シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
中毒学と放射薬化学[15~18]/Toxicology/Radiochemistry
授業コード
/Class Code
B410741002
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
金2(前期)/FRI2(SPR.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
糟谷 史代/KASUYA FUMIYO
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
糟谷 史代/KASUYA FUMIYO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
岸本 修一/KISHIMOTO SHUUICHI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
授業は対面講義とする。

授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、専門教育科目であり4年次に配当している。
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、2と6を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

日常の臨床救急で接する中毒物質は薬物を含め非常に多い。3年次までに習得した化学物質の基礎的および専門的知識をもとに、更に、
(1) 化学物質による中毒の未然防止及び治療方法などを学び、
(2) 臨床現場で中毒の治療に役立たせる
ことを目的とする。


到 達 目 標
/Class Objectives
選択必修科目ー4年次配当科目

以下の各SBOsを到達目標とする。

化学物質などの生体への有害作用を回避し、適正に使用できるようになるために、D2-(1)-①-2,3,6,7 化学物質の毒性、C1-(1)-④-1,2,3,5, D2-(1)-④-1,2,3 放射線などに関する基本的事項を修得する。農薬,家庭用品,工業用薬品,自然毒と合わせて,日常の臨床救急で接する中毒物質は多く、中毒の未然防止と中毒の治療方法などを学び、臨床現場で役立たせることを目的とする。あわせて、D1-(3)-③-2,3 食中毒についても講義する。
<中毒学>(糟谷担当)
③【食中毒】
D1-(3)-③-2 食中毒の原因となる自然毒を列挙し、その原因物質、作用機構、症状の特徴を説明できる。
D1-(3)-③-3 化学物質(重金属、残留農薬など)による食品汚染の具体例を挙げ、ヒトの健康に及ぼす影響を説明できる。
③【化学物質の毒性】
D2-(1)-①-2 肝臓、腎臓、神経などに特異的に毒性を示す主な化学物質を列挙できる。
D2-(1)-①-3 重金属、農薬、PCB、ダイオキシンなどの代表的な有害化学物質の急性毒性、慢性毒性の特徴について説明できる
④【化学物質による中毒と処置】
D2-(1)-①-6 代表的な中毒原因物質の解毒処置法を説明できる。
D2-(1)-①-7 化学物質の中毒量、作用器官、中毒症状、救急処置法、解毒法を検索することができる。

<放射薬化学> (岸本担当)
C1 物質の物理的性質 (1)物質の構造
【④放射線と放射能】
C1-(1)-④-1 原子の構造と放射壊変について説明できる。
C1-(1)-④-2 電離放射線の種類を列挙し、それらの性質および物質との相互作用について説明できる。
放射線(α、β、γ線)と物質との相互作用について説明できる。
C1-(1)-④-3 代表的な放射性物質の物理的性質について説明できる。 それらの物質との相互作用について説明できる。
C1-(1)-④-5 放射線の測定原理について説明できる
D2 環境 (1)化学物質・放射線の生体への影響
【④放射線の生体への影響】
D2-(1)-④-1 電離放射線を列挙し、生体への影響を説明できる。
D2-(1)-④-2 代表的な放射性核種と生体との相互作用を説明できる。
D2-(1)-④-3 電離放射線を防御する方法について概説できる。
C2 化学物質の分析 (6)臨床現場で用いる分析技術
C2-(6)-②-5 代表的な画像診断技術について概説できる。
授業のキーワード
/Keywords
食中毒、薬毒物、急性中毒、処置法、解毒・拮抗薬、放射線
授業の進め方
/Method of Instruction
授業計画に従って行う。プリントを配布し、講義を進める。
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業計画に従って12回の授業を行う。
オフィスアワー: 糟谷:水曜日(15:00-18:00) 、SP127研究室
岸本:随時とするが、事前に連絡(skisimot@pharm.kobegakuin.ac.jp)をすることが望ましい。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
予習と復習が重要です。事前学習として、予習(前の講義の復習)しておくこと(目安として0.5時間)。事後学習として、復習すること(目安として1時間)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
随時、授業時に指示する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
定期試験(100%)の成績に基づいて評価する。
評価の割合は、糟谷(65%)と岸本(35%)とし、総合的に評価する。
テキスト
/Required Texts
糟谷・岸本:  主としてプリントを使用
参考図書
/Reference Books
1) 相場一刻等編「臨床中毒学」医学書院  ¥10500
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 臨床薬毒物中毒の総論 (糟谷) 1) 薬毒物による急性中毒の現状について説明できる。
2) 中毒の診断法と標準治療について説明できる。
3) 食に起因する健康障害をその原因別に概説すると共に、食中毒統計からその発生状況を概説できる。
D1-(3)-③-2
D1-(3)-③-3
D2-(1)-①-2
D2-(1)-①-3
D2-(1)-①-6
D2-(1)-①-7
AD-D2-②-1
AD-D2-②-2
2 第2回 自然毒及びタバコによる中毒と処置
(糟谷)
1) 中毒件数はそれほど多くないものの、食中毒死者が多く見られる自然毒食中毒について、動物性、植物性の代表例を挙げ説明できる。
2) 急性中毒の発生頻度が高い家庭用品による毒性発現機構、中毒量・致死量、中毒症状、処置法、解毒法について説明できる。
3) 家庭用品による中毒の臨床症状と検査値から中毒起因物質を絞り込むことができる。
D1-(3)-③-2
D1-(3)-③-3
D2-(1)-①-2
D2-(1)-①-6
D2-(1)-①-7
AD-D2-②-1
3 第3回 医薬品による中毒と処置
(糟谷)
1) 急性中毒の発生頻度が高い医薬品(向精神薬、解熱鎮痛剤)による毒性発現機構、中毒量・致死量、中毒症状、処置法、解毒法について説明できる。
2) 医薬品による中毒の臨床症状と検査値から中毒起因物質を絞り込むことができる。
D2-(1)-①-2
D2-(1)-①-6
D2-(1)-①-7
AD-D2-②-1
4 第4回 工業用品、重金属による中毒と処置
(糟谷)
1) 急性中毒の発生頻度が高い一酸化炭素、工業用品(メタノール、水銀化合物、鉛化合物、ヒ素化合物、硫化水素、青酸化合物)による毒性発現機構、中毒量・致死量、中毒症状、処置法、解毒法について説明できる。
2) 一酸化炭素や工業用品による中毒の臨床症状と検査値から中毒起因物質を絞り込むことができる。
D2-(1)-①-2
D2-(1)-①-3
D2-(1)-①-6
D2-(1)-①-7
AD-D2-②-1
5 第5回 農薬による中毒と処置
(糟谷)
1) 急性中毒の発生頻度が高い農薬による毒性発現機構、中毒量・致死量、中毒症状、処置法、解毒法について説明できる。
2) 農薬による中毒の臨床症状と検査値から中毒起因物質を絞り込むことができる。
D2-(1)-①-2
D2-(1)-①-6
D2-(1)-①-7
AD-D2-②-1
6 第6回 乱用薬物による中毒と処置 (糟谷) 1) 急性中毒の発生頻度が高い乱用薬物による毒性発現機構、中毒量・致死量、中毒症状、処置法、解毒法について説明できる。
2) 乱用薬物による中毒の臨床症状と検査値から中毒起因物質を絞り込むことができる。
D2-(1)-①-2
D2-(1)-①-6
D2-(1)-①-7
AD-D2-②-1
7 第7回 中毒の話題
(糟谷)
1) 近年、生活様式・環境の変化、科学技術の進歩に伴い発生する新たな急性中毒の話題について紹介、解説できる 。
C12-(1)-④-1
C12-(1)-④-2
8 第8回 中毒起因物質の推定
(糟谷)
1) 中毒を起こしやすい化学物質による毒性発現機構、中毒量・致死量、中毒症状、処置法、解毒法について学んできた知識を臨床現場で役立てるために、臨床症状と検査値に基づいて多くの化学物質の中から中毒起因物質を絞り込み、説明できる。
2)練習問題を解いて解説できる。
C12-(1)-④-1
C12-(1)-④-2
9 第9回 放射線と放射能
(岸本)
C1-(1)-④-1 原子の構造と放射壊変について説明できる。
C1-(1)-④-2 電離放射線の種類を列挙し、それらの性質および物質との相互作用について説明できる。
C1-(1)-④-3 代表的な放射性核種の物理的性質について説明できる。
C1-(1)-④-4 核反応および放射平衡について説明できる。
C1-(1)-④-5 放射線測定の原理と利用について概説できる。
10 第10回 放射線の生体への影響(1)
(岸本)
D2-(1)-④-1 電離放射線を列挙し、生体への影響を説明できる。
D2-(1)-④-2 代表的な放射性核種(天然、人工)と生体との相互作用を説明できる。
11 第11回 放射線の生体への影響(2)
(岸本)
D2-(1)-④-1 電離放射線を列挙し、生体への影響を説明できる。
D2-(1)-④-2 代表的な放射性核種(天然、人工)と生体との相互作用を説明できる。
12 第12回 放射線の医療への応用と被爆防御
(岸本)
C2-(6)-②-5 代表的な画像診断技術について概説できる。
D2-(1)-④-2 代表的な放射性核種(天然、人工)と生体との相互作用を説明できる。
D2-(1)-④-2 電離放射線を防御する方法について概説できる。

科目一覧へ戻る