シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
実習ⅢB[19~]/Experimental Course ⅢB
授業コード
/Class Code
B411581001
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火3(後期),火4(後期),火5(後期),水3(後期),水4(後期),水5(後期)/TUE3(AUT.),TUE4(AUT.),TUE5(AUT.),WED3(AUT.),WED4(AUT.),WED5(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
亀井 敬泰/KAMEI NORIYASU
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 《必修実習・演習群》/*** MAJORS *** 《REQUIRED COURSES》
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
浅田 麻琴/ASADA MAKOTO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
安藤 徹/ANDO TORU 薬学部/Pharmaceutical Sciences
市川 秀喜/ICHIKAWA HIDEKI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
稲垣 冬彦/INAGAKI FUYUHIKO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
内海 美保/UTHUMI MIHO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
岡本 正志/OKAMOTO TADASHI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
糟谷 史代/KASUYA FUMIYO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
神谷 浩平/KAMIYA KOUHEI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
亀井 敬泰/KAMEI NORIYASU 薬学部/Pharmaceutical Sciences
岸本 修一/KISHIMOTO SHUUICHI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
木村 風月/KIMURA KAZUKI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
国嶋 崇隆/KUNISHIMA MUNETAKA 薬学部/Pharmaceutical Sciences
倉西 歩/KURANISHI AYU 薬学部/Pharmaceutical Sciences
澤野 実香子/SAWANO MIKAKO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
杉岡 信幸/SUGIOKA NOBUYUKI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
髙橋 隆幸/TAKAHASHI TAKAYUKI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
瀧本 竜哉/TAKIMOTO TATSUYA 薬学部/Pharmaceutical Sciences
灘井 崇宜/NADAI TAKANOBU 薬学部/Pharmaceutical Sciences
橋本 達哉/HASHIMOTO TATSUYA 薬学部/Pharmaceutical Sciences
日置 和人/HIOKI KAZUHITO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
福島 昭二/FUKUSHIMA SHOJI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
福島 恵造/FUKUSHIMA KEIZO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
福留 誠/FUKUDOME MAKOTO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
二木 梓/FUTATSUGI AZUSA 薬学部/Pharmaceutical Sciences
北條 恵子/HOJYO KEIKO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
中川 公恵/NAKAGAWA KIMIE 薬学部/Pharmaceutical Sciences
村上 遼/MURAKAMI RYO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
武田 真莉子/TAKEDA MARIKO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
山口 孝子/YAMAGUCHI TAKAKO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
袁 德其/YUAN DEQI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
実習
授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、必修実習・演習科目であり3年次に配当している。
<基礎薬学領域:化学系>
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、2,3を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

有機化学合成反応を行い、さらに、機器解析データから化合物の構造を推測したりすることを通じて、授業で学んだ知識を確認しながら高度な技能を身につける。

<医療薬学領域:製剤系>
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、2,3,5を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

医薬品の本体は生理活性を持った化合物であるが、治療を目的として医療の現場で患者に投与する際には、最適の剤形に加工された製剤が使用される。医薬品製剤の剤形は日本薬局方製剤総則に収載されている75種が基本であるが、本実習では、代表的な固形製剤(散剤、顆粒剤、錠剤)の製造と品質測定実習を行う。これらを通じて、汎用される製剤機械と単位操作を組み合わせて製剤を調製してその品質を日本薬局方製剤試験法等を用いて評価するとともに、製剤化において遭遇する諸問題に対応するための基礎となる基本的知識と技能の修得を目標とする。さらに、病院や薬局で、血糖値測定や尿検査等に用いられる簡易検査キットの測定原理に関する調査(PBL:Problem Based Learning)を行い、薬剤師として簡易検査キットの適正使用を支援するための測定原理に関する基本的知識の理解を深める。

<医療薬学領域:衛生系>
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、2,3,5,6を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

実習ⅢB(社会薬学部門担当分)では、実習ⅡA、ⅡBで習得した知識・技術を踏まえ、医薬品の中毒・代謝分析(薬毒物中毒分析・代謝分析学実習)、ビタミン・脂質類の定量分析(栄養生化学実習)、環境衛生と健康の各項目に関連した実習(環境衛生学実習)を通して専門知識と技術を取得することを目的とする。

<医療薬学領域:薬剤系>
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、 2、3、5、6を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
到 達 目 標
/Class Objectives
<基礎薬学領域:化学系>
(到達目標)
①ヒドリド還元の反応機構を理解できる。
②機器分析データ(MS, IR, NMR)を基に複雑な化合物の構造を決定できる。
以下の各SBOsを到達目標とする。
(コアカリキュラム)
C3-(4)-①-5. 代表的な化合物の部分構造を 1H NMR から決定できる。(技能)
C3-(4)-②-2. IR スペクトル上の基本的な官能基の特性吸収を列挙し、帰属することができる。(知識・技能)
C3-(4)-③-2. 測定化合物に適したイオン化法を選択できる。(技能)
C3-(4)-③-4. 代表的な化合物のマススペクトルを解析できる。(技能)
C3-(4)-④-1. 代表的な機器分析法を用いて、代表的な化合物の構造決定ができる。(技能)
AD-C3-⑦-3.代表的な化合物の部分構造を1H NMR と併せて13C NMR から決定できる。(技能)
AD-C3-⑧-1.代表的なフラグメンテーションを説明できる。
AD-C3-⑪-11. 代表的な官能基選択的反応を列挙し、その機構と応用例について説明できる。
AD-C3-⑪-12. 化学反応によって官能基変換を実施できる。(技能)
AD-C3-⑭-3. 反応廃液を適切に処理する。(技能・態度)

<医療薬学領域:製剤系>
(到達目標)
1.製剤化の意義を説明できる。(知識)
2.代表的な錠剤処方を説明できる。(知識)
3.散剤、顆粒剤、錠剤の製法およびその特徴を説明できる。(知識)
4.散剤、顆粒剤、錠剤の試験法について説明できる。(知識)
5.固形製剤に用いられる添加物の種類とその働きを説明できる。(知識)
6.放出制御の意義とコーティング剤の特性を説明できる。(知識)
7.日本薬局方溶出試験法によって放出制御コーティング錠の薬物放出特性を評価できる。(技能)
8.取扱説明書を読んで各種機器装置を自分で操作できる。(技能)
9.調製操作と製品の出来具合いの関係を考察できる。(知識・技能・態度)
10.製剤に関わる諸課題について適切に回答できる。(知識・技能)
11.臨床現場で汎用される簡易検査キットの測定原理や使用上の注意について説明できる。(知識)
12.「個人情報の保護に関する法律」を遵守し、生体試料を適正に取り扱う(採取、管理、廃棄)ことができる。(知識・技能・態度)

以下の各SBOsを到達目標とする。
(コアカリキュラム)
E5 製剤化のサイエンス
E5-(1)-①-1. 粉体の性質について説明できる。
E5-(1)-①-3. 固形材料の溶解現象(溶解度、溶解平衡など)や溶解した物質の拡散と溶解速度について説明できる。
E5-(1)-②-2. 高分子の構造と高分子溶液の性質(粘度など)について説明できる。
E5-(1)-④-1. 製剤分野で汎用される高分子の構造を理解し、その物性について説明できる。
E5-(2)-①-1. 製剤化の概要と意義について説明できる。
E5-(2)-①-2. 経口投与する製剤の種類とその特性について説明できる。
E5-(2)-②-1. 代表的な医薬品添加物の種類・用途・性質について説明できる。
E5-(2)-②-2. 製剤化の単位操作、汎用される製剤機械および代表的な製剤の具体的な製造工程について説明できる。
E5-(2)-②-3. 汎用される容器、包装の種類や特徴について説明できる。
E5-(2)-②-4. 製剤に関連する試験法を列挙し、説明できる。
E5-(3)-②-1. コントロールドリリースの概要と意義について説明できる。
E5-(3)-②-2. 投与部位ごとに、代表的なコントロールドリリース技術を列挙し、その特性について説明できる。
E5-(3)-②-3. コントロールドリリース技術を適用した代表的な医薬品を列挙できる。
C2 化学物質の分析
C2-(6)-①-1. 分析目的に即した試料の前処理法を説明できる。
C2-(6)-②-1. 臨床分析で用いられる代表的な分析法を列挙できる。
E3 薬物治療に役立つ情報
E3-(2)-②-4. 患者情報の取扱いにおける守秘義務と管理の重要性を説明できる。

<医療薬学領域:衛生系>
以下の各SBOsを到達目標とする。

〈環境衛生学実習〉人々の健康に多大な影響を及ぼす環境因子の中の、水、空気について、それぞれの標準的試験法や各種規制値に照らした環境評価法を体験することにより、薬剤師として身につけておく必要のある公衆衛生上の知識と技能の理解を深めることを目標とする。
D2‒(2)‒3‒3 水道水の水質基準の主な項目を列挙し,測定できる。(知識・技能)
D2‒(2)‒3‒5 水質汚濁の主な指標を列挙し,測定できる。(知識・技能)
D2‒(2)‒4‒2 主な大気汚染物質を測定できる。(技能)
D2‒(2)‒5‒1 室内環境を評価するための代表的な指標を列挙し,測定できる。(知識・技能)

〈薬毒物中毒分析・代謝分析学実習〉医薬品や生活環境に存在する中毒原因物質の簡易分析(スクリーニング)及び代表的な中毒例の1つである有機リン剤中毒と解毒の反応を通じて、分析の原理と操作を習得すると共に、薬毒物の代謝活性化と解毒機構に関する理解を深めることを目標とする。また、中毒原因物質に関する種々の情報の検索、解析、その情報の提供を実践することにより、臨床中毒における治療指針の決定に果たす薬剤師の役割の重要性を認識することを目標とする。
D2‒(1)‒1‒5 薬物の乱用による健康への影響について説明し,討議する。(知識・態度)
D2‒(1)‒1‒6 代表的な中毒原因物質の解毒処置法を説明できる。
D2‒(1)‒1‒7 代表的な中毒原因物質(乱用薬物を含む)の試験法を列挙し,概説できる。


〈栄養生化学実習〉医薬品中に含まれるビタミンの定量分析を行なうことで、ビタミンの性質や特徴を理解できるようになることを目標とする。また、食用油の化学的分析と変質試験を行なうことで、油脂の酸化機構や各種化学試験法や変質試験法で得られた測定値の意味が理解できるようになることを目標とする。
D1‒(3)‒1‒1 五大栄養素を列挙し,それぞれの役割について説明できる。
D1‒(3)‒2‒2 油脂が変敗する機構を説明し,油脂の変質試験を実施できる。(知識・技能)


<医療薬学領域:薬剤系>
以下のSBOsを到達目標とする。
E4-(2)-①-1 線形コンパートメントモデルと、関連する薬物動態パラメータ(全身クリアランス、分布容積、消失半減期、生物学的利用能など)の概念を説明できる。
E4-(2)-①-2 線形1-コンパートメントモデルに基づいた解析ができる(急速静注・経口投与[単回および反復 投与]、定速静注)。
E4-(2)-②-1 治療薬物モニタリング(TDM)の意義を説明し、TDMが有効な薬物を列挙できる。
E4-(2)-②-3 薬物動態パラメータを用いて患者ごとの薬物投与設計ができる。
E4-(2)-②-4 ポピュレーションファーマコキネティクスの概念と応用について概説できる。
授業のキーワード
/Keywords
<基礎薬学領域:化学系>
NMR、IR、MS、構造解析、ヒドリド還元

<医療薬学領域:製剤系>
散剤・顆粒剤・錠剤の製造、固形製剤の品質測定、製剤試験法、簡易検査キットの測定原理

<医療薬学領域:衛生系>
薬毒物中毒、代謝分析、環境衛生、ビタミン

<医療薬学領域:薬剤系>
線形1-コンパートメントモデル、経口投与モデル、吸収速度定数、消失速度定数、半減期、全身クリアランス、TDM、抗てんかん薬、抗ぜんそく薬、強心配糖体、有効血中濃度、ベイズ推定、母集団解析、一点採血、PEDA、MULTI、非線形最小自乗法、処方設計、投与計画
授業の進め方
/Method of Instruction
<基礎薬学領域:化学系>
1週目は、構造解析の方法や機器の取り扱いについて学ぶ。2週目は、還元反応および1週目の解析したデータについて、各グループでSGD、プレゼンテーションを行う。

<医療薬学領域:製剤系>
本実習項目では、学生はグループに分かれ、授業計画の欄に示した項目をグループ毎にローテーションして行う。

<医療薬学領域:衛生系>
本科目では、各分野(環境衛生学実習、薬毒物中毒分析・代謝分析学実習、栄養生化学実習)に分かれて参加型の実習を行う。

<医療薬学領域:薬剤系>
3日間で行います。1日目は1-コンパートメント経口投与の実験装置を組み立て、薬物投与後、経時的に血中濃度を測定し、その解析を行います。2日目はTDMソフトPEDAを用い、一点採血での血中動態パラメーターの推定と、それに基づいた処方設計を3種の薬物について行います。3日目は、総合的な演習を行います。
履修するにあたって
/Instruction to Students
<基礎薬学領域:化学系>
第一に安全な実習を心掛ける。そのためには、十分に予習し、反応と使用する試薬や溶媒の化学的性質を理解しておくことが肝要である。関連科目は「有機構造解析」「有機化学Ⅱ」であり、講義と関連づけて予習すること。

<医療薬学領域:製剤系>
関連科目は、「日本薬局方Ⅰ」「製剤学Ⅰ・Ⅱ」「薬品分析学Ⅰ・Ⅲ」「物理化学Ⅱ・Ⅲ」であり、これらの講義と関連づけて、実習をより深く理解するように学修すること、授業計画に従って9回の実習とPBLを行う。
オフィスアワー:随時(質問などは、実習担当者が受付ける。製剤実習:亀井准教授、安藤助教、簡易検査キットPBL:内海講師)

<医療薬学領域:衛生系>
授業は、第1クール(環境衛生学実習;第1回〜2回)、第2クール(薬毒物中毒分析・代謝分析学実習;第3回〜第4回)、第3クール(栄養生化学実習;第5回〜第6回)に分けて行う。第1クールから第3クールの受講の順番は実習講義時に指示するが、必ず全てのクールを連続して(3週間)受講すること。

<医療薬学領域:薬剤系>
対数計算、指数計算、片対数グラフの書き方を復習し、薬物動態、薬剤学の講義を復習してください。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
<基礎薬学領域:化学系>
予習および実験ノートの整理とレポートの作成(目安として1時間)

<医療薬学領域:製剤系>
・製剤実習のレポート作成(目安として5時間)
・実習作業を円滑に行うための予備知識に関する事前学修(実習1回につき目安として1時間)

<医療薬学領域:衛生系>
実習内容の予習と復習、レポート作成(目安として1〜2時間)

<医療薬学領域:薬剤系>
講義の復習とレポート作成
提出課題など
/Quiz,Report,etc
<基礎薬学領域:化学系>
プレゼンテーションの準備及び発表に参加するのは勿論、プレゼンテーションに際して1回以上の質問をすること。レポートの提出を求められれば必ず提出する。場合によっては実験ノートの提出を求めることがある。

<医療薬学領域:製剤系>
実習終了後に、レポートを提出する。実験結果に対する考察の妥当性と論理性を重視する。不明瞭な論述が見受けられる場合は、コメントを付して返却し、再提出を求めることがある。

<医療薬学領域:衛生系>
実習終了後に、レポートを提出する。実験結果に対する考察の妥当性と論理性を重視する。不明瞭な論述が見受けられる場合は、コメントを付して返却し、再提出を求めることがある。

<医療薬学領域:薬剤系>
実習終了後にレポートを提出する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
<基礎薬学領域:化学系>
実習への取り組み(SGD、レポート、その他提出物など)80%、注意事項の遵守(態度、身だしなみ)20%、合計100%として評価する。ただし、構造解析のプレゼンテーションに関する評価は、演習ⅢBにて行う。無断欠席、無断遅刻、無断早退および無断でレポートの提出期限に遅れた場合は、実習IIIBの成績は「D」判定となる。

<医療薬学領域:製剤系>
実習への取り組み(レポート、発表など)80%、注意事項の遵守(態度など)20%、合計100%として評価する。

<医療薬学領域:衛生系>
実習への取り組み(SGD、レポート、小テスト、ルーブリックなど)80%、注意事項の遵守(態度、身だしなみなど)20%、合計100%として評価する。無断欠席、無断遅刻、無断早退および無断でレポートの提出期限に遅れた場合は、実習IIIBの成績は「D」判定となる。

<医療薬学領域:薬剤系>
実習の到達度40%、取り組み(レポート、発表、小テスト成績など)40%、注意事項の遵守(態度など)20%で評価します。
テキスト
/Required Texts
実習書を配布する。
参考図書
/Reference Books
<基礎薬学領域:化学系>
ソロモンの有機化学:池田正澄ら監訳、廣川書店
ウォーレン・有機化学:野依良治ら監訳、東京化学同人
有機化合物のスペクトルによる同定法:Rovert M. Silversteinら著、荒木峻ら訳、東京化学同人

<医療薬学領域:製剤系>
尾関哲也・井上勝央編『最新薬剤学・第11版』廣川書店
平野裕之・市川秀喜著『HANDY INTELIGENCE 日本薬局方17局準拠』京都廣川書店

<医療薬学領域:衛生系>
高橋典子・山﨑正博編集『My衛生薬学』TECOM
岡野登志夫・山﨑裕康編集『New衛生薬学』廣川書店
日本ビタミン学会編集『ビタミン総合辞典』朝倉書店
日本薬学会編集『必携・衛生試験法 第3版』金原出版
日本薬学会編集『衛生試験法・注解』金原出版

<医療薬学領域:薬剤系>
エンタイア生物薬剤学
臨床薬物動態学 実解
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 導入講義 実習に入る前の準備と注意事項についての説明を傾聴する.
2 化学系 第1回 機器分析による有機化合物の構造決定① ①装置概要と測定方法(実技を含む)の学習:NMR, IR
②簡単な化合物の構造解析(スペクトルデータの総合解析)
C3-(4)-①-5
C3-(4)-②-2
C3-(4)-③-4
C3-(4)-④-1
AD-C3-⑦-3
AD-C3-⑧-1
3 化学系 第2回 機器分析による有機化合物の構造決定② ①装置概要と測定方法(実技を含む)の学習:MS
②簡単な化合物の構造解析(スペクトルデータの総合解析)
③複雑な化合物の構造解析(総合解析の結果および手順についてのプレゼンテーション準備)
C3-(4)-①-5
C3-(4)-②-2
C3-(4)-③-2
C3-(4)-③-4
C3-(4)-④-1
AD-C3-⑦-3
AD-C3-⑧-1
4 化学系 第3回 機器分析による有機化合物の構造決定③ 複雑な化合物のスペクトルデータについて調査を行う。
C3-(4)-①-5
C3-(4)-②-2
C3-(4)-③-2
C3-(4)-③-4
C3-(4)-④-1
AD-C3-⑦-3
AD-C3-⑧-1
5 化学系 第4回 機器分析による有機化合物の構造決定④ 複雑な化合物の構造解析(パワーポイントによるプレゼンテーション資料作成)
C3-(4)-①-5
C3-(4)-②-2
C3-(4)-③-2
C3-(4)-③-4
C3-(4)-④-1
AD-C3-⑦-3
AD-C3-⑧-1
6 化学系 第5回 還元反応 水素化ホウ素ナトリウムによりベンゾインを還元する。
薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いて代表的な化学物質を分離分析できる。
AD-C3-⑪-11, 12
AD-C3-⑭-3
7 化学系 第6回 機器分析による有機化合物の構造決定⑤ 複雑な化合物の構造解析(プレゼンテーション:2班4名ずつ)
C3-(4)-①-5
C3-(4)-②-2
C3-(4)-③-2
C3-(4)-③-4
C3-(4)-④-1
AD-C3-⑦-3
AD-C3-⑧-1
8 製剤系 第1回 散剤・顆粒剤の製造と品質測定 1.微量主薬を含み、班ごとに異なる結合剤ならびに崩壊剤/賦形剤比をもつ処方の粉末を正確に秤量する。
2.粉末の篩過・混合操作を行うことにより散剤を調製する。
3.散剤の流動性を安息角測定によって評価する。
4.湿式押し出し造粒法により湿潤顆粒を製造する。
5.流動層乾燥を行い、得られた顆粒剤の水分を加熱乾燥式水分計で測定する。
6.顆粒剤の流動性を安息角測定、充てん性をかさ密度測定によって評価する。
7.顆粒剤の粒子径分布を測定し、メディアン径および顆粒収率を求める。
到達目標1-5, 8
E5-(1)-①-1
E5-(1)-④-1
E5-(2)-①-1,2
E5-(2)-②-1, 2, 3, 4
9 製剤系 第2回 錠剤の製造と品質測定 1.ロータリー打錠機の重量設定、圧力設定を自分で行い、調製した顆粒剤を原料として錠剤を製造する。
2.錠剤の硬度試験、摩損度試験、日本薬局方崩壊試験を行う。
到達目標1-5, 8, 9
E5-(1)-①-1
E5-(2)-②-1, 2, 3, 4
10 製剤系 第3回 総合討論会 1.処方や操作法と錠剤の試験結果の関係を考察・討論する。
2.調製した錠剤と市販の錠剤の崩壊性の違いを観察し、目的に応じた処方設計の意義を学ぶ。
到達目標10, 11
E5-(1)-①-1
E5-(1)-②-2
E5-(1)-④-1
E5-(2)-①-1, 2
E5-(2)-②-1, 2, 3, 4
11 製剤系 第4回 錠剤のコーティング操作 1.放出制御用高分子を含むコーティング用液を調製する。
2.通気ドラム式コーティング装置を用いて、放出制御コーティングを施した錠剤を製造する。
3.得られたコーティング錠の質量測定によってコーティング率を算出する。
到達目標1, 2, 5-8
E5-(1)-②-2
E5-(1)-④-1
E5-(2)-①-1,2
E5-(2)-②-1, 2, 3, 4
E5-(3)-②-1, 2, 3
12 製剤系 第5回 コーティング錠の薬物溶出試験 1.吸光光度法による定量操作に基づき、得られたコーティング錠の主薬含量を評価する。
2.コーティング錠の日本薬局方溶出試験を行い、主薬の溶出特性を評価する。
到達目標1, 2, 5-8
E5-(1)-①-3
E5-(2)-②-1, 2, 3, 4
E5-(3)-②-1, 2, 3
13 製剤系 第6回 総合討論会 1.処方や操作法と放出制御コーティング錠の試験結果の関係を考察・討論する。
2.調製した放出制御コーティング錠と市販の放出制御製剤の特性や機能の違いを比較し、目的に応じた処方設計の意義を学ぶ。
到達目標10, 11
E5-(1)-①-3
E5-(1)-②-2
E5-(1)-④-1
E5-(2)-①-1, 2
E5-(2)-②-1, 2, 3, 4
E5-(3)-②-1, 2, 3
14 製剤系 第7回 PBL調査 1.血糖値測定、尿検査等に用いられる簡易検査キットを班ごとに分担し、体験的に使用する。
2.「個人情報の保護に関する法律」を遵守し、生体試料を適正に取り扱う(採取,管理,廃棄)。
3.測定結果に基づき、当該の簡易検査キットにより測定できる項目、測定原理、測定結果に悪影響を与える因子等を各班で討議・調査する。
到達目標10,11
C2-(6)-①-1
C2-(6)-②-1
E3-(2)-②-4
15 製剤系 第8回 PBL調査・発表準備 1.個人情報の保護に関する法律」を遵守し、生体試料を適正に取り扱う(採取,管理,廃棄)。
2.測定結果に基づき、当該の簡易検査キットにより測定できる項目、測定原理,測定結果に悪影響を与える因子等を各班で討議・調査する。
3.班で討議・調査した結果をまとめ、発表資料を作成する。
到達目標10,11
C2-(6)-①-1
C2-(6)-②-1
E3-(2)-②-4
16 製剤系 第9回 PBL発表会 1.当該の簡易検査キットについて、調査結果をプレゼンテーションにて発表する。
2.薬剤師として簡易検査キットの適正使用を支援するために、臨床現場で汎用される簡易検査キットの測定原理や使用上の注意について相互討論する。
到達目標10,11
C2-(6)-①-1
C2-(6)-②-1
E3-(2)-②-4
17 衛生系 第1回 水質試験 ①DO測定
②COD測定
③残留塩素測定
18 衛生系 第2回 空気試験
室内環境評価
①室内環境評価(CO2,気温,気湿,カタ冷却力,気動,感覚温度,必要換気量)
19 衛生系 第3回 ①薬毒物予試験
②化学物質による中毒と解毒の情報検索
①代表的な薬毒物確認のための予試験
②中毒を起こしやすい代表的な化学物質の中毒と処置法に関する情報収集する。
D2-(1)-1-5, 6,7
20 衛生系 第4回 ①有機リン剤中毒と解毒の評価
②アルコールパッチテスト
①有機リン剤の定量法と、中毒と解毒のメカニズムについて討議する。
②アルコールパッチテストにより遺伝的多型を評価する。
D2-(1)-1-5, 6,7
21 衛生系 第5回 ①ビタミンの定量
②脂質試験
①ビタミンCの定量
②油脂の変質試験(酸価)
③油脂の変質試験(チオバルビツール酸価)
22 衛生系 第6回 ①ビタミンの定量
②脂質試験
①ビタミンB1の定量
②油脂の変質試験(ヨウ素価)
23 薬剤系 第1回 1-コンパートメント経口投与モデル実験と血中濃度解析 1-コンパートメント経口投与モデルを組み立て、経時的な血中濃度を測定し、片対数グラフおよび非線形最小自乗法で解析する。
E4-(2)-①-1
E4-(2)-①-2
24 薬剤系 第2回 1点採血でのベイジアン法によりパラメーター推定をPEDEによる個別処方設計 処方設計ソフトPEDEを用い、一点採血での動態パラメーターをベイジアン法で求める。さらにそのパラメーターを利用して、繰り返し投与での最適処方を考案する。
E4-(2)-②-1
E4-(2)-②-2
E4-(2)-②-3
E4-(2)-②-4
25 薬剤系 第3回 総合的な演習 1・2日間の実習で得た知識・技能および生物薬剤学の講義内容を踏まえた演習問題を、SGDを行いながら解決していく。

科目一覧へ戻る