科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
キャリアトレーニング特別講義Ⅳ 【神戸新聞】/Special Lectures on Career Training Ⅳ |
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授業コード /Class Code |
B505751001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金4(後期)/FRI4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
野田 春美/NODA HARUMI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈キャリア科目〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF CAREER DEVELOPMENT〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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野田 春美/NODA HARUMI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は人文学科専門教育科目のキャリア科目に属し、人文学部のディプロマ・ポリシーに示されている、8「人文学の知見にもとづき、知的好奇心をもって、自立的に深く学修できる」力を身につけることを目指しています。 テーマは 「新聞社の仕事と新聞の役割」です。兵庫県を代表する新聞社である「神戸新聞」で長期にわたる実務経験を有する14名の方々のお話を聴くことのできる、貴重で贅沢な授業です。実体験や活動の具体的な紹介をとおして、新聞という情報メディアができるプロセス、社会における役割、利用の方法を学びます。 「新聞」は 近代文明の重要なアイテムであり、情報の提供や言論の場として大きな社会的役割を担ってきました。近年はインターネットなどから情報を獲得することが多いですが、玉石混淆の情報を取捨選択する力をつけ、真に価値ある情報を取得するために、「新聞」の価値が見直されています。 この講座によってメディアリテラシーや判断力を身につけ、「社会人力」をアップしましょう。メディア、ジャーナリズム、出版業界、情報関連、社会問題、各種の文化活動など公共の仕事に関心のある人には必聴の講義です。 フェイクニュースの問題、デジタル化の問題など、今日(こんにち)的な話題も取り上げれますので、今、この時代を賢く生きていくためにも役に立ちます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
現代社会におけるメディアの役割を理解し、説明することができる。 メディアをとおして社会の動向を分析することができる。 広い視野から社会を理解し、大人として社会に出る基盤ができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
新聞、メディア、報道、取材、SNS、情報、メディア・リテラシー |
授業の進め方 /Method of Instruction |
第1回目に授業の目標と評価方法について説明します。2回目以降は神戸新聞社で現役として活躍する諸分野のエキスパートに、毎回その日の新聞を利用しながら、それぞれの分野における仕事の意義や苦労、およびその魅力について語ってもらいます。毎回の授業の最後には、課題に応じた内容を出席カードに書いてもらいます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
講義の順番や詳細は変更する可能性があります。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
シラバスにしたがって、あらかじめ講義に関連した事項について図書館やインターネットなどで調べること。 1回の授業に対して1時間程度の予習と復習が目安です。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・レポート(3回。詳細は学内情報サービスから連絡します)。後日、講評します。 ・毎回の授業の最後に、その日の理解度を見るための課題が出され、出席カードに書いてもらいます。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
出席カードの記入内容を中心とした毎回の授業への取り組み・姿勢(50%)、3回のレポート(50%(第1回15点・第2回15点・第3回20点))によって評価します。 |
テキスト /Required Texts |
講義日の神戸新聞を補助教材として使用する予定。 |
参考図書 /Reference Books |
神戸新聞社著「神戸新聞の100日」(角川ソフィア文庫) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス-講義の概要と評価方法について(担当:野田) 震災報道の紹介 |
回以降の14回の授業で講義される「新聞」というメディアの重要性についてDVDなどを用いながら紹介する。評価方法についても説明する。 | |
2 | 第2回 | 常識を疑え/問われるメディア・リテラシー | インターネットの世界には真偽不確かな情報があふれている。確かな情報選択眼と時代を読み解く力を養うための新聞活用法を紹介する。 | |
3 | 第3回 | 真実に近づくには/報道の現場から | 日々、大量に流れる報道。短い記事のわずかな間違いでも、生命や人権を脅かすリスクを負う。報道の最前線は、厳しい競争の中で、早さと正確さが求められる。公式発表では出てこない隠れた真実に、どうやってたどり着くのか。記者が見た権力の姿とは。 | |
4 | 第4回 | 経済ニュースとの付き合い方/企業取材のオモテとウラ | 経済ニュースとの付き合い方/企業取材のオモテとウラ 取材の現場から-経済部編:経世済民という言葉から経済の語が生まれたように、 経済は生活そのものであり、政治でもある。 兵庫という地域経済の動きを伝えるニュースと暮らしの関係を説明する。 | |
5 | 第5回 | 聴く力を養う/トップアスリートが本音を語るとき | 聴く力を養う/トップアスリートが本音を語るとき 取材の現場から-運動部編:プロ野球やサッカー、相撲のような比較的興味を引きやすいスポーツ界の取材話やエピソードを紹介する。 | |
6 | 第6回 | 時代を切り取る技術/写真・映像取材の現場 | 時代を切り取る技術/写真・映像取材の現場 取材の現場から-映像写真部編:報道には欠かせない映像・写真について、記者の立場とは違う視点から「情報の伝達」を語る。 | |
7 | 第7回 | 芸術文化を深掘りする/文化部の取材の現場 | 芸術文化を深掘りする/文化部の取材の現場 取材の現場から-文化部編:文化・芸能・くらしなど、社会のさまざまな出来事を地方紙の視点から捉える。 | |
8 | 第8回 | 大災害時代を生きる/震災・防災・災害報道 | 被災地の報道機関として今もなお追い続ける復興などについて、取り組みや課題などを提示し、メディアの果たす役割を講義する。 | |
9 | 第9回 | スマホの先へ/デジタルをめぐる攻防 | ITという言葉が聞かれない日がない今日、 情報のデジタル化に対して 新聞社はどのような対応をしていくのか、紙媒体の新聞とどう共存するのかなど、神戸新聞の多メディア発信を語る。 | |
10 | 第10回 | 「社説」は何を伝えたか/主張するメディアとしての新聞の役割 | 「新聞の顔」と言われる社説は、誰が、どのように書いているのか。「東京五輪開催」「元首相の国葬」など賛否が分かれた出来事や、「選択的夫婦別姓」「同性婚」など多様な価値観がせめぎ合う社会問題を題材に、神戸新聞の社説がどう論じてきたかを他紙との比較も交えて検証し、言論機関としての役割を考える。 | |
11 | 第11回 | 伝わる言葉の磨き方/新聞はこうしてつくる | 取材第一線の理解を踏まえ、ニュースとはいったい何か、毎日の作業のなかでどのように判断され紙面化されるのかという 新聞づくりの最も肝要なところを講義する。 | |
12 | 第12回 | 通信社の24時間 | 通信社の24時間 毎日の掲載記事に占める通信社の送信原稿の割合は大きい。 地方紙の編集紙面を側面で支える通信社の働きを解説する。 | |
13 | 第13回 | わがまち主義/地方紙最多12エリア別の地域版を武器に | 地域に密着した地方紙づくりについて具体的な取材や 掲載の例を挙げながら紹介し、コミュニティ・ペーパー論を展開する。 | |
14 | 第14回 | 新聞マーケティング入門/経営を支える個別宅配網 | 新聞社を経営していくために不可欠な販売と地域との絆を深めるサポートについて、神戸新聞社の特徴を解説する。 | |
15 | 第15回 | ネットで変わり続けるスポーツ新聞 | スポーツのほか、レジャー・芸能ニュースなど、一般紙にはないデイリースポーツの情報発信を紹介する。 |