科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
基礎薬学複合科目Ⅱ[15~18]/Comprehensive course in fundamental pharmacy II |
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授業コード /Class Code |
B410851002 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
薬学部/Pharmaceutical Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火1(前期)/TUE1(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.5 |
主担当教員 /Main Instructor |
山原 弘/YAMAHARA HIROSHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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内海 美保/UTHUMI MIHO | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
平野 裕之/HIRANO HIROYUKI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
藤井 文彦/FUJII FUMIHIKO | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
山原 弘/YAMAHARA HIROSHI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、薬学複合科目であり6年次に配当している。 この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、2,3を目指す。 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) 薬学複合科目群は、「薬学教育モデルコアカリキュラム」に沿って4年次までの講義で習得した化学物質(医薬品)の原子及び分子の構造・平衡論・速度論・定性・定量に関する基礎の再整理を行い、5年次の病院・薬局実習を通じて身に付けた実務経験を統合し、薬学研究の場や臨床現場で用いられている医薬品品質に関する事項や、分析法やそれに関連し臨床現場で発生する課題を解決できる能力を身につけるために必要な知識を学ぶ。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
以下の各SBOsを到達目標とする。 【①化学結合】 C1-(1)-①-1 化学結合の様式について説明できる。 C1-(1)-①-2 分子軌道の基本概念および軌道の混成について説明できる。 C1-(1)-①-3 共役や共鳴の概念を説明できる。 【②分子間相互作用】 C1-(1)-②-1 ファンデルワールス力について説明できる。 C1-(1)-②-2 静電相互作用について例を挙げて説明できる。 C1-(1)-②-3 双極子間相互作用について例を挙げて説明できる。 C1-(1)-②-4 分散力について例を挙げて説明できる。 C1-(1)-②-5 水素結合について例を挙げて説明できる。 C1-(1)-②-6 電荷移動相互作用について例を挙げて説明できる。 C1-(1)-②-7 疎水性相互作用について例を挙げて説明できる。 【③原子・分子の挙動】 C1-(1)-③-1 電磁波の性質および物質との相互作用を説明できる。 C1-(1)-③-2 分子の振動、回転、電子遷移について説明できる。 C1-(1)-③-3 電子や核のスピンとその磁気共鳴について説明できる。 C1-(1)-③-4 光の屈折、偏光、および旋光性について説明できる。 C1-(1)-③-5 光の散乱および干渉について説明できる。 C1-(1)-③-6 結晶構造と回折現象について概説できる。 【④放射線と放射能】 C1-(1)-④-1 原子の構造と放射壊変について説明できる。 C1-(1)-④-2 電離放射線の種類を列挙し、それらの性質および物質との相互作用について説明できる。 C1-(1)-④-3 代表的な放射性核種の物理的性質について説明できる。 C1-(1)-④-4 核反応および放射平衡について説明できる。 C1-(1)-④-5 放射線測定の原理と利用について概説できる。 【①気体の微視的状態と巨視的状態】 C1-(2)-①-1 ファンデルワールスの状態方程式について説明できる。 C1-(2)-①-2 気体の分子運動とエネルギーの関係について説明できる。 C1-(2)-①-3 エネルギーの量子化とボルツマン分布について説明できる。 【②エネルギー】 C1-(2)-②-1 熱力学における系、外界、境界について説明できる。 C1-(2)-②-2 熱力学第一法則を説明できる。 C1-(2)-②-3 状態関数と経路関数の違いを説明できる。 C1-(2)-②-4 定圧過程、定容過程、等温過程、断熱過程を説明できる。 C1-(2)-②-5 定容熱容量および定圧熱容量について説明できる。 C1-(2)-②-6 エンタルピーについて説明できる。 C1-(2)-②-7 化学変化に伴うエンタルピー変化について説明できる。 【③自発的な変化】 C1-(2)-③-1 エントロピーについて説明できる。 C1-(2)-③-2 熱力学第二法則について説明できる。 C1-(2)-③-3 熱力学第三法則について説明できる。 C1-(2)-③-4 ギブズエネルギーについて説明できる。 C1-(2)-③-5 熱力学関数を使い、自発的な変化の方向と程度を予測できる。 【④化学平衡の原理】 C1-(2)-④-1 ギブズエネルギーと化学ポテンシャルの関係を説明できる。 C1-(2)-④-2 ギブズエネルギーと平衡定数の関係を説明できる。 C1-(2)-④-3 平衡定数に及ぼす圧力および温度の影響について説明できる。 C1-(2)-④-4 共役反応の原理について説明できる。 【⑤相平衡】 C1-(2)-⑤-1 相変化に伴う熱の移動について説明できる。 C1-(2)-⑤-2 相平衡と相律について説明できる。 C1-(2)-⑤-3 状態図について説明できる。 【⑥溶液の性質】 C1-(2)-⑥-1 希薄溶液の束一的性質について説明できる。 C1-(2)-⑥-2 活量と活量係数について説明できる。 C1-(2)-⑥-3 電解質溶液の電気伝導率およびモル伝導率の濃度による変化を説明できる。 C1-(2)-⑥-4 イオン強度について説明できる。 【⑦電気化学】 C1-(2)-⑦-1 起電力とギブズエネルギーの関係について説明できる。 C1-(2)-⑦-2 電極電位(酸化還元電位)について説明できる。 【①反応速度】 C1-(3)-①-1 反応次数と速度定数について説明できる。 C1-(3)-①-2 微分型速度式を積分型速度式に変換できる。(知識・技能) C1-(3)-①-3 代表的な反応次数の決定法を列挙し、説明できる。 C1-(3)-①-4 代表的な(擬)一次反応の反応速度を測定し、速度定数を求めることができる。(技能) C1-(3)-①-5 代表的な複合反応(可逆反応、平行反応、連続反応など)の特徴について説明できる。 C1-(3)-①-6 反応速度と温度との関係を説明できる。 C1-(3)-①-7 代表的な触媒反応(酸・塩基触媒反応、酵素反応など)について説明できる。 【①分析の基本】 C2-(1)-①-1 分析に用いる器具を正しく使用できる。(知識・技能) C2-(1)-①-2 測定値を適切に取り扱うことができる。(知識・技能) C2-(1)-①-3 分析法のバリデーションについて説明できる。 【①酸・塩基平衡】 C2-(2)-①-1 酸・塩基平衡の概念について説明できる。 C2-(2)-①-2 pH および解離定数について説明できる。(知識・技能) C2-(2)-①-3 溶液の pH を測定できる。(技能) C2-(2)-①-4 緩衝作用や緩衝液について説明できる。 【②各種の化学平衡】 C2-(2)-②-1 錯体・キレート生成平衡について説明できる。 C2-(2)-②-2 沈殿平衡について説明できる。 C2-(2)-②-3 酸化還元平衡について説明できる。 C2-(2)-②-4 分配平衡について説明できる。 【①定性分析】 C2-(3)-①-1 代表的な無機イオンの定性反応を説明できる。 C2-(3)-①-2 日本薬局方収載の代表的な医薬品の確認試験を列挙し、その内容を説明できる。 【②定量分析(容量分析・重量分析)】 C2-(3)-②-1 中和滴定(非水滴定を含む)の原理、操作法および応用例を説明できる。 C2-(3)-②-2 キレート滴定の原理、操作法および応用例を説明できる。 C2-(3)-②-3 沈殿滴定の原理、操作法および応用例を説明できる。 C2-(3)-②-4 酸化還元滴定の原理、操作法および応用例を説明できる。 C2-(3)-②-5 日本薬局方収載の代表的な医薬品の容量分析を実施できる。(知識・技能) C2-(3)-②-6 日本薬局方収載の代表的な純度試験を列挙し、その内容を説明できる。 C2-(3)-②-7 日本薬局方収載の重量分析法の原理および操作法を説明できる。 【①分光分析法】 C2-(4)-①-1 紫外可視吸光度測定法の原理および応用例を説明できる。 C2-(4)-①-2 蛍光光度法の原理および応用例を説明できる。 C2-(4)-①-3 赤外吸収(IR)スペクトル測定法の原理および応用例を説明できる。 C2-(4)-①-4 原子吸光光度法、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法および ICP 質量分析法の原理および応用例を説明できる。 C2-(4)-①-5 旋光度測定法(旋光分散)の原理および応用例を説明できる。 C2-(4)-①-6 分光分析法を用いて、日本薬局方収載の代表的な医薬品の分析を実施できる。(技能) 【②核磁気共鳴(NMR)スペクトル測定法】 C2-(4)-②-1 核磁気共鳴(NMR)スペクトル測定法の原理および応用例を説明できる。 【③質量分析法】 C2-(4)-③-1 質量分析法の原理および応用例を説明できる。 【④X線分析法】 C2-(4)-④-1 X線結晶解析の原理および応用例を概説できる。 C2-(4)-④-2 粉末X線回折測定法の原理と利用法について概説できる。 【⑤熱分析】 C2-(4)-⑤-1 熱重量測定法の原理を説明できる。 C2-(4)-⑤-2 示差熱分析法および示差走査熱量測定法について説明できる。 【①クロマトグラフィー】 C2-(5)-①-1 クロマトグラフィーの分離機構を説明できる。 C2-(5)-①-2 薄層クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 C2-(5)-①-3 液体クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 C2-(5)-①-4 ガスクロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 C2-(5)-①-5 クロマトグラフィーを用いて試料を定性・定量できる。(知識・技能) 【②電気泳動法】 C2-(5)-②-1 電気泳動法の原理および応用例を説明できる。 【①分析の準備】 C2-(6)-①-1 分析目的に即した試料の前処理法を説明できる。 C2-(6)-①-2 臨床分析における精度管理および標準物質の意義を説明できる。 【②分析技術】 C2-(6)-②-1 臨床分析で用いられる代表的な分析法を列挙できる。 C2-(6)-②-2 免疫化学的測定法の原理を説明できる。 C2-(6)-②-3 酵素を用いた代表的な分析法の原理を説明できる。 C2-(6)-②-4 代表的なドライケミストリーについて概説できる。 C2-(6)-②-5 代表的な画像診断技術(X線検査、MRI、超音波、内視鏡検査、核医学検査など)について概説できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
物質の構造、物質の状態、反応速度 化学平衡、定性試験、容量分析、金属元素の分析、クロマトグラフィー、分析の準備、生体分子の解析、分光分析法、核磁気共鳴スペクトル、質量分析、相互作用の分析法 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
1~2年生で学んだ物性薬学科目(物質の構造、物質の状態、反応速度、物質の移動)、1~4年生で学んだ物性薬学科目(物質の定量、機器分析の原理と応用、分析技術の臨床応用)の内容を復習しながら、それと関連する製剤、調剤や投与計画など実際の薬剤師業務と密接な事項を実践的な視点を交えて講義する。また時間的な制約でこれまでに十分な説明ができなかった項目の捕捉も兼ねる。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
1~2年生で学んだ物質の構造、物質の状態I、IIおよび反応速度と物質の移動の内容を復習しておくこと。 1~4年生で学んだ物質の定量I、II、機器分析の原理と応用および分析技術の臨床応用の内容を復習しておくこと。 オフィスアワー 山原:随時(不在にすることもあるので,訪問前に電子メールh.yamahara@pharm.kobegakuin.ac.jpでアポイントを取ることを勧めます) 藤井:質問があれば教員の居室(CPP335)まで来てください。質問できる時間(オフィスアワー)は、月曜日の13:00ー15:30です。不在の時もありますので,事前に電子メール(fumihiko.fujii@pharm.kobegakuin.ac.jp)でアポイントメントを取ることを勧めます。 平野:金曜日 15:30ー17:00 必ず事前に電子メールhirano@pharm.kobegakuin.ac.jpでアポイントを取ること。 内海:不在の時もありますので,事前に電子メールmiho@pharm.kobegakuin.ac.jpでアポイントをとること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
必ず予習、復習を行い、別途指示する練習問題を解答できるようにしておくこと。(目安としてそれぞれ1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
なし |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
全授業終了後の一斉実施型オンライン考査(100点満点)の成績に基づき評価する. 出題範囲:12回の講義で行った内容 出題形式:用語,事項に関する5者選択式正誤問題(マーク式解答,30~40問) |
テキスト /Required Texts |
日本薬学会編 スタンダード薬学シリーズ2「物理系薬学Ⅰ 物質の物理的性質」 東京化学同人 「薬学領域の分析化学」 財津潔、鶴田泰人編集 廣川書店 「薬学領域の機器分析学」財津潔、鶴田泰人編集 廣川書店 「HANDY INTELLIGENCE 日本薬局方」 平野裕之、市川秀喜著 京都廣川書店 「“パザパ”薬学演習シリーズ① 分析化学演習」京都廣川書店 「“パザパ”薬学演習シリーズ② 物理化学演習」京都廣川書店 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回(藤井) | 物質の構造 | 分子間相互作用について学ぶ。 C1-(1)-②-1〜7 原子・分子の挙動について学ぶ。 C1-(1)-③-1〜6 |
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2 | 第2回(藤井) | 物質のエネルギーと平衡(1) | 相平衡について学ぶ。 C1-(2)-⑤-1〜3 |
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3 | 第3回(藤井) | 物質のエネルギーと平衡(2) | 電気化学について学ぶ。 C1-(2)-⑦-1〜2 |
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4 | 第4回(山原) | 物質の変化(1) | 反応速度について学ぶ。 C1-(3)-①-1〜4 |
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5 | 第5回(山原) | 物質の変化(2) | 反応速度について学ぶ。 C1-(3)-①-5〜7 |
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6 | 第6回(山原) | 物質のエネルギーと平衡(3) | 気体の微視的状態と巨視的状態について学ぶ。 C1-(2)-①-1〜3 熱力学的エネルギーについて学ぶ。 C1-(2)-②-1〜7 自発的な変化について学ぶ。 C1-(2)-③-1〜5 |
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7 | 第7回(山原) | 分離分析法 | クロマトグラフィーについて学ぶ。 C2-(5)-①-1〜5 電気泳動法について学ぶ。 C2-(5)-②-1 |
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8 | 第8回(平野) | 分析の基礎 | 分析の基本について学ぶ。 C2-(1)-①-1〜3 |
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9 | 第9回(平野) | 溶液中の化学平衡 | 酸・塩基平衡について学ぶ。 C2-(2)-①-1〜4 各種の化学平衡について学ぶ。 C2-(2)-②-1〜4 |
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10 | 第10回(平野) | 化学物質の定性分析・定量分析 | 日本薬局方収載の代表的な医薬品の確認試験を学ぶ。 C2-(3)-①-1〜2 定量分析(容量分析・重量分析)について学ぶ。 C2-(3)-②-1〜7 |
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11 | 第11回(平野) | 機器を用いる分析法 | 分光分析法を学ぶ。 C2-(4)-①-1〜6 核磁気共鳴(NMR)スペクトル測定法を学ぶ。 C2-(4)-②-1 質量分析法を学ぶ C2-(4)-③-1 X線分析法を学ぶ。 C2-(4)-④-1〜2 熱分析について学ぶ。 C2-(4)-⑤-1〜2 |
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12 | 第12回(内海) | 臨床で用いられる分析技術 | 分析目的に即した試料の前処理法を学ぶ。 C2-(6)-①-1〜2 臨床分析で用いられる代表的な分析法を学ぶ。 C2-(6)-②-1〜5 |