科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
比較文化研究Ⅲ/地域文化研究A/Studies in Comparative Culture Ⅲ |
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授業コード /Class Code |
B506283001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水5(前期)/WED5(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
田中 晋平/TANAKA SHINPEI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人間探究科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF PERSONAL DEVELOPMENT AND CULTURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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田中 晋平/TANAKA SHINPEI | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義)で実施する。 授業の内容にかんする質問などは、下記のメールアドレスにて問い合わせること(レポートなどの提出は、dotCampusで行うこと) s_tanaka@human.kobegakuin.ac.jp 特別警報(すべての特別警報)または暴風警報発令の場合(大雨、洪水警報等は対象外)の本科目の取扱いについて⇒遠隔授業を実施。ただし、避難指示、避難勧告が発令されている場合はご自身の安全を最優先にし、自治体の指示に従って行動すること。 学期開始前や授業期間内でコロナウイルスの状況が悪化した場合は、ハイブリッド授業あるいは遠隔授業へ移行する。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
・本授業は、人文学部のDPが示す、「人間の行動や文化を学際的に研究し教育することにより、現代社会の大きな変化に対応しうる人材の育成をめざし」、その目標を達成するための能力の修得を目指すものである。 ・授業ではドキュメンタリー映画の歴史を紐解いていく。19世紀末に誕生した映画は、大衆の娯楽として世界中で親しまれるとともに、異なる文化圏との接触や他者との出会いの記録を提供してきた。文化に対する「窓」でもあるドキュメンタリーの役割を考え、さまざまな視点を内包した映像作品の紹介・分析を通して、多様な文化についての感性や認識を広げていくことを目指す。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
ドキュメンタリー映画が歴史的にどのような展開をみせ、多様な文化的事象を記録し、優れた映像作品を生み出したのかを学び、異なる文化への理解を深める基礎的な視座を身に付ける。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
・パワーポイントでスライドを提示する形式で進める。 ・ドキュメンタリー映画の歴史上重要な作品の場面などを示し、解説を行う。 ・授業の理解度を把握するため、授業内容に関するコメントを毎回提出してもらう。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
事前に専門とする知識などは必要ない。映画を観ることへの興味だけでなく、その経験を豊かにする言葉のあり方について、関心を寄せていることが望ましい。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
指定した映画や資料に予め目を通しておいてもらう場合がある(90〜120分) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
コメントシート(毎回)、学期末レポート 学生から提出されたコメントに対しては、次回の授業開始時にフィードバックを行い、理解度を高める |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
コメントシートの内容60%、学期末レポート40% |
テキスト /Required Texts |
特に定めない。オンラインストレージを活用して資料配布を行う場合がある。 |
参考図書 /Reference Books |
エリック・バーナウ『ドキュメンタリー映画史』安原和見訳、筑摩書房、2015年。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 講義全体の内容の紹介、評価方法についての詳しい解説を行う。 | |
2 | 第2回 | 初期映画の記録性 | リュミエール兄弟が生み出したシネマトグラフに記録された世界各国のイメージを通して、初期映画に求められた役割を考える。 | |
3 | 第3回 | ロバート・フラハティの映画 | 『極北のナヌーク』と『モアナ』の2作品を中心に、のちの記録映画の歴史に連なる第一歩となった、フラハティの映画を読み解く。 | |
4 | 第4回 | イギリス・ドキュメンタリー運動 | 「ドキュメンタリー」という用語を活用しはじめたジョン・グリアソンやポール・ローサーの手掛けた映画とその理論を検討する。 | |
5 | 第5回 | 文化映画① | 戦前の日本で「文化映画」という呼称の下に生まれた科学映画、教育映画などの役割について考えていく。 | |
6 | 第6回 | 文化映画② | 日本の「文化映画」から、映画と戦争プロパガンダの関係について考える。 | |
7 | 第7回 | シネマ・ヴェリテ/ダイレクトシネマ | 映画カメラの存在を前景化するシネマ・ヴェリテの方法を中心に、第二次大戦後の新たなドキュメンタリーの潮流を紹介する。 | |
8 | 第8回 | 映像人類学の発展① | ジャン・ルーシュらが発展させてきた「映像人類学」という学問とその映像を検討する。 | |
9 | 第9回 | 映像人類学の発展② | 日本における民俗学と映像記録との関係、その歴史的な展開について考える。 | |
10 | 第10回 | テレビと記録 | テレビ放送の初期から試みられてきたドキュメンタリー映像の特徴について、映画との比較も含めて検討する。 | |
11 | 第11回 | 社会運動とドキュメンタリー | 日本のドキュメンタリー作家である土本典昭や小川プロダクションの活動を中心に、ドキュメンタリー映画の自主製作とその上映運動の展開をみていく。 | |
12 | 第12回 | パーソナル・ドキュメンタリー | 映像制作に必要な機材が簡易化され、日常やパーソナルな主題を掲げたドキュメンタリーが追求されていく傾向と時代状況について考える。 | |
13 | 第13回 | アート・ドキュメンタリー | さまざまな表現領域を紹介し、なおかつそれ自体が映像作品としての評価を得てきた、アート・ドキュメンタリーの歴史と可能性について学ぶ。 | |
14 | 第14回 | ドキュメンタリー映画の祭典 | 国際的なドキュメンタリー映画の祭典というイベントに焦点を合わせ、その空間で生じる異文化交流のかたちをみる。 | |
15 | 第15回 | 全体のまとめ | 授業全体の内容を振り返り、まとめる。 |