科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
人類社会文化誌Ⅱ/文化人類学研究/Sociocultural Anthropology Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B501163001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月3(後期)/MON3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
三田 牧/MITA MAKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人と社会と自然科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF ENVIRONMENT, HUMAN, COMMUNITY AND HISTORY〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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三田 牧/MITA MAKI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この世界には、異質と判断した人々を社会から排斥しようとする事例が数多く存在します。マジョリティ、マイノリティとよくいいますが、少数者の権利を擁護しているつもりで、自分がマジョリティだと思い込み、そこに安住していることもあります。また、知らず知らずのうちに、自分とは異なる属性をもつ人とのコミュニケーションをあきらめていることもあります。文化人類学は、人間の多様な生き方を認める志向性をもつ学問です。この授業では、「コミュニケーション」や「排斥」をキーワードとし、多様な人間の共存がいかに可能かを探ります。 この授業は、人文学部ディプロマポリシーの「多様な他者と共存して、異なった価値観を尊重し、積極的に交流・協働できる。」「人文学の知見にもとづき、知的好奇心をもって、自立的に深く学修できる。」を目指します。 なお、この授業は人類学系の授業の中で、基礎から一歩踏み込んだ応用という位置づけであり、また実践的な研究トレーニングの場でもあります。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
①多様な生き方を排除することの暴力性に気づくセンスを身につけることができる。 ②人間の生き方、在り方の多様性について、自分なりの意見をもち、他者と共存する志向性を持つことができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
多様性、排斥、コミュニケーションの可能性、自己と他者 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
本授業では自分の力で考えることを重視します。小レポートやディスカッションを頻繁に求めます。また、本授業に関連するテーマについて小研究をしてもらいます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
この授業では、とにかく思考し、書く、あるいは議論することを求めます。授業への主体的参加を求めます。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業でとりあげたトピックについて、ニュースを集めてもらいます。それらをもとに、期末課題を作成してもらいます(1日20分、1週間あたり2時間程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
学期末に小論文の提出を求めます。また、しばしば授業中に小レポートを書き、提出することを求めます。期末レポートに関しては、評価基準を提示します。小レポートについては、採点して返却する場合と、小レポートの中で書かれたことを総評する場合があります。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
評価方法:授業中に課す小レポート(60点)、期末課題(40点) 評価基準: 課題の理解20%、思考の深さ40%、独自性20%、記述の充実度20% |
テキスト /Required Texts |
指定しません |
参考図書 /Reference Books |
授業の中で適宜紹介します |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション、 誰かを排斥するということ |
この授業のテーマと授業の概要について解説します。また、日本社会における排斥のメカニズムがどういったものかを考えます。 | |
2 | 第2回 | 村はちぶという民俗 | 日本の民俗社会の排斥の文化について考えます | |
3 | 第3回 | セクシャリティを考える(1) | セクシャリティについて、メッセージをもとに考えます | |
4 | 第4回 | セクシャリティを考える(2) | セクシャリティについて、信仰という視点から考えます | |
5 | 第5回 | セクシャリティを考える(3) | 「ありのままの私」をキーサードに、セクシャリティの多様性を考えます | |
6 | 第6回 | セクシャリティを考える(4) | セクシャリティの多元性から、性をめぐる二元論を見直します | |
7 | 第7回 | 多文化共生について(1) | レイシズムについて具体的事例から考えます | |
8 | 第8回 | 多文化共生について(2) | 多文化共生について具体的事例から考えます | |
9 | 第9回 | 多文化共生について(3) | 異なる文化への批判がはらむ暴力性について考えます | |
10 | 第10回 | 多文化共生について(4) | 世界の様々な人と付き合うにあたり、国家と個人の問題について考えます | |
11 | 第11回 | コミュニケーションから考える障害(1) | 障害を通して、コミュニケーションとは何かを考えます | |
12 | 第12回 | コミュニケーションから考える障害(2) | あるメッセージをもとにコミュニケーションが拓く可能性について考えます | |
13 | 第13回 | コミュニケーションから考える障害(3) | 認知症の人が書いた手記をもとに、コミュニケーションについて考えます | |
14 | 第14回 | コミュニケーションから考える障害(4) | 様々な状況にある人とコミュニケーションをとる方法について考えます | |
15 | 第15回 | 「世界はなぜ美しいのか」 | 多様性の意味について、この授業の総括として考えます |