科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
人間文化概論Ⅱ/子どもの文化 |
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授業コード /Class Code |
B504822001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月4(後期)/MON4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
金 益見/KIM IKKYON |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人と社会と自然科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF ENVIRONMENT, HUMAN, COMMUNITY AND HISTORY〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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金 益見/KIM IKKYON | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義形式) |
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授業の目的 /Class Purpose |
現代社会においては少子化は諸課題のひとつです。本講義では、子どもを通して、現代の私たちが関わる社会問題の望ましい解決のあり方について考察を深めていきます。 子どもという考え方は、近代以前には存在しませんでした。〈子ども〉は近代になって社会によって産み出された創造物といっても過言ではありません。 本講義では、まず「社会的存在としての子ども」について考えます。次に、〈子ども〉が誕生した後で、〈子ども〉のために作り出された文化に着目します。それらを通して、「子どもの文化」からみえてくる、社会の諸相について考えていきます。 また、講義を通して、人文学部ディプロマポリシーに掲げられた、「複数の分野の基礎知識を教養として身につけている。」および「人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている」ことが可能になります。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
〈子ども〉という概念が生まれた歴史的経緯とその後の社会変化を体系的に理解することができる。 「子どもの文化」の成立と発展の背景を学ぶことで、家族や福祉などにおける倫理的課題を明確にすることができる。 現代の諸課題を自己の課題とつなげて、これから社会を担っていく人間としてのあり方について自覚を深めることができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式を中心にして進めます。 毎回授業内容に関するコメントを、出席カードに書いてもらいます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
私語厳禁です。授業に関係のないもの(スマートフォンや雑誌など)を机の上に出すことも禁じます。 これらを含めた受講上の約束事は1回目の授業で説明します(受講上の約束事が守れない場合は即退出、場合によっては即不合格とします)。 履修登録の際には、このことを十分に理解してください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業ノートを作り、毎回授業後に1時間程度の復習を行ってください。また授業中に出てきたキーワードを、自分で調べたりしながら、興味の幅を広げていただけると嬉しいです。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
出席カードに記入されたコメントの一部は、受講者の理解を深めるために、次の授業のはじめに共有します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
試験90%(持ち込み不可) 授業への参加態度10%で評価します。 |
テキスト /Required Texts |
なし |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 授業の進め方や約束事、評価方法について説明します。 | |
2 | 第2回 | 創造物としての子ども | 近代から現代までの子ども像の変化について考察します。〈子ども〉が近代以降の産物であることを主張したフィリップ・アリエスの指摘を中心に『子供の〈誕生〉』を読み解いていきます。 | |
3 | 第3回 | 小さな大人から〈子ども〉へ | 近代の思想家の子ども観を、ルソーの「エミール」や、ジョン・ロックの「タブラ・ラサ」という概念を元に紹介します。 | |
4 | 第4回 | 日本での〈子ども〉の誕生 | 日本で保護すべき対象としての〈子ども〉が広く受け入れられるようになった、明治期の終わりから大正期にかけての変化を考察します。 | |
5 | 第5回 | 〈子ども〉の誕生の要因 | 第2~4回までのまとめとして、〈子ども〉が誕生した理由を考えます。背景にあった産業革命の影響や、ニール・ポストマンの活版印刷の発明節などを取り上げます。 | |
6 | 第6回 | 近代日本の子ども | 子ども向け雑誌から近代日本の子ども観を探っていきます。『少年倶楽部』からみる「立身・英雄主義」や、『赤い鳥』の「童心主義」、少女という表象を生み出した『少女の友』などを分析します。 | |
7 | 第7回 | 子どものイメージ | 子どもが描かれた作品を取り上げ、そこに込められたメタメッセージを読み解きます。 | |
8 | 第8回 | 子どもと学校① | 第8~11回にかけて、義務教育のはじまりとその背景を学び、そこから生まれた子どもの文化について考察します。また、夜間中学という、戦後自主的に生まれた教育活動を紹介し、学ぶということはどういうことなのかを一緒に考えていきます。 | |
9 | 第9回 | 子どもと学校② | 第8~11回にかけて、義務教育のはじまりとその背景を学び、そこから生まれた子どもの文化について考察します。また、夜間中学という、戦後自主的に生まれた教育活動を紹介し、学ぶということはどういうことなのかを一緒に考えていきます。 | |
10 | 第10回 | 子どもと学校③ | 第8~11回にかけて、義務教育のはじまりとその背景を学び、そこから生まれた子どもの文化について考察します。また、夜間中学という、戦後自主的に生まれた教育活動を紹介し、学ぶということはどういうことなのかを一緒に考えていきます。 | |
11 | 第11回 | 子どもと学校④ | 第8~11回にかけて、義務教育のはじまりとその背景を学び、そこから生まれた子どもの文化について考察します。また、夜間中学という、戦後自主的に生まれた教育活動を紹介し、学ぶということはどういうことなのかを一緒に考えていきます。 | |
12 | 第12回 | 子どもと社会① | 現代日本の社会問題のひとつである子どもの貧困について取り上げます。 | |
13 | 第13回 | 子どもと社会② | ピエール・ブルデューの著書を紹介し、文化資本が子どもの将来にどう関わってくるのかを考えます。 | |
14 | 第14回 | 子どもと社会③ | ポール・ウイルスの著書を参考に、子どもが自ら進んで不利な立場に進んでいく社会構造について説明します。 | |
15 | 第15回 | 試験 | 今まで授業でレクチャーしたことの確認テストを行います。 |