科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
音楽芸術研究Ⅲ/音響芸術研究Ⅰ/Studies in Music Ⅲ |
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授業コード /Class Code |
B506163001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(前期)/WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
宇野 文夫/UNO FUMIO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人間探究科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF PERSONAL DEVELOPMENT AND CULTURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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宇野 文夫/UNO FUMIO | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義。 特別警報(すべての特別警報)または暴風警報発令の場合、授業を 実施します。ただし、避難指示、 避難勧告 が発令されている場合は ご自身の安全を最優先にし 、自治体の指示に従って行動してください。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
<主題> 二十世紀の芸術音楽の変遷 <目標> 二十世紀以降の芸術音楽の表現は多種多様であり、それはまた、一般的、日常的なものではない。しかし優れた芸術には、我々が生きる上で、看過できない重要な問題が含まれ、問われ、表現されている。本講義では、二十世紀の音楽を中心とした現代芸術創造の多様な実態と、いわゆる「現代音楽」を、紹介、鑑賞し、様々な観点から考察する。 人文学部人文学科のDPに則り、専門的で総合的且つ体系的な知識を身につけ、対象を分析、考察し、自らの考えを表現できる能力を養う。 担当教員は、中学校教諭(音楽)、音楽専門誌への音楽評論、及び作編曲といった実務経験のある教員である。これらの経験を柔軟に活かし、音楽に対し知識や経験の少ない一般学生に対しては極めて解り易く講じ、既に専門的な知識や経験を有する学生には更に高度な教育が可能である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
二十世紀の芸術音楽に関する基礎的な知識と認識を得る。 |
授業のキーワード /Keywords |
後期ロマン派、印象主義、象徴主義、表現主義、12音技法、超越主義、原始主義、新古典主義、ダダイズム、シュールレアリズム、前衛音楽、実験音楽 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
レジュメによる講義と、録音音楽、映像の鑑賞。毎回提出の小レポートを指示する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
共通教育の音楽科目、人文学部の「芸術文化実践Ⅰ(前期)」、「音楽芸術研究Ⅰ、Ⅱ」を既に履修しているか、並行して履修することが望ましい。普段から音楽に親しんでおり、楽譜に少しでも慣れている方が理解し易い。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
予習、復習、音楽鑑賞などに1週間2時間。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義内、或いは別に時間にで音楽を鑑賞した際の、感想の記述提出(ほぼ毎回)。講評を適宜行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
各講義にて指示する鑑賞感想文50%、2回の小テスト50% |
テキスト /Required Texts |
適宜プリントを配付。 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 20世紀芸術の変遷 | 時代が「近代」から「現代」へ変わった1900年代から、芸術の世界は混迷を深め、新しい表現を模索してきた。 | |
2 | 第2回 | マーラー① | マーラーは、交響曲作家として著名だが、その初期はロマン主義に発し、ときに耽美的ともいえる作風を示す。 | |
3 | 第3回 | マーラー② | マーラーは、クラシック音楽ロマン派を集大成し、無調的な新しい表現である現代音楽への道を開いていった。 | |
4 | 第4回 | ドビュッシー① | ドビュッシーは、音楽を描写的に表現する方途を明示し、印象主義音楽に至った。 | |
5 | 第5回 | ドビュッシー② | ドビュッシーは、印象主義から象徴主義へと進み、同時代の文学とも強いかかわりを持った。 | |
6 | 第6回 | シェーンベルク | シェーンベルクは、いわゆる現代音楽と呼ばれる音楽の様式を確立した作曲家で、初期のロマンティックな音楽から、厳しい無調音楽まで幅広い作風を持つ。 | |
7 | 第7回 | 新ヴィーン楽派の展開 | シェーンベルクと2人の弟子、耽美的ロマン主義のベルクと、抽象的音響秩序によるヴェーベルンら同傾向の一団を、新ヴィーン楽派と呼ぶ。彼らの音楽を紹介し考察する。 | |
8 | 第8回 | アイヴズ① | アイヴズは、今日「実験音楽」と呼ばれる現代音楽のアメリカ的発展形態の創始者で、既成の様式に囚われない、極めて自由なアイディアを音楽に大胆に盛り込んだ。 | |
9 | 第9回 | アイヴズ② | アイヴズの自由な発想の背後には、アメリカの理想主義的な思想「超越主義」が感じられる。 | |
10 | 第10回 | ストラヴィンスキー① | ストラヴィンスキーは、西欧的教養とロシアの土俗性を背景に持ち、初期の作品は後者に寄る原始主義的作風を示していた。 | |
11 | 第11回 | ストラヴィンスキー② | ストラヴィンスキーの作風は、原始主義から新古典、無調12音へと大きく変化していく。 | |
12 | 第12回 | ヴァレーズ① | ヴァレーズは、音楽を組織された音響と捉え、世界最初期の電子音楽を試みた。 | |
13 | 第13回 | 同時代の文芸思潮 | 二十世紀前半の、芸術を巡る様々な思潮、思想を紹介、考察する。シュールレアリズム、ダダイズム、フロイトとユング、社会主義と実存主義など。 | |
14 | 第14回 | 戦後ヨーロッパの前衛音楽 | 第二次大戦後、芸術はさらに新しい表現を目指して変化していく。それらはヨーロッパでは前衛音楽と呼ばれ、活発に活動を行った。 | |
15 | 第15回 | 戦後アメリカの実験音楽 | 第二次大戦後、アメリカではその状況ならではの新しい表現が試みられるようになった。実験音楽と呼ばれ,ジョン・ケージなどもこのグループに属するものとされる。 |