科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
フィールドワーク論Ⅱ/地域フィールドワーク論Ⅱ/文化人類学Ⅱ/Studies in Fieldwork Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B501113001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
木4(後期)/THU4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
齋藤 鮎子/SAITO AYUKO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈人と社会と自然科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF ENVIRONMENT, HUMAN, COMMUNITY AND HISTORY〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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齋藤 鮎子/SAITO AYUKO | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
地域の性格を総合的に把握するためには,地域を構成する諸要素ごとに分け,その秩序と項目に従って体系的・網羅的に整理し,諸要素を関連付けながら地域の性格を考察する必要がある。 本授業では,野外でのさまざまなアクティビティを広くフィールドワーク(現地調査)としてとらえ,地域の性格を総合的に理解するためのフィールドワークの意義,調査にとりくむ際の参考になる事項を解説する。また,フィールドワークの魅力や面白さを伝えていきたい。 本授業は,人文学部DPに掲げる複数分野の基礎知識を教養として身につけ(知識・技能1),獲得した知識と体験と技能を活用して,自らが設定した課題や問題点を論理的な分析と考察をとおして解決・解明へと導くことができる(思考力・判断力・表現力4)ことを目指す。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1. 地域に関する知識と概念を身につける(知識,技能)。2. 地域の性格を総合的に理解する視点を得る(知識,技能)。3. 主題図や統計資料などを読み解く方法を獲得する(知識,技能)。 |
授業のキーワード /Keywords |
地域,フィールドワーク,統計資料,地域スケール,観察記録 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
本授業は講義形式で実施する。PowerPointを使用する。これを印刷したものを講義毎に配布する。必要に応じて,映像資料を活用する。必要に応じて受講生は,地図への書き込みや地形図の判読,図表の作成,受講生同士で議論のうえショートレポートをまとめてもらうなどのアクティブラーニングを導入する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
能動的に講義へ参加し,工夫を凝らしたノートテイキングを目指しましょう。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
シラバスを参考に,授業で取り上げる基礎的な事項を確認しておくこと,授業に関係する事柄について予習すること(1時間)。復習として補足の情報や自身の考察などをノートに加筆し,さらに充実したノートを作成すること(1時間)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
ときおり講義内容の理解度を確認するための小課題やレポート課題を実施する。受講生の理解度を深めるために,全体の傾向を総評し,授業で補足解説などを行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
1. 受講生の理解度を確認するための小課題,小レポートの提出状況(20%) 2. 講義全体についての理解を確認する小テストなど(60%) 3. 授業への参加態度など(20%) これにもとづき総合的に判断する。 ※成績評価の方法について,変更の可能性がある。その場合は第1回授業内で告知する。 |
テキスト /Required Texts |
使用しない。授業で使用するPowerPointを印刷した資料を配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
参考書は授業時に紹介するが,以下の書籍を参照されたい。 梶田真・仁平尊明・加藤政洋 編(2016)『地域調査ことはじめ―あるく・みる・かく―』ナカニシヤ出版。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 授業科目のガイダンス | 本授業の進め方,概要,目標,評価方法について説明します。 | |
2 | 第2回 | 地域研究の視座 | 地域概念,地域スケール,地域研究,フィールドワークの意義について解説します。 | |
3 | 第3回 | フィールドワークに行く前の準備 | フィールドワークに行く際の調査地域に関する下調べについて解説します。 | |
4 | 第4回 | 文献調査法 | フィールドワークに行く前の準備として,文献調査の方法を解説します。 | |
5 | 第5回 | 統計データの活用法 | e-statなどの統計資料の利用方法を説明し,調査地域の全体像をつかむ方法を解説します。 | |
6 | 第6回 | あるく・みる・きく,観察と記録 | 宮本常一と今和次郎の調査手法から,情報の採取法と記録法を解説します。 | |
7 | 第7回 | データの収集と整理 | 川喜多二郎の調査手法から,データの収集法と整理の仕方を解説します。 | |
8 | 第8回 | アンケート調査・聞き取り調査 | アンケート調査と聞き取り調査の方法と特徴について解説します。 | |
9 | 第9回 | フィールドワークにもとづく研究1―日本編― | 静岡県富士宮市のご当地グルメ「富士宮やきそば」がいかにして観光資源となったのか,フィールドワークの結果から解説します。 | |
10 | 第10回 | フィールドワークにもとづく研究2―海外編― | ベトナム紅河デルタの食品加工の家内工業が集積した村の実態について,フィールドワークの結果から解説します。 | |
11 | 第11回 | フィールドワークにもとづく研究3―ライフヒストリー編― | 地域調査に有効な手法のひとつであるライフヒストリーによる地域調査の事例を紹介します。 | |
12 | 第12回 | フィールドワークにもとづく研究4―寄せ場・路上生活者の空間編― | 地域調査に有効な手法のひとつである参与観察による地域調査の事例を紹介します。 | |
13 | 第13回 | 定性的/定量的データ―主題図の作成― | 各種データをもとに,受講生は主題図を作成します。主題図について解説します。 | |
14 | 第14回 | フィールドワークで得た情報をまとめる,図表の作成 | フィールドワークで得た情報のまとめかたを解説します。 | |
15 | 第15回 | フィールドワークを計画する | フィールドワークの計画の仕方を解説します。 |