科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
臨床薬学Ⅰ[19~]/Clinical Pharmacy Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B411731001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
薬学部/Pharmaceutical Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金2(前期)/FRI2(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.5 |
主担当教員 /Main Instructor |
辻本 貴江/TSUJIMOTO TAKAE |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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辻本 貴江/TSUJIMOTO TAKAE | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、専門教育科目であり4年次に配当している。 この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、3、4、5を目指す。 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) なお、この授業の担当者は薬局・病院で薬剤師として実務経験のある教員であり、より実践的な観点から臨床薬学Ⅰを解説するものとする。 この科目は、薬物治療を必要とする代表的な疾患について、薬物治療を成功させるために薬剤師がすべき薬学的管理について学ぶことを目的とする。代表的な疾患について症例を提示し、症状、検査値、処方薬から薬物治療を評価する。カリキュラムにおいても、医療薬学では、チーム医療の一員として、薬物治療に積極的に参画できるようになるために、代表的な疾患における薬物治療に関する基本的事項を修得することが設定されている。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
以下の各SBOsを到達目標とする。 【全体】 E1-(2)-②-3 血液生化学検査の検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。 E1-(3)-1 代表的な疾患における薬物治療、食事療法、その他の非薬物治療(外科手術など)の位置づけを説明できる。 F-(2)-④-5 代表的な疾患において注意すべき生活指導項目を列挙できる。 F-(2)-③-2 主な医薬品の成分(一般名)、商標名、剤形、規格等を列挙できる。 F-(2)-⑥-2 特にリスクの高い代表的な医薬品(抗悪性腫瘍薬、糖尿病治療薬、使用制限のある薬等)の特徴と注意点を列挙できる。 F-(3)-④-1 代表的な疾患に用いられる医薬品の効果、副作用に関してモニタリングすべき症状と検査所見等を具体的に説明できる。 F-(3)-④-2 代表的な疾患における薬物療法の評価に必要な患者情報収集ができる。(知識) 【栄養療法】 C6-(2)-⑥-1 代表的なビタミンの種類、構造、性質、役割を説明できる。 C6-(2)-⑦-1 代表的な必須微量元素の種類、役割を説明できる。 D1-(3)-①-1 五大栄養素を列挙し、それぞれの役割について説明できる。 D1-(3)-①-5 エネルギー代謝に関わる基礎代謝量、呼吸商、推定エネルギー必要量の意味を説明できる。 D1-(3)-①-7 栄養素の過不足による主な疾病を列挙し、説明できる。 D1-(3)-①-8 疾病治療における栄養の重要性を説明できる。 E3-(3)-④-3 栄養状態の異なる患者(肥満、低アルブミン血症、腹水など)における薬物動態と、薬物治療で注意すべき点を説明できる。 F-(3)-③-6 患者の栄養状態や体液量、電解質の過不足などが評価できる。 F-(3)-③-8 治療ガイドライン等を確認し、科学的根拠に基づいた処方を立案できる。 AD-E3-④-1胃ろう造設者、人工肛門造設者、気管切開患者における薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。 AD-F-④-1 患者の栄養状態や体液量、電解質などの評価を基に適切な栄養療法や輸液療法を提案できる。(知識) 【代表的疾患】 ②消化器系疾患 E2-(4)-②-1 以下の上部消化器疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 胃食道逆流症(逆流性食道炎を含む)、消化性潰瘍、胃炎 E2-(4)-②-2 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病等)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 ③心疾患 E2-(3)-①-2 急性および慢性心不全について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(3)-①-3 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(3)-②-2 抗血栓薬、抗凝固薬および血栓溶解薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる。 ④高血圧 E2-(3)-①-4 以下の高血圧症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 本態性高血圧症、二次性高血圧症(腎性高血圧症、腎血管性高血圧症を含む) ⑤動脈硬化 E2-(5)-①-2 脂質異常症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(3)-②-2 抗血栓薬、抗凝固薬および血栓溶解薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる。 ⑥糖尿病 E2-(5)-①-1 糖尿病とその合併症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 ⑦脳血管障害 E2-(1)-③-8 脳血管疾患(脳内出血、脳梗塞(脳血栓、脳塞栓、一過性脳虚血)、くも膜下出血)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の 選択等)を説明できる。 ⑧腎機能障害 E2-(3)-③-5 以下の泌尿器系疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。慢性腎臓病(CKD)、糸球体腎炎(重複)、糖尿病性腎症(重複)、薬剤性腎症(重複)、腎盂腎炎(重複)、膀胱炎(重複)、尿路感染症(重複)、尿路結石 ⑨がん E2-(7)-⑦-3 悪性腫瘍の治療における薬物治療の位置づけを概説できる。 E2-(7)-⑧-3 抗悪性腫瘍薬の主な副作用(下痢、悪心・嘔吐、白血球減少、皮膚障害(手足症候群を含む)、血小板減少等)の軽減のための対処法を説明できる。 E2-(7)-⑧-4 代表的ながん化学療法のレジメン(FOLFOX等)について、構成薬物およびその役割、副作用、対象疾患を概説できる。 E2-(7)-⑧-8 以下の消化器系の悪性腫瘍について、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。胃癌、食道癌、肝癌、大腸癌、胆囊・胆管癌、膵癌 E2-(7)-⑧-9 肺癌について、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 ⑩精神神経疾患 E2-(1)-③-5 うつ病、躁うつ病(双極性障害)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(1)-③-9 Parkinson(パーキンソン)病について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(1)-③-10 認知症(Alzheimer(アルツハイマー)型認知症、脳血管性認知症等)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 ⑪免疫・アレルギー E2-(2)-③-2 骨粗鬆症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(2)-②-8 以下の全身性自己免疫疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。全身性エリテマトーデス、強皮症、多発筋炎/皮膚筋炎、関節リウマチ(重複) E2-(2)-③-1 関節リウマチについて、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(5)-②-2 Basedow(バセドウ)病について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(5)-②-3 甲状腺炎(慢性(橋本病)、亜急性)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 ⑫感染症 E2-(7)-③-1 以下の呼吸器感染症について、病態(病態生理、症状等)、感染経路と予防方法および薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 上気道炎(かぜ症候群(大部分がウイルス感染症)を含む)、気管支炎、扁桃炎、細菌性肺炎、肺結核、レジオネラ感染症、百日咳、マイコプラズマ肺炎 E2-(7)-④-3 インフルエンザについて、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、感染経路と予防方法および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(7)-④-4 ウイルス性肝炎(HAV、HBV、HCV)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、感染経路と予防方法および病態(病態生理(急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がん)、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。(重複) |
授業のキーワード /Keywords |
薬物治療、薬学的管理、薬学的介入 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
合計12回の講義を行います。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
オフィスアワー:金曜日 12:45~13:45(C号館2階、C/CP269) 質問があれば、遠慮なく教員室を訪ねてください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
課題演習(目安として事後学習に1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
なし |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験70%、課題30%で評価する。 |
テキスト /Required Texts |
プリント配布 |
参考図書 /Reference Books |
今日の治療薬などの処方薬ガイド |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 栄養療法 | 栄養療法全般ならびに経腸栄養、静脈栄養の概要を理解する。 C6-(2)-⑥-1 、C6-(2)-⑦-1、D1-(3)-①-1、D1-(3)-①-5、D1-(3)-①-7、D1-(3)-①-8、E3-(3)-④-3、F-(2)-④-5 、F-(3)-③-6、F-(3)-③-8、AD-E3-④-1、AD-F-④-1 |
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2 | 第2回 | 消化器系疾患の薬学的管理 | 逆流性食道炎、潰瘍性大腸炎、クローン病の薬物治療における薬学的管理を理解する。E2-(4)-②-1、E2-(4)-②-2、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 | |
3 | 第3回 | 心疾患の薬学的管理 | 心不全、狭心症、心筋梗塞の薬物治療における薬剤師の介入について理解する。 E2-(3)-①-2、E2-(3)-①-3、E2-(3)-②-2、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 |
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4 | 第4回 | 高血圧の薬学的管理 | 高血圧の薬物治療における薬剤師の介入について理解する。E2-(3)-①-4、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 | |
5 | 第5回 | 動脈硬化症の薬学的管理 | 動脈硬化症、脂質異常症の薬物治療に対する薬剤師の介入を理解する。E2-(5)-①-2、E2-(3)-②-2、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 | |
6 | 第6回 | 糖尿病の薬学的管理 | 糖尿病の薬物治療に関する薬剤師の介入について理解する。E2-(5)-①-1、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 | |
7 | 第7回 | 脳血管障害の薬学的管理 |
脳血管障害の薬物治療に対する薬剤師の介入について理解する。E2-(1)-③-8、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 |
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8 | 第8回 | 腎機能障害の薬学的管理 |
腎機能障害の薬物治療に関する薬剤師の介入について理解する。E2-(3)-③-5、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 |
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9 | 第9回 | がんの薬学的管理 | がんの薬物治療に対する薬剤師の介入について理解する。E2-(7)-⑦-3、E2-(7)-⑧-3、E2-(7)-⑧-4、E2-(7)-⑧-8、E2-(7)-⑧-9、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 | |
10 | 第10回 | 精神神経疾患の薬学的管理 |
精神神経疾患の薬物治療に対する薬剤師の介入について理解する。E2-(1)-③-5、E2-(1)-③-9、E2-(1)-③-10、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 | |
11 | 第11回 | 免疫・アレルギー疾患の薬学的管理 | 免疫・アレルギー疾患の薬物治療に対する薬剤師の介入について理解する。 E2-(2)-③-2、E2-(2)-②-8、E2-(2)-③-1、E2-(5)-②-2、E2-(5)-②-3、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 |
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12 | 第12回 | 感染症の薬学的管理 | 感染症治療の薬物治療に対する薬剤師の介入について理解する。E2-(7)-③-1、E2-(7)-④-3、E2-(7)-④-4、E1-(2)-②-3 、E1-(3)-1 、F-(2)-③-2、F-(2)-④-5 、F-(2)-⑥-2、F-(3)-④-1、F-(3)-④-2 |