科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
物理化学Ⅱ[19~]/Physical Chemistry Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B411411003 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
薬学部/Pharmaceutical Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(後期)/WED2(AUT.) |
単位数 /Credits |
1.5 |
主担当教員 /Main Instructor |
山原 弘/YAMAHARA HIROSHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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山原 弘/YAMAHARA HIROSHI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、選択必修科目であり1年次に配当している。 この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、3、4(2022年度より以前の入学生は2、3)を目指す。 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) 本科目では,薬学領域における物質の変換過程を理解するために必要な反応速度論の基礎を学ぶ.「反応速度」は,医薬品原料の合成,長期保存による医薬品の分解,さらには薬物の体内での代謝などに関わる重要な事象であり,化学反応の制御,医薬品の有効期限の設定や薬物の投与計画を行うためには,反応速度ならびに反応速度に影響を与える因子についての理解が不可欠である. また、この科目の担当者は、製薬会社で30年の医薬品開発経験がある、実務経験のある教員です。時には、実際の製剤開発での活用についても言及しながら、深い学びへと繋げていきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
以下の各SBOsを到達目標とする。 「反応速度」 ・C1-(3)-①-1 反応次数と速度定数について説明できる. ・C1-(3)-①-2 微分型速度式を積分型速度式に変換できる。(知識・技能) ・C1-(3)-①-3 代表的な反応次数の決定法を列挙し,説明できる. ・C1-(3)-①-4 代表的な(擬)一次反応の反応速度を測定し、速度定数を求めることができる。(技能) ・C1-(3)-①-5 代表的な複合反応(可逆反応、平行反応、連続反応など)の特徴について説明できる。 ・C1-(3)-①-6 反応速度と温度との関係を説明できる。 ・C1-(3)-①-7 代表的な触媒反応(酸・塩基触媒反応、酵素反応など)について説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
「反応速度」 反応次数,反応定数,Arrhenius式,微分型速度式,積分型速度式,(疑)一次反応,複合反応,酵素反応,阻害 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業計画に従って12回の講義を行う. |
履修するにあたって /Instruction to Students |
「反応速度」 本講は、医薬品の品質にとって重要な化学変化をどのような経路でどのような速さで起こるかを反応速度論という概念を通して学びます。本講で取り上げる反応速度の代表的な理論式、特にアレニウス式はしっかりと理解すること。 学習支援のため、dot Campusを利用します。質問の受付・回答、講義内容の補足や資料の配付などは原則としてdot Campus上で行います。質問のための面会が必要でしたらオフィスアワーを利用してください。緊急の用事などで不在にする可能性もありますので、事前に電子メール(h.yamahara@pharm.kobegakuin.ac.jp)で在室確認をされるとよいでしょう。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
いずれも必ずテキストで予習すること(目安として0.5時間)。受講後は必ず復習すること(目安として1時間)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業時に指示する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験70点、到達度確認試験30点の合計100点満点の成績に基づいて評価する。 <定期試験> 出題範囲:12回の講義で行った内容 出題形式: ①マーク式:用語および事項に関する正誤問題(選択式,20〜30問) ②記述式:計算問題(4〜6問)および説明問題(用語・事項について重要なキーワードを用いて説明,2〜3問) 採点基準: ・重要なキーワードを用いて,的確に説明できている(100%) ・重要なキーワードを記述しているが,説明に誤った記述や不十分な説明がある(50%) ・的確な説明はされているが,キーワードに漏れや軽微な誤記・脱字が含まれる(50%) ・キーワードが正しく列挙できていない(0%) <到達度確認試験> 出題範囲:試験前までの講義で行った内容 その他は定期試験に準ずる。 |
テキスト /Required Texts |
プリントを配布します。 |
参考図書 /Reference Books |
なし |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 反応の速さを決めるには | 微分型速度式の積分型速度式への変換について学ぶ. C3-(3)-①-2 |
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2 | 第2回 | 反応次数と速度定数の基本的な概念 | 反応次数と速度定数の基本的な概念について学ぶ. さらに,薬物の分解や体内動態との関連性について学ぶ.※ C3-(3)-①-1 |
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3 | 第3回 | 反応速度と反応次数(その1) | 代表的な反応次数の決定法を学ぶ. 零次反応及び擬0次反応について,これらの反応速度式や反応物および生成物と時間の関係ならびに半減期について学ぶ. C3-(3)-①-3 |
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4 | 第4回 | 反応速度と反応次数(その2) | 代表的な反応次数の決定法を学ぶ. 二次反応について,これらの反応速度式や反応物および生成物と時間の関係ならびに半減期について学ぶ. C3-(3)-①-3 |
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5 | 第5回 | 反応速度と反応次数(その3) | 代表的な反応次数の決定法を学ぶ. 一次反応について,これらの反応速度式や反応物および生成物と時間の関係ならびに半減期について学ぶ. C3-(3)-①-3 |
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6 | 第6回 | 反応速度と反応次数(その4) | 擬一次反応における反応物および生成物の経時変化とその関係式(反応速度式)ならびに半減期について学ぶ. 半減期,速度定数を用いた計算について学ぶ. C3-(3)-①-41 |
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7 | 第7回 | 複合反応における反応速度(その1) | 代表的な複合反応(可逆反応,平行反応,連続反応)を学ぶ. C3-(3)-①-5 |
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8 | 第8回 | 複合反応における反応速度(その2) | 代表的な複合反応(可逆反応,平行反応,連続反応)を学ぶ. C3-(3)-①-5 |
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9 | 第9回 | 反応速度に影響を与える因子(その1) | 反応速度と温度との関係(Arrheniusの式)を説明できる。 さらに,医薬品の安定性との関係について学ぶ.※ C3-(3)-①-6 |
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10 | 第10回 | 反応速度に影響を与える因子(その2) | 衝突理論について概説できる。※ 遷移状態理論について概説できる。※ C3-(3)-①-6 |
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11 | 第11回 | 反応速度に影響を与える因子(その3) | 酸・塩基触媒反応でのpHの影響,溶媒の誘電率,イオン強度が反応速度に与える影響について学ぶ.※ C3-(3)-①-7 |
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12 | 第12回 | 反応速度に影響を与える因子(その4) | 酵素反応機構および阻害について学ぶ. さらに,阻害剤と阻害様式の数式的意味を理解する.※ C3-(3)-①-7 |