科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
映像研究Ⅰ/比較文化論Ⅰ/比較文化概論C/Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B506094001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(前期)/WED3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
上田 学/UEDA MANABU |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人間探究科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF PERSONAL DEVELOPMENT AND CULTURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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上田 学/UEDA MANABU | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
・本授業は、人文学部DPが示す、「人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている」ことを目指すものである。具体的には、過去の映像文化の多様な試みについて知見を深めることで、現在の映像文化を捉え直す「メディア考古学」の考え方を身につける。 ・本授業は、人文学科の専門教育科目(3年次配当)に位置づけられる。過去の映像は、現在の私たちにとって、決して無関係ではなく、むしろ将来の様々な映像の可能性を示唆している。19世紀後半から20世紀前半までの映像文化を学びながら、現在の映像文化を再考する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.現代に生きる私たちにとって「他者」である、過去の映像文化を理解することで、現在の映像文化を捉え直し、未来の映像文化と向き合うための知識を身につける。 2.過去の映像を分析し、解釈するための方法を理解し、自らの考えを文章として表現することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
映像学、映画史 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
基本的にPower Pointを使った講義形式で授業を進める。適宜、必要な映画作品の抜粋を提示する。 ・授業の理解度を把握するために、毎回の授業で前回授業に関する小課題を、第5・10回の授業で小レポートを提出してもらう。 ・毎回配布する資料について、予習、復習に活用すること。 ・出席点はいっさい評価しない。例え全ての授業に出席しても、毎回の小課題、二回の小レポート、一回の期末レポートで、必要な点数に達しなければ、単位は取得できない。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事前学習:授業の時間は限られているため、事前に映画作品の視聴を指示することがある。(90〜120分) 事後学習:毎回の授業で配布する資料を復習に活用すること(一回の授業につき目安として60分)。小レポートは講評するので、期末レポート作成の参考とすること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
小課題(毎回)、小レポート(第5回・第10回)、期末レポート(第15回、2800字以上、規定字数に到達しないレポートは受領しない)。小レポートは講評するので、期末レポート作成の参考とすること。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
小課題(前回授業の内容・キーワードについて、2点×15回)30%、小レポート(10点×2回)20%、期末レポート(2800字以上)50%で評価する。 出席点はいっさい評価しない。例え全ての授業に出席しても、毎回の小テスト、2回の小レポート、1回の期末レポートで、必要な点数に達しなければ、単位は取得できない。 |
テキスト /Required Texts |
特に定めない。毎回の授業でプリントを配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
長谷正人編『映像文化の社会学』有斐閣、2016年 光岡寿郎・大久保遼編『スクリーン・スタディーズ デジタル時代の映像/メディア経験』東京大学出版会、2019年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 授業の目的、到達目標、進め方および成績評価の基準について説明する。 | |
2 | 第2回 | 絵であること/写真であること | 写真油絵など、19世紀に出現した絵画と写真の中間的な表現から、映像文化の定義を考える。 | |
3 | 第3回 | 映像のフィクション/ノンフィクション | 私たちが常識としている映像のフィクション/ノンフィクションの区分について再考する。 | |
4 | 第4回 | 江戸時代の映像文化 | 写真や映画といった複製技術以前から存在した、多様な映像文化の魅力について学ぶ。 | |
5 | 第5回 | 映像のオリエンタリズム | 映画が発明されてから、なぜそれがすぐに日本に伝来したのか、その政治性を考える。 | |
6 | 第6回 | 地域が生み出す映像文化 | 東京と京都という日本映画の製作拠点が、地域とどのように結びついて成立したのかを学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 無声映画の音 | 無声映画という映像表現の特徴と、その時代にみられた、多様な音の実践について考える。 | |
8 | 第8回 | 政治のなかの文化映画 | 亀井文夫と三木茂の「ルーペ論争」が、どのような映像の問題を提示しているのかを考える。 | |
9 | 第9回 | ドキュメンタリー映画1 | ドキュメンタリー映画という新たな概念が出現した歴史的経緯を考える。 | |
10 | 第10回 | ドキュメンタリー映画2 | 前回に引き続き、ドキュメンタリー映画という新たな概念が出現した歴史的経緯を考える。 | |
11 | 第11回 | 神戸や京都の映画史跡 | 映画が初輸入された神戸や、現在も撮影所を抱える京都と映画史の関係を考える。 | |
12 | 第12回 | フィルム・アーカイブ | 映画を収集・保存・公開する、フィルム・アーカイブという施設の意義と役割を考える。 | |
13 | 第13回 | スクリーンの多様性 | スクリーンという概念が、いかに変化し、現代社会に結びついているのかを通時的に考える。 | |
14 | 第14回 | デジタル時代の記録映画 | デジタル配信が進む現代の映像文化に、記録映画がどのような可能性をもっているのかを考える。 | |
15 | 第15回 | まとめ | 授業全体のまとめをし、今後の研究に向けた関連文献の紹介をおこなう。 |