科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
人文の知A/人文の知2 科学と人文学①/Knowledge of Humanities A |
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授業コード /Class Code |
B505614001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火4(前期)/TUE4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人文の知科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF KNOWLEDGE OF HUMANITIES〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
Yes |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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森栗 茂一/MORIKURI SHIGEKAZU | 人文学科/Humanities |
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI | 人文学科/Humanities |
水谷 勇/MIZUTANI ISAMU | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面と遠隔授業(オンデマンド方式;動画による授業)の併用 3人の教員によるオムニバス 初回と第14回目の授業は対面で行うが、それ以外の授業は遠隔授業となる。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
人文学部1年生を対象とした入門講義です。「人文学」という学問分野の本質、特徴について、とりわけ現代の「科学的指向」との対比を通して、歴史・都市民俗学(森栗)、教育学(水谷)、文学・言語学(長谷川)それぞれの視点から明らかにしていきます。講義を通して、人文学に対する理解を深めるとともに、学問分野の特徴やおもしろさにもふれてください。 なお、この授業は人文学部ディプロマ・ポリシーの、「複数の分野の基礎知識を教養として身につけている」、および「人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている」、そして「人文学の知見にもつづき、知的好奇心をもって、自立的に深く学修できる」の3項目を念頭において構成されています。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1「人文学とは何か」、「人文学部では何を学ぶのか」という問いに対して自分なりに答えられるようになる。 2「人文学」と個々の専門的学問との間に関連性があることを理解する。 |
授業のキーワード /Keywords |
物語、物語化、論理性、現代社会 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
第1回目は3人の教員による全体のオリエンテーションを行う。その後、各教員がそれぞれ4回ずつ連続講義を行い、問題提起とその解説をする。第14回目と第15回目は再び3人の教員の合同授業とし、全体のまとめとする。講義主体の授業ではあるが、学生からの質問など、積極的な参加を歓迎する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
人文学部生として「人文学」に接する最初の機会になるはずです。この授業を通して、人文学への理解を深めてください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
予習・復習を含め、概ね1〜2時間の自主学習を求める。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
各講義につき、短いレポートを課す。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業ごとに課す課題(ミニレポート、質問への回答、小テストなど)の合計(100点満点)による。 (複数回の課題を一纏めにすることもある。) |
テキスト /Required Texts |
特に定めないが、以下に示す参考図書の少なくとも1冊は読んでおくことを強く求める。(参考図書は大学の図書館に複数冊用意されているが、早めに借りることをお奨めする。) |
参考図書 /Reference Books |
村上陽一郎 『人間にとって科学とは何か』 (新潮選書 2010年) 田中耕治ほか 『教育をよみとく 教育学的探求のすすめ』 有斐閣 2017年 斎藤清二 『医療におけるナラティブとエビデンス 改訂版─対立から調和へ』 遠見書房 2016年 橋本 毅彦 『〈科学の発想〉をたずねて 自然哲学から現代科学まで』 (放送大学叢書 12) 2010年 加藤周一 『文学とは何か 』(角川ソフィア文庫) 2014年 角川学芸出版 野家啓一 『3・11以後の科学・技術・社会』 (河合ブックレット41) 河合文化教育研究所 2021年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 人文学とは? | 「人文学」は「科学」ではないのか? 「自然科学」だけが「科学」なのか? 「社会科学」はなぜ「科学」と言われるのか? 現代における「人文学」の立場はどうなっているのか? 以上のような問いが提起されることになるでしょう。 |
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2 | 第2回 | 「人文学」という名称について | 「言葉」=「概念」と思考の関わりについて 人は「科学」とか「人文学」という言葉によって、かえって惑わされている、という問題について |
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3 | 第3回 | 「人文学部」とはどんな学部なのか? | 大学の「学部」とは? 「人文学部」の誕生とその弱点 「人文学部」の可能性 |
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4 | 第4回 | 文学と人文学部 | 学問の専門性とは? 「文学部」と「人文学部」の違いは何? 「教養」とリベラル・アーツ |
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5 | 第5回 | 文学と哲学、歴史学 | 文学研究の目的 文学と哲学の分裂 文学と歴史の分裂 研究対象と研究手法の区別 |
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6 | 第6回 | 科学の誕生と発展 | 村上陽一郎の研究成果に学びながら、「科学」とは何か、科学的に考えるということの歴史的意味を考えていきます。(ルネッサンスまで) | |
7 | 第7回 | 近代科学の光と影 | 近代科学成立後の近代科学の光と影について考察します。 | |
8 | 第8回 | 実証主義と科学 | 実証主義が科学の基本として尊重される中、実証主義の問題点について受講者と意見交換しながら考え、深めていきます。あわせて、数字を出すことで客観化したと思い込まされることが多々ありますが、数字は何を語るのかなどについて考察します。 | |
9 | 第9回 | フェイクニュースあふれる中で | 水谷の最終回として、価値相対主義、間主観、確率論、20世紀の科学・技術の急激進展の中で起きてきた反科学論や新しい科学の取り組みを紹介し、フェイクニュースとどう対峙し、真理を見極めるにはどうしたらよいか、受講生諸氏と意見交換しながら深めていきます。 | |
10 | 第10回 | 安全学と物語 | 減災、コミュニティと物語 生きる意味 災害史 | |
11 | 第11回 | 工学と物語 | 国土計画学、都市計画学と物語 | |
12 | 第12回 | 医学と物語 | ウィルス史とファクターx EBM & NBM |
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13 | 第13回 | ビジネスと物語 | スタンフォード大学の物語教育 ファーストペンギンとセカンドフォロワー |
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14 | 第14回 | まとめ#1 | それぞれの教員による全体の振り返り | |
15 | 第15回 | まとめ#2 | 前回までの講義の中で生じた疑問点を中心にした質疑応答 |