科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
人文の知1 「社会」を考える/Knowledge of Humanities 1 |
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授業コード /Class Code |
B503593001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水4(前期)/WED4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
間庭 大祐/MANIWA DAISUKE |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人文の知科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF KNOWLEDGE OF HUMANITIES〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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間庭 大祐/MANIWA DAISUKE | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義では社会学、とりわけ社会意識論という分野を扱い、現代社会を生きる我われの意識・社会的態度・価値観がどのようなものかを明らかにし、それらが形づくられるメカニズム(社会構造や社会過程との結びつき)についての科学的かつ説明的な理解を目指す。 そこで、本講義では、社会の様ざまな領域におけるいくつかのトピック(元死刑囚の物語、在日コリアンの物語、水俣病患者たちの物語)をとりあげ、これまで積み重ねられてきた学説や研究事例を紹介しつつ、(一見すると実に個人的なものであるかのように考えられている)我われの意識が社会からどのような影響を受けているのか、そして、そうした意識が社会をどのように維持・改変しているのか、といった問いについて考察していく。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
当該分野における古典的な著作ならびに近年の実証研究を幅広く学び、現代社会において社会構造や社会過程と人びとの意識とがどのように関連しているかを論理的に考察し、分析・説明する力を身につけること。また、ディプロマ・ポリシー(DP)における「2. 人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけ」ること。 |
授業のキーワード /Keywords |
社会学、社会意識、社会構造、社会過程、差別 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
本講義は、基本的に担当教員が配布するレジュメおよびパワーポイント(PPT資料)にそった講義形式で行う。が、講義の進捗および受講者の理解度等を見つつ、適宜資料を配布すると同時に、映像資料等(DVD)を用い、より具体的なイメージを持ってもらうように努める。 なお、本講義では15回の講義中4度受講生にリアクションペーパー(講義内容についての質問や意見または感想、ならびに分析等)を書いてもらい、そのフィードバックを行う。それによって初学者にもわかりやすい講義になるように努める。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
社会学、もしくは社会学理論に不案内な学生にもわかりやすい講義にするよう努めるので臆せず受講してほしい。社会学を初めて学ぶ受講者にその面白さを知っていただきたい。そのため、事前に修得しておくべき専門知識等は必要なし。本講義では、普段何気なく行っているみずからの行為に引きつけて考えていただきたい。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
レジュメならびにPPT資料、および講義中に紹介した参考書の指示された箇所に目を通しておくこと(毎回の講義ごとに120分程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義中に4度、平常点としてミニ課題(リアクションペーパー)を提出してもらう。※翌週授業で質問等をフィードバックする。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
講義期間中に出席(リアクションペーパー)を4回とる。1回5点(平常点)。 成績評価は、期末レポート80点+平常点(1回5点×4)20点=100点とし、講義内容の理解度、および問題意識の深さを評価する。 |
テキスト /Required Texts |
指定しない。 |
参考図書 /Reference Books |
講義中に適宜紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス&イントロダクション | 講義の進め方、この講義で何を問題とするのか、成績評価等について | |
2 | 第2回 | 社会学、もしくは社会意識論の考え方 | 社会意識とは何か、社会意識の捉え方、アプローチの方法 | |
3 | 第3回 | 「まなざしの地獄」を生きるということ(1) | 見田宗介『まなざしの地獄』について(ある元死刑囚の物語) | |
4 | 第4回 | 「まなざしの地獄」を生きるということ(2) | 貧困、階層・階級と帰属意識 | |
5 | 第5回 | 「まなざしの地獄」を生きるということ(3) | 社会構造、社会過程、差別と社会意識 | |
6 | 第6回 | 「民族」という名の壁(1) | 金城一紀『GO』について(在日コリアンとして生きる高校生の物語) | |
7 | 第7回 | 「民族」という名の壁(2) | 「在日」という生き方、近代国民国家とその凝集性および排他性 | |
8 | 第8回 | 「民族」という名の壁(3) | 「民族」による分化と差別、ナショナリズムと国民意識 | |
9 | 第9回 | 水俣病事件を考える(1) | 石牟礼道子『苦海浄土』について(水俣病患者とその家族たちの物語) | |
10 | 第10回 | 水俣病事件を考える(2) | 近代資本制と重層的・構造的な差別、当事者意識 | |
11 | 第11回 | 水俣病事件を考える(3) | 都市と地方(中心と周縁)と社会意識 | |
12 | 第12回 | 古典的著作を訪れる(1) | 社会構造、虚偽意識、イデオロギー、存在被拘束性、マルクス、マンハイム | |
13 | 第13回 | 古典的著作を訪れる(2) | 社会過程、相互行為、ドラマツルギー、文化資本、ハビトゥス、ゴフマン、ブルデュー | |
14 | 第14回 | 古典的著作を訪れる(3) | シンボリック相互作用、ラベリング理論、アウトサイダー、ベッカー | |
15 | 第15回 | 総まとめ | これまでの振り返り |