科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
がんと緩和医療薬学Ⅰ[19~]/Cancer and Palliative Medicine |
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授業コード /Class Code |
B411062001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
薬学部/Pharmaceutical Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年集中/FULL-YEAR INTENSIVE |
曜日・時限 /Day, Period |
他/OTHERS |
単位数 /Credits |
0.5 |
主担当教員 /Main Instructor |
中川 左理/NAKAGAWA SARI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《選択科目》/*** MAJORS *** 《ELECTIVE》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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中川 左理/NAKAGAWA SARI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義・演習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、選択科目(実践医療薬学演習)であり5年次に配当している。 この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、1,3,4を目指す。 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) 近年、医学の進歩はがん患者さんの治療成績を向上させ、多大な貢献をもたらした。その一方で、過去には、疾患を治癒することだけに注意が向けられており、治療中や治療後の患者さんのQOL (Quality of Life)の重要性に注意が払われることはなかった。その後、状況は変わりつつある。2002年、WHOは緩和ケアについて「緩和ケアとは生命を脅かす疾患による問題に直面する患者とその家族に対して、疾患の早期より、痛みやその他の身体的、心理社会的な問題、さらにスピリチュアルな問題に関して、的確な評価を行い、それが障害とならないよう予防したり対処することでQOLを改善するためのアプローチである。」と定義した。日本でも、2007年に策定された「がん対策推進基本計画」では、「治療の初期段階からの緩和ケアの実施」が推進され、この患者さん中心の考え方は、がん医療に大きな変化をもたらしている。緩和医療への理解が広まりつつある今こそ、この分野について学び、将来に役立つ知識を身に着けることを目的とする。なお、国家試験で出題されている緩和医療の問題についての解説も行う。 なお、この授業の担当者は病院の薬剤師として実務経験のある教員であり、がん・緩和医療を専門として実務・研究に従事しており、より実践的な観点から、緩和医療薬学について、具体的に解説するものとする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
選択科目(実践医療薬学演習)5年次配当 以下の各SBOsを到達目標とする。 E2-(7)-⑨-1 がん終末期の病態(病態生理、症状等)と治療を説明できる。 E2-(7)-⑨-2 がん性疼痛の病態(病態生理、症状等)と薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 A-(1)-①-4 患者・患者家族・生活者が求める医療人について、自らの考えを述べる。 A-(1)-①-5 生と死を通して、生きる意味や役割について、自らの考えを述べる A-(1)-①-6 一人の人間として、自分が生きている意味や役割を問い直し、自らの考えを述べる。 A-(1)-①-7 様々な死生観・価値観・信条等を受容することの重要性について、自らの言葉で説明する。 A-(2)-①-1 生命の尊厳について、自らの言葉で説明できる。 A-(2)-①-3 生と死に関わる倫理的問題について討議し、自らの考えを述べる。 A-(3)-②-1 患者や家族、周囲の人々の心身に及ぼす病気やケアの影響について説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
緩和医療、疼痛管理、オピオイド、身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルペイン |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業計画に従って4回の講義・演習を行ないます。授業中に2人(もしくは3人)1グループで課題を行い発表するグループワークがあります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
オフィスアワー:授業日の12:45〜13:30(教員室 C棟385)。メールでも質問に回答します。中川:nakagawa@pharm.kobegakuin.ac.jp |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事後学習として、講義・演習で学んだ内容を復習すること(目安として1時間)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業中に課題を行い提出する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業中に行う課題を100%として評価する。全ての日時で参加が必須。 |
テキスト /Required Texts |
毎回オリジナルのテキストを配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
なし |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 身体的苦痛の緩和Ⅰ | 1. 緩和ケア・緩和医療のコンセプトについて学ぶ。 2. 痛みの病態を理解した上で、痛みのアセスメントを実施する。 3. 症例を下に、身体的苦痛(がん性疼痛)への対処法を学ぶ。 E2-(7)-⑨-1 E2-(7)-⑨-2 |
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2 | 第2回 | 身体的苦痛の緩和Ⅱ | 1. 緩和ケア・緩和医療のコンセプトについて学ぶ。 2. 痛みの病態を理解した上で、痛みのアセスメントを実施する。 3. 症例を下に、身体的苦痛(がん性疼痛)への対処法を学ぶ。 E2-(7)-⑨-1 E2-(7)-⑨-2 |
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3 | 第3回 | 精神的苦痛・社会的苦痛・スピリチュアルペインの緩和 | 症例を下に、精神的苦痛・社会的苦痛・スピリチュアルペインへの対処法を学ぶ。 A-(1)-①-4 A-(1)-①-5 A-(1)-①-6 A-(1)-①-7 A-(2)-①-1 A-(2)-①-3 A-(3)-②-1 |
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4 | 第4回 | がん患者さんとの関わりを通じて:人が死と向き合うとき | がん患者さんとの関わりにおいて、薬剤師として、どう対応すればよいのか、悩む状況が多々ある。そこで、実際の事例を下に、薬剤師として、医療者として、さらには人として、どう対応していくのか、具体的に考える。 A-(1)-①-4 A-(1)-①-5 A-(1)-①-6 A-(1)-①-7 A-(2)-①-1 A-(2)-①-3 A-(3)-②-1 |