科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
英語圏文学読解Ⅰ/人間像研究/Readings in English Literature Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B504613001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金3(前期)/FRI3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈言語・文学科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF LANGUAGE AND LITERATURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義 Covid-19による感染症が拡大し、対面の授業が不可能になった場合はZOOMによる授業を行います。その場合は学内システムを使って連絡します。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は人文学科専門科目の「言語・文学科目群」に配置され、資格に関する科目(英語・中学校一種、英語・高等学校一種)にも指定されており、英語で書かれた著名な文学作品(“Eveline”, "Araby" in Dubliners)の正確な読解を通して、作品の書かれた背景にある文化や時代の動向に関する知識を深め、人文学科のDPにも示されている専門知識の獲得と、思考力・判断力の伸長を目指すことを目的とすると共に、英語力の伸長を目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1) 作品において使用されている英語特有の表現を理解し、作品内容を正確に把握する。 2) 作品の背景にある宗教的(キリスト教的)価値観や芸術及び個人の自由などの文化的側面に関する知識を獲得し、理解を深める。 3) 作家James Joyceの文学史的意義を理解する。 |
授業のキーワード /Keywords |
ジェイムズ・ジョイス、『ダブリン市民』、短編小説 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
作品を読み進めながら、注意すべき英語表現を確認しつつ、作品に込められているメッセージや文化的背景について解説を加える。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
読み進める作品は英語で書かれており、比較的平易な英語とはいえ、十分な予習が求められる。 英語の辞書、英文法の参考書も必要となる。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
おおむね2時間程度の予習が求められる。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回簡単な英語のテストを行う。結果は採点して返却する。予習の結果を提出してもらうこともある。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
履修者数にもよるが、毎回講義の前に小テストを行う予定である。その他に期末にレポートを課す。小テストは主に英語に関するものとし、レポートは作品の内容に関した課題を与える。それぞれ50点満点とし、両者の合算で成績をつける。 |
テキスト /Required Texts |
最初の授業で教材を配布する。 また、音声データ(作品の朗読)は以下のサイトで聞くことができる。 積極的に聞くことを薦める。 (youtube) https://www.youtube.com/watch?v=Pt16dsAi2sc https://www.youtube.com/watch?v=7soqMb0Hub0 (その他) https://listentogenius.com/author.php/84(個人使用であればダウンロード可) |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション |
James Joyceの略歴と “Dubliners”の評価 |
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2 | 第2回 | テクスト精読 #1 | あらかじめ配布したテクストと資料を参考に、第1ページを精読する。 作品の背景、あるいは作品の特徴的構造に注目する。当時の「ダブリン」という街の表象について講義する。 |
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3 | 第3回 | テクスト精読 #2 | 引き続き、テクストの精読を通して、作品の特徴を探る。 | |
4 | 第4回 | テクスト精読 #3 |
物語の冒頭ではさほど明らかではなかった象徴主義的技法について考察する。 | |
5 | 第5回 | テクスト精読 #4 | 引き続き、精読を進める中で、特に注意が必要なキーワードを選出し、その意味/意義について考察する。 | |
6 | 第6回 | テクスト精読 #5 | 引き続き象徴主義的技法について考察する。 | |
7 | 第7回 | テクスト精読 #6 | 作品に表現されている様々な偏見について考察する。 | |
8 | 第8回 | テクスト精読 #7 |
引き続き、テクストの精読を進め、偏見の表現の特徴について考察する。 | |
9 | 第9回 | テクスト精読 #8 |
物語の半分を超えた段階でのまとめを行う。 |
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10 | 第10回 | テクスト精読 #9 |
作品の主題に関する考察を進める。 |
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11 | 第11回 | テクスト精読 #10 |
作品の主題と、その展開の仕方を、特に技法の面から考察する。 |
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12 | 第12回 | テクスト精読 #11 |
主人公の名前が持つ意味について考察する。 | |
13 | 第13回 | テクスト精読 #12 |
この回で作品全体を読み切ったことになるので、作品全体を通した考察を行う。 | |
14 | 第14回 | まとめ#1 | 全体をふり返り、作品の登場人物が体現する価値観やそれらの異なった価値観が出会うことによって生じるドラマ(葛藤)と、その葛藤の解決のされ方を確認する。 |
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15 | 第15回 | まとめ#2 | 前回に続き、先に確認した作品の主題が様々な表現上の工夫によって支えられている事実を、個々の表現を見直すことによって確認する。その際、作品を原語(英語)で読むことの意義についても確認する。 |