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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
社会薬学複合科目Ⅰ[15~18]/Comprehensive course in social pharmacy I
授業コード
/Class Code
B410881002
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
金3(前期)/FRI3(SPR.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
糟谷 史代/KASUYA FUMIYO
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
糟谷 史代/KASUYA FUMIYO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
中川 公恵/NAKAGAWA KIMIE 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
授業は対面講義とする。

授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、薬学複合科目であり6年次に配当している。
この科目は、学部のDPに示す 8 項目のうち、2 と 6 を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

薬学複合科目群は、「薬学教育モデルコアカリキュラム」に沿って4年次までの講義で習得した薬学的な基礎および専門知識と、5年次の病院・薬局実習を通じて身に付けた実務経験を統合し、卒業時までに実際に臨床現場で発生する課題を解決できる能力を身につけるための科目である。本科目では、臨床の場での環境と安全に関連する課題を解決するために必要な知識の再整理を行う。

第1回から6回は中川、第7回から12回は糟谷が担当する。
到 達 目 標
/Class Objectives
以下の各SBOsを到達目標とする。

(1) 化学物質・放射線の生体への影響
【化学物質の毒性】
D2-(1)-①-1 代表的な有害化学物質の吸収、分布、代謝、排泄の基本的なプロセスについて説明できる。
D2-(1)-①-2 肝臓、腎臓、神経などに特異的に毒性を示す代表的な化学物質を列挙できる。
D2-(1)-①-3 重金属、PCB、ダイオキシンなどの代表的な有害化学物質や農薬の急性毒性、慢性毒性の特徴について説明できる。
D2-(1)-①-4 重金属や活性酸素による障害を防ぐための生体防御因子について具体例を挙げて説明できる。
D2-(1)-①-5 薬物の乱用による健康への影響について説明し、討議する。(知識・態度)
D2-(1)-①-6 代表的な中毒原因物質の解毒処置法を説明できる。
D2-(1)-①-7 代表的な中毒原因物質(乱用薬物を含む)の試験法を列挙し、概説できる。
【化学物質の安全性評価と適正使用】
D2-(1)-②-1 個々の化学物質の使用目的に鑑み、適正使用とリスクコミュニケーションについて討議する。
D2-(1)-②-2 化学物質の毒性を評価するための主な試験法を列挙し、概説できる。
D2-(1)-②-3 毒性試験の結果を評価するのに必要な量-反応関係、閾値、無毒性量(NOAEL)などについて概説できる。
D2-(1)-②-4 化学物質の安全摂取量(1日許容摂取量など)について説明できる。
D2-(1)-②-5 有害化学物質による人体影響を防ぐための法的規制(化審法、化管法など)を説明できる。
【化学物質による発がん】
D2-(1)-③-1 発がん性物質などの代謝的活性化の機構を列挙し、その反応機構を説明できる。
D2-(1)-③-2 遺伝毒性試験(Ames試験など)の原理を説明できる。
D2-(1)-③-3 発がんに至る過程(イニシエーション、プロモーションなど)について概説できる。
【放射線の生体への影響】
D2-(1)-④-1 電離放射線を列挙し、生体への影響を説明できる。
D2-(1)-④-2 代表的な放射性核種(天然、人工)と生体との相互作用を説明できる。
D2-(1)-④-3 電離放射線を防御する方法について概説できる。
D2-(1)-④-4 非電離放射線(紫外線、赤外線など)を列挙し、生体への影響を説明できる。

D2-(2)-①-1,2,3,4,5【地球環境と生態系】
①地球規模の環境問題の成因、ヒトに与える影響について説明できる。
②生態系の構成員を列挙し、その特徴と相互関係を説明できる。
③化学物質の環境内動態(生物濃縮など)について、例をあげて説明できる。
④地球環境の保全に関する国際的な取り組みについて説明できる。
⑤人が生態系の一員であることを踏まえて環境問題を討議する。(態度)
D2-(2)-②-1,2,3【環境保全と法的規制】
1)典型七公害とその現状、および四大公害について説明できる。
2)環境基本法の理念を説明できる。3)環境汚染(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染など)を防止するための法規制について説明できる。
D2-(2)-③-1,2,3,4,5,6【水環境】
①原水の種類をあげ、特徴を説明できる。
②水の浄化法、塩素処理について説明できる。
③水道水の水質基準のおもな項目を列挙し、測定できる。
④下水処理および排水処理のおもな方法について説明できる。
⑤水質汚濁のおもな指標を列挙し、測定できる。
⑥富栄養化の原因とそれによってもたらされる問題点をあげ、対策を説明できる。
D2-(2)-④-1,2,3 【大気環境】
1)おもな大気汚染物質を列挙し、その推移と発生源、健康影響について説明できる。
2)おもな大気汚染物質を測定できる。
3)大気汚染に影響する気象要因(逆転層など)を概説できる。
D2-(2)-⑤-1,2【室内環境】
①室内環境を評価するための代表的な指標を列挙し、測定できる。
②室内環境と健康との関係について説明できる。
D2-(2)-⑥-1,2,3【廃棄物】
①廃棄物の種類と処理方法を列挙できる。
②廃棄物処理の問題点を列挙し、その対策を説明できる。
③マニフェスト制度について説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
地球環境、生態系、浄水法、水質汚濁、大気汚染、室内環境、廃棄物、化学物質、代謝、第一相反応、第二相反応、代謝活性化、解毒、毒性発現機序、中毒、放射線
授業の進め方
/Method of Instruction
授業計画に従って行う。

第1回~第6回担当 中川
適宜、講義資料を配布する。
教員連絡先(中川公恵)
kimie-naka@pharm.kobegakuin.ac.jp

第7回〜第12回担当 糟谷
適宜、プリントを配布する。
教員連絡先(糟谷)
kasuya@pharm.kobegakuin.ac.jp
履修するにあたって
/Instruction to Students
オフィスアワー:糟谷 (水曜日16:00〜18:00)、中川(月曜日〜金曜日16:00〜18:00)
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
事前学習として、当日の講義範囲を確認しておくこと(目安として0.5時間)。
事後学習として、教科書、参考書などで復習しておくこと(目安として1時間)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
適宜指示する
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
定期試験(100%)の成績に基づいて評価する。
評価の割合は、糟谷(50%)と中川(50%)で、総合的に評価する。
テキスト
/Required Texts
中川:自作プリント
糟谷:自作プリント
参考図書
/Reference Books
中川:TECOM 「My衛生薬学」(高橋典子、山崎正博 編集)
糟谷:「環境」(武田健、太田茂編集、化学同人)
   「衛生薬学(健康と環境)」(市川厚 総監修、東京化学同人)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回(中川) 地球環境 ①地球規模の環境問題の成因、ヒトに与える影響について説明できる。 ②生態系の構成員を列挙し、その特徴と相互関係を説明できる。
③化学物質の環境内動態(生物濃縮など)について、例をあげて説明できる。
④地球環境の保全に関する国際的な取り組みについて説明できる。
⑤人が生態系の一員であることを踏まえて環境問題を討議する。(態度)
D2-(2)-②-1,2,3【環境保全と法的規制】 1)典型七公害とその現状、および四大公害について説明できる。2)環境基本法の理念を説明できる。3)環境汚染(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染など)を防止するための法規制について説明できる。
D2-(2)-①-1,2,3,4,5
2 第2回(中川) 水の衛生(上水) ①原水の種類をあげ、特徴を説明できる。
②水の浄化法、塩素処理について説明できる。
③水道水の水質基準のおもな項目を列挙し、測定できる。
D2-(2)-③-1,2,3
3 第3回(中川) 水の衛生(環境水・下水上水) ④下水処理および排水処理のおもな方法について説明できる。
⑤水質汚濁のおもな指標を列挙し、測定できる。
⑥富栄養化の原因とそれによってもたらされる問題点をあげ、対策を説明できる。
D2-(2)-③-,4,5,6
4 第4回(中川) 室内空気 ①室内環境を評価するための代表的な指標を列挙し、測定できる。
②室内環境と健康との関係について説明できる。
D2-(2)-⑤-1,2
5 第5回(中川) 大気環境 1)おもな大気汚染物質を列挙し、その推移と発生源、健康影響について説明できる。
2)おもな大気汚染物質を測定できる。
3)大気汚染に影響する気象要因(逆転層など)を概説できる。
D2-(2)-④-1,2,3
6 第6回(中川) 廃棄物処理とその課題 ①廃棄物の種類と処理方法を列挙できる。
②廃棄物処理の問題点を列挙し、その対策を説明できる。
③マニフェスト制度について説明できる。
D2-(2)-⑥-1,2,3
7 第7回(糟谷) 化学物質の体内動態

化学物質の代謝・代謝的活性化(1)
【①化学物質の毒性】
1) 代表的な有害化学物質の吸収、分布、代謝、排泄の基本的なプロセスについて説明できる。
【④代謝】
1)代表的な薬物代謝酵素を列挙し、その代謝反応が起こる組織ならびに細胞内小器官、反応様式について説明できる。
2) 第一相反応による代謝として、シトクロムP450及びその他酵素による酸化、還元反応、エステラーゼ等による加水分解反応について説明できる。
3) 酸化還元反応による代謝的活性化について説明できる。
D2-(1)-①-1
D2-(1)-③-1
E4-(1)-④-2
8 第8回(糟谷) 化学物質の代謝・代謝的活性化(2) 【①化学物質の毒性】
1)薬物代謝の第二相反応(抱合)について説明できる。
2)薬物の胆汁中排泄と腸肝循環について説明できる。
3) 第二相反応によって形成される抱合体を活性本体とする代謝的活性化について説明できる。
D2-(1)-①-1
D2-(1)-③-1
E4-(1)-④-2
E4-(1)-⑤-4
9 第9回(糟谷) 化学物質による発がん 【③化学物質による発がん】
1)発がん性物質などの代謝的活性化の機構を列挙し、その反応機構を説明できる。
2)遺伝毒性試験(Ames試験など)の原理を説明できる。
3)発がんに至る過程(イニシエーション、プロモーションなど)について概説できる。
D2-(1)-③-1
D2-(1)-③-2
D2-(1)-③-3
10 第10回(糟谷) 化学物質の毒性 【①化学物質の毒性】
1)肝臓、腎臓、神経などに特異的に毒性を示す代表的な化学物質を列挙できる。
2) ヒトの健康に関わる有害な化学物質である一酸化炭素、青酸、硫化水素、農薬(有機リン系、有機塩素系)等の急性毒性、慢性毒性の特徴を説明できる。
3) それぞれの毒性発現機序を説明できる。
D2-(1)-①-2
D2-(1)-①-3
11 第11回(糟谷) 化学物質の安全性評価と規制

化学物質による中毒と処置
【②化学物質の安全性評価と適正使用】
1) 個々の化学物質の使用目的に鑑み、適正使用とリスクコミュニケーションについて説明できる。
2) 化学物質の毒性評価法として、一般毒性試験、特殊毒性試験、遺伝毒性試験)等を挙げて、それらの主な試験法を説明できる。
3) 毒性試験の結果を評価するのに必要な量-反応関係、閾値、無毒性量(NOAEL)などについて説明できる。
4) 化学物質の安全摂取量(ADI、VSDなど)について説明できる。
5) 化学物質の規制に関する法律(化審法、化管法)を説明できる。
D2-(1)-②-1
D2-(1)-②-2
D2-(1)-②-3
D2-(1)-②-4
D2-(1)-②-5
12 第12回(糟谷) 放射線の生体への影響 【④放射線の生体への影響】
1) 電離放射線(α線、β線、γ線、エックス線、中性子線)のそれぞれの特徴と、それらの生体に及ぼす影響について説明できる。
2) 代表的な放射性核種と生体との相互作用及び組織・臓器の感受性を説明できる。
3) 電離放射線の被爆評価法と防御する方法について説明できる。
4) 非電離放射線(電波、可視光線、赤外線、紫外線)のそれぞれの特徴と、 それらの生体に及ぼす影響について説明できる。
D2-(1)-④-1
D2-(1)-④-2
D2-(1)-④-3
D2-(1)-④-4

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