあります。人や場面による違いもあります。そこで、この授業では、文法形式の微妙な使い分け、話し手や場面による違いなどを取り上げます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.現代日本語の文法の基礎と、表現や用法の広がりを説明できる。(知識) 2.言葉に敏感になる(態度) 3.自分の言葉や回りの言葉を多角的な視点から柔軟に考察できるようになる。(態度・技術) 4人間の感じ方・考え方がどのように言語に反映されているのかを説明できる。(知識) 5.自分の考えを口頭で的確に表現できる。(技能) 6.言葉の分析について、文章で的確に表現できる。(技能) |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
講義を中心に進めますが、講義中、受講者に自発的な発言を求め、双方向性の授業を重視します。 第2回以降、各自、本や雑誌を持参してもらい、毎回の授業の最後には、それを用いて課題に取り組んでもらう予定です。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
卒業研究で日本語を研究対象とする人は、受講が望ましい科目です。 理解を深めるためのグループワークも行う予定です。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業終了後に、内容が理解できているかどうかを確認し、必要に応じて⽤語や現象について調べ直してください。(30分程度) ・用例収集の宿題、レポートのための資料探しも必要です。(30分程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
1.毎回、授業内容に関する課題を出し、出席カードに書いてもらいます。各自が持参した本等から例を探して考察する形を基本とします。記⼊された内容の⼀部は、次の授業のはじめに共有します。カードは授業開始時に配布します。遅刻者には授業開始後30分ごろに別カードを配布し、配点は通常カードの1/2とします。 2.レポートを課します。優秀なレポートについては、授業で内容を発表してもらいます。 3.用例収集の宿題を3回出します。⼀部を、提出の次の授業の資料として共有します。 4.授業内のテストについては、テスト後に解説します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
出席カードの記入内容35%、宿題15%、レポート30%、テスト20%で評価します。 出席回数が全授業数の2/3に満たない場合は、評価の対象としません。遅刻の場合は、出席回数もカードの記入内容の得点も1/2で計算します。 |
テキスト /Required Texts |
テキストは使用しません。プリントを配布します。 |
参考図書 /Reference Books |
日本語記述文法研究会(編)『現代日本語文法1~7』くろしお出版 2003~2010年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 現代日本語における文法的バラエティの概観 | 授業の説明の後、現代日本語において、品詞、助詞、否定、モダリティ、複文、配慮表現にどのようなバラエティが見られるのかを概観します。 | |
2 | 第2回 | 品詞をめぐるバラエティ | 「特別な日」と「特別の日」のような、品詞と品詞の境界線の曖昧さなどについて考えます。 | |
3 | 第3回 | 助詞をめぐるバラエティ | 「果物だけ食べる」と「果物しか食べない」のような、助詞の使い分けなどについて考えます。 | |
4 | 第4回 | 否定をめぐるバラエティ | 「会わなかった」と「会いはしなかった」のような、否定の使い分けなどについて考えます。 | |
5 | 第5回 | 否定をめぐるバラエティ | 「行かないです」と「行きません」の使われ方や、「疲れてない?」のような否定疑問文について考えます。 | |
6 | 第6回 | モダリティをめぐるバラエティ | 「行かなきゃいけない」と「行ったほうがいい」のような、評価のモダリティ形式の使い分けなどについて考えます。 | |
7 | 第7回 | モダリティをめぐるバラエティ | 「だろう」「かもしれない」「みたいだ」など、認識のモダリティについて考えます。 | |
8 | 第8回 | モダリティをめぐるバラエティ | 説明を表す「のだ」「わけだ」や、終助詞のバラエティについて考えます。 | |
9 | 第9回 | 複文をめぐるバラエティ | 「~から」「~ので」などの原因・理由節や、「~けれど」「~が」のバラエティについて考えます。 | |
10 | 第10回 | 複文をめぐるバラエティ | 条件節、連体修飾節などについて考えます。 | |
11 | 第11回 | 配慮表現をめぐるバラエティ | 「~してもらっていいですか?」のような、配慮表現のバラエティなどについて考えます。 | |
12 | 第12回 | 配慮表現をめぐるバラエティ | 談話における配慮表現のバラエティについて考えます。 | |
13 | 第13回 | テストとその解説 | 学んできたことを確認するテストと、その解説を行います。 | |
14 | 第14回 | 優秀レポートの発表と補足説明 | 優秀レポートを発表してもらい、必要に応じて補足説明をします。 | |
15 | 第15回 | 優秀レポートの発表と補足説明 | 優秀レポートを発表してもらい、必要に応じて補足説明をします。 |