科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
生物薬学複合科目Ⅰ[15~18]/Comprehensive course in biological Pharmacy I |
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授業コード /Class Code |
B410861002 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
薬学部/Pharmaceutical Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
木1(前期)/THU1(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.5 |
主担当教員 /Main Instructor |
角田 慎一/TSUNODA SHINICHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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髙橋 隆幸/TAKAHASHI TAKAYUKI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
角田 慎一/TSUNODA SHINICHI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、薬学複合科目であり6年次に配当している。 この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、2,3を目指す。 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) 生物系基礎科目の内容を総復習することを通じて、生物や生命のしくみを分子レベル、細胞レベル、生体レベルで理解し、基本的知識を習得することを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
以下の各SBOsを到達目標とする。 (高橋) C6ー(2)ー①ー1 代表的な脂質の種類、構造、性質、役割を説明できる。 C6ー(2)ー②ー1 代表的な単糖、二糖の種類、構造、性質、役割を説明できる。 C6ー(2)ー②ー2 代表的な多糖の種類、構造、性質、役割を説明できる。 C6ー(2)ー③ー1 アミノ酸を列挙し、その構造に基づいて性質を説明できる。 C6ー(2)ー④ー1 タンパク質の構造(一次、二次、三次、四次構造)と性質を説明できる。 C6ー(2)ー⑤ー1 ヌクレオチドと核酸(DNA、RNA)の種類、構造、性質を説明できる。 C6ー(3)ー①ー1 多彩な機能をもつタンパク質(酵素、受容体、シグナル分子、膜輸送体、運搬・輸送タンパク質、貯蔵タンパク質、構造タンパク質、接着タンパク質、防御タンパク質、調節タンパク質)を列挙し概説できる。 C6ー(3)ー②ー1 タンパク質の翻訳後の成熟過程(細胞小器官間の輸送や翻訳後修飾)について説明できる。 C6ー(3)ー②ー2 タンパク質の細胞内での分解について説明できる。 C6ー(3)ー③ー1 酵素反応の特性と反応速度論を説明できる。 C6ー(3)ー③ー2 酵素反応における補酵素、微量金属の役割を説明できる。 C6ー(3)ー③ー3 代表的な酵素活性調節機構を説明できる。 C6ー(3)ー④ー2 血漿リポタンパク質の種類、構造、機能を説明できる。 C6ー(4)ー②ー3 RNA の種類(hnRNA、mRNA、rRNA、tRNA など)と機能について説明できる。 C6ー(5)ー①ー1 エネルギー代謝の概要を説明できる。 C6ー(5)ー②ー1 解糖系及び乳酸の生成について説明できる。 C6ー(5)ー②ー2 クエン酸回路(TCA サイクル)について説明できる。 C6ー(5)ー②ー3 電子伝達系(酸化的リン酸化)と ATP 合成酵素について説明できる。 C6ー(5)ー②ー4 グリコーゲンの代謝について説明できる。 C6ー(5)ー②ー5 糖新生について説明できる。 C6ー(5)ー③ー1 脂肪酸の生合成とβ酸化について説明できる。 C6ー(5)ー③ー2 コレステロールの生合成と代謝について説明できる。 C6ー(5)ー④ー1 飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン体の利用など)について説明できる。 C6ー(5)ー④ー2 余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。 C6ー(5)ー⑤ー1 アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝(尿素回路など)について説明できる。 C6ー(5)ー⑤ー2 ヌクレオチドの生合成と分解について説明できる。 C6ー(5)ー⑤ー3 ペントースリン酸回路について説明できる。 (角田) C7ー(1)ー④ー1 中枢神経系について概説できる。 C7ー(1)ー④ー2 末梢(体性・自律)神経系について概説できる。 C7ー(1)ー⑦ー1 心臓について概説できる。 C7ー(1)ー⑦ー2 血管系について概説できる。 C7ー(1)ー⑦ー3 リンパ管系について概説できる。 C7ー(1)ー⑧ー1 肺、気管支について概説できる。 C7ー(1)ー⑨ー1 胃、小腸、大腸などの消化管について概説できる。 C7ー(1)ー⑨ー2 肝臓、膵臓、胆?について概説できる。 C7ー(1)ー⑩ー1 泌尿器系について概説できる。 C7ー(1)ー⑪ー1 生殖器系について概説できる。 C7ー(1)ー⑫ー1 内分泌系について概説できる。 C7ー(1)ー⑭ー1 血液・造血器系について概説できる。 C7ー(2)ー①ー1 神経細胞の興奮と伝導、シナプス伝達の調節機構について説明できる。 C7ー(2)ー①ー2 代表的な神経伝達物質を挙げ、生理活性および作用機構について概説できる。 C7ー(2)ー①ー3 神経系、感覚器を介するホメオスタシスの調節機構の代表例を列挙し、概説できる。 C7ー(2)ー①ー4 神経による筋収縮の調節機構について説明できる。 C7ー(2)ー②ー1 代表的なホルモンを挙げ、その産生器官、生理活性および作用機構について概説できる。 C7ー(2)ー③ー1 代表的なオータコイドを挙げ、生理活性および作用機構について概説できる。 C7ー(2)ー⑤ー1 血圧の調節機構について概説できる。 C7ー(2)ー⑥ー1 血糖の調節機構について概説できる。 C7ー(2)ー⑦ー1 体液の調節機構について概説できる。 C7ー(2)ー⑦ー2 尿の生成機構、尿量の調節機構について概説できる。 C7ー(2)ー⑨ー1 血液凝固・線溶系の機構について概説できる。 C7ー(2)ー⑩ー1 性周期の調節機構について概説できる。 C8ー(3)ー①ー1 原核生物、真核生物およびウイルスの特徴を説明できる。 C8ー(3)ー②ー1 細菌の分類や性質(系統学的分類、グラム陽性菌と陰性菌、好気性菌と嫌気性菌など)を説明できる。 C8ー(3)ー②ー2 細菌の構造と増殖機構について説明できる。 C8ー(3)ー②ー3 細菌の異化作用(呼吸と発酵)および同化作用について説明できる。 C8ー(3)ー②ー4 細菌の遺伝子伝達(接合、形質導入、形質転換)について説明できる。 C8ー(3)ー②ー5 薬剤耐性菌および薬剤耐性化機構について概説できる。 C8ー(3)ー②ー6 代表的な細菌毒素について説明できる。 C8ー(3)ー③ー1 ウイルスの構造、分類、および増殖機構について説明できる。 C8ー(4)ー②ー1 DNA ウイルスについて概説できる。 C8ー(4)ー②ー2 RNA ウイルスについて概説できる。 C8ー(4)ー②ー3 グラム陽性球菌について概説できる。 C8ー(4)ー②ー4 グラム陰性球菌について概説できる。 C8ー(4)ー②ー5 グラム陰性らせん菌について概説できる。 C8ー(4)ー②ー6 抗酸菌について概説できる。 C8ー(4)ー②ー7 マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアについて概説できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
生体成分、代謝、遺伝子発現、器官の構造と機能、生体機能の調節、生理活性分子、病原体、感染症 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
生命系基礎科目の総復習です。この科目で学習・復習すべき範囲を授業時間内で網羅することはできませんので、自習が不可欠です。疑問点があれば、遠慮せずに質問に来てください。 前半6回は髙橋、後半6回は角田が担当します。 3回程度の補充授業あるいは講義動画のオンデマンド配信を予定しています。 オフィスアワー: (髙橋)月曜日-金曜日は2限と3限の間の昼休み、土曜日は午前9時から午後3時の間にいたしますが、それ以外の時間でも在室の場合は随時対応いたします。場所はC号館1階SP123です。 (角田)LP238室 (月)(金)14:00-18:00としますが、それ以外でも随時対応します。 なおオンライン授業の場合は、dotCampusやE-mailにより随時、あるいはZoom授業の中で質問してください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
予習30分、復習1時間を目安とする。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験の代わりに小テストを行い、高橋担当分50%(50点)、角田担当分50%(50点)、合計100%(100点)として評価する。 (高橋) 小テスト(オンラインテストを予定)を行う。詳細は最初の授業の中で説明する。 (角田) 授業の中で複数回実施する小テストの合計得点を50点満点に換算する。詳細は最初の授業の中で説明する。 |
テキスト /Required Texts |
必要に応じて補助資料を配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
(共通) 薬学ゼミナール編集 薬剤師国家試験対策参考書 <生物> (髙橋) コンパス 生化学・改訂第2版(南江堂) NEW 生化学・第2版(廣川書店) 医歯薬系学生のための基礎生命科学(京都廣川書店) ...など、生化学に関係した書籍。自分の能力に合わせて選んでください。 (角田) 人体の正常構造と機能 改訂第3版 全10巻縮刷版 (日本医事新報社) 薬がみえるvol.1〜3 (メディックメディア) 病気がみえるvol.1~8, 11(メディックメディア) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回(髙橋) | 脂質を知る | 脂質を分類し、その構造と働き・生合成経路を理解する。 C6ー(2)ー①ー1 C6ー(5)ー③ー1 C6ー(5)ー③ー2 C6ー(3)ー④ー2 |
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2 | 第2回(髙橋) | 糖質を知る | 糖質を分類し、その構造と働きを理解する。 C6ー(2)ー②ー1 C6ー(2)ー②ー2 |
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3 | 第3回(髙橋) | アミノ酸を知る | アミノ酸を分類し、その構造と働き・代謝を理解する。 C6ー(2)ー③ー1 C6ー(5)ー⑤ー1 |
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4 | 第4回(髙橋) | 1)タンパク質を知る 2)酵素を知る1(基本性質) |
1)タンパク質と、その高次構造を理解する。 2)生体内の主なタンパク質の特徴と働きを理解する。 3)酵素の基本的な性質と働きを理解する。 C6ー(2)ー④ー1 C6ー(3)ー①ー1 C6ー(3)ー②ー1 C6ー(3)ー②ー2 C6ー(3)ー③ー1 C6ー(3)ー③ー2 |
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5 | 第5回(髙橋) | 核酸を知る | 核酸の構造と働き・代謝を理解する。 C6ー(2)ー⑤ー1 C6ー(4)ー②ー3 C6ー(5)ー⑤ー2 |
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6 | 第6回(髙橋) | 1)酵素を知る2(反応速度論) 2)エネルギー代謝を知る |
1)酵素の反応速度論を理解する。 2)生体がエネルギーを獲得する過程を理解する。 3)余剰エネルギーの蓄積と利用について理解する。 C6ー(3)ー③ー1 C6ー(3)ー③ー3 C6ー(5)ー①ー1 C6ー(5)ー②ー1 C6ー(5)ー②ー2 C6ー(5)ー②ー3 C6ー(5)ー②ー4 C6ー(5)ー②ー5 C6ー(5)ー④ー1 C6ー(5)ー④ー2 C6ー(5)ー⑤ー3 |
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7 | 第7回(角田) | 器官の構造と機能(1)神経系 | 中枢及び末梢神経系について概説する。神経系による調節機構について概説する。 C7ー(1)ー④ー1 C7ー(1)ー④ー2 C7ー(2)ー①ー1 C7ー(2)ー①ー3 C7ー(2)ー①ー4 |
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8 | 第8回(角田) | 器官の構造と機能(2)循環器系 | 循環器系とその調節機構について概説する。 C7ー(1)ー⑦ー1 C7ー(1)ー⑦ー2 C7ー(1)ー⑦ー3 C7ー(2)ー⑤ー1 |
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9 | 第9回(角田) | 器官の構造と機能(3)泌尿器系 | 泌尿器系とその調節機構について概説する。 C7ー(1)ー⑩ー1 C7ー(2)ー⑦ー1 C7ー(2)ー⑦ー2 |
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10 | 第10回(角田) | 器官の構造と機能(4)血液造血系 | 血液造血系について概説する。 C7ー(1)ー⑭ー1 C7ー(2)ー⑨ー1 |
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11 | 第11回(角田) | 器官の構造と機能(5)内分泌系Ⅰ | 内分泌系、生殖器系について概説する。ホルモンによる調節機構について概説する。 C7ー(1)ー⑪ー1 C7ー(1)ー⑫ー1 C7ー(2)ー②ー1 C7ー(2)ー⑤ー1 C7ー(2)ー⑥ー1 C7ー(2)ー⑩ー1 |
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12 | 第12回(角田) | 器官の構造と機能(6)内分泌系Ⅱ | 内分泌系、生殖器系について概説する。ホルモンによる調節機構について概説する。 C7ー(1)ー⑪ー1 C7ー(1)ー⑫ー1 C7ー(2)ー②ー1 C7ー(2)ー⑤ー1 C7ー(2)ー⑥ー1 C7ー(2)ー⑩ー1 |
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13 | 補充授業(角田) | 器官の構造と機能 呼吸器系 |
呼吸器系について概説する。 | |
14 | 補充授業(角田) | 器官の構造と機能 消化器系 |
消化器系について概説する。 | |
15 | 補充授業(角田) | 器官の構造と機能 神経伝達物質、オータコイド |
神経伝達物質・オータコイドについて概説する。 |