科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
製剤設計Ⅲ(薬物送達システム)[15~18]/Physical Pharmaceutics Ⅲ |
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授業コード /Class Code |
B410682002 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
薬学部/Pharmaceutical Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金1(前期)/FRI1(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.5 |
主担当教員 /Main Instructor |
亀井 敬泰/KAMEI NORIYASU |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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亀井 敬泰/KAMEI NORIYASU | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業の担当者は薬学部所属である。 この科目は、4年次に配当している専門教育科目であり、学部のディプロマ・ポリシー(DP:学位授与の方針)に示す8項目のうち、2、3を目指す。 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) 医薬品の利便性(投与方法や副作用等)を考慮するためには、薬物の体内動態を適切に制御するための製剤設計が必要である。これを可能にするために、薬物送達システム(DDS)という概念が提唱されている。本講では、その概念の理解を深め、基本技術である薬物放出制御法、標的指向化法、吸収促進法とそれらの実際について学ぶ。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
以下の各SBOsを到達目標とする。 薬物送達システムを駆使して薬物体内動態を制御する概念と、それを設計するために用いられる技術や材料について、実例に基づいて理解する。 E5-(3)-①-1 DDSの概念と有用性について説明できる E5-(3)-①-2 代表的なDDS技術を列挙し、説明できる E5-(3)-②-1 コントロールドリリースの概要と意義について説明できる E5-(3)-②-2 投与部位ごとに、代表的なコントロールドリリース技術を列挙し、その特性について説明できる E5-(3)-②-3 コントロールドリリース技術を適用した代表的な医薬品を列挙できる E5-(3)-③-1 ターゲティングの概要と意義について説明できる E5-(3)-③-2 投与部位ごとに、代表的なターゲティング技術を列挙し、その特性について説明できる E5-(3)-③-3 ターゲティング技術を適用した代表的な医薬品を列挙できる E5-(3)-④-1 吸収改善の概要と意義について説明できる E5-(3)-④-2 投与部位ごとに、代表的な吸収改善技術を列挙し、その特性について説明できる E5-(3)-④-3 吸収改善技術を適用した代表的な医薬品を列挙できる E4-(1)-④-4 プロドラッグと活性代謝物について、例を挙げて説明できる E5-(2)-③-1 製剤の特性(適用部位,製剤からの薬物の放出性など)を理解した上で、生物学的同等性について説明できる |
授業のキーワード /Keywords |
薬物送達システム、放出制御(コントロールドリリース)、標的指向化(ターゲティング)、吸収改善、プロドラッグ |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業計画に従って12回の講義を行ないます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
本科目は、これまでの関連科目(「剤形・局方・薬物体内動態を知る」「製剤設計Ⅰ(液状・分散系)」「製剤設計Ⅱ(固形・半固形)」)の知識が土台となりますので、受講前にこれらの科目で学んだ内容を復習してください。講義では、主に講義資料プリント(冊子)を使います。ノートをしっかりとってください。 オフィスアワー:随時 不在の場合がありますので、訪問前にメールで問い合わせてください。 noriyasu@pharm.kobegakuin.ac.jp |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事前学習として、当日の授業範囲を確認しておく(目安として0.5時間)。授業後は、ノートと参照した資料を整理して,内容を復習してください(目安として1時間程度)。自分で考えても理解できない部分がある場合には、メール等で質問し解決して下さい。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業時に指示します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
全授業終了後に実施する定期試験(100%)の成績に基づいて評価します。 |
テキスト /Required Texts |
講義用パワーポイントスライドをテキストとして使用します(冊子体として配布予定)。 |
参考図書 /Reference Books |
日本薬学会編スタンダード薬学シリーズII6『医療薬学 VII製剤化のサイエンス』東京化学同人 『最新製剤学 第4版』竹内洋文・有馬英俊・平山文俊・山本浩充・編 廣川書店 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 薬物送達システムの概念 | 従来の医薬品製剤の有効性、安全性、信頼性における主な問題点を克服すべく提案されたDDSの概念と有用性について学ぶ。 E5-(3)-①-1 E5-(3)-①-2 |
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2 | 第2回 | 薬物放出制御の原理と意義 | 放出制御製剤の必要性について学ぶ。また、拡散制御の原理、リザーバー型、マトリックス型、侵食・溶解型、イオン交換、浸透圧ポンプにおける薬物放出機構について学ぶ。 E5-(3)-②-1 E5-(3)-②-2 |
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3 | 第3回 | 経口投与型放出制御製剤(その1) | 経口投与型放出制御製剤(特に徐放性製剤を中心に)の構造、材料と特性について、実例に基づいて学ぶ。 E5-(3)-②-1 E5-(3)-②-2 E5-(3)-②-3 E5-(2)-③-1 |
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4 | 第4回 | 経口投与型放出制御製剤(その2) | 経口投与型放出制御製剤(徐放性製剤、放出遅延製剤および放出部位制御型製剤)の構造、材料と特性、薬物動態との関係について、その実例に基づいて学ぶ。 E5-(3)-②-1 E5-(3)-②-2 E5-(3)-②-3 E5-(2)-③-1 |
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5 | 第5回 | 非経口放出制御製剤(その1) | 非経口投与型(経皮型,注入型)放出制御製剤の構造と特性について、実例に基づいて学ぶ。さらに、作用様式の異なるインスリン製剤についても、実例とともに学ぶ。 E5-(3)-②-1 E5-(3)-②-2 E5-(3)-②-3 E5-(2)-③-1 |
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6 | 第6回 | 非経口放出制御製剤(その2) | 経口以外の経粘膜投与型放出制御製剤の構造と特性について、実例に基づいて学ぶ。放出制御製剤を製造するための材料について学ぶ。さらに、吸入粉末剤の設計や吸入器についても、実例とともに学ぶ。 E5-(3)-②-1 E5-(3)-②-2 E5-(3)-②-3 E5-(2)-③-1 |
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7 | 第7回 | 吸収改善の概要とプロドラッグ | 薬物の吸収改善の意義や、それを可能にするための手法を学ぶ。また、吸収改善の中心となるプロドラッグについても、その実例に基づいて学ぶ。 E5-(3)-①-2 E5-(3)-④-1 E5-(3)-④-2 E5-(3)-④-3 E4-(1)-④-4 |
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8 | 第8回 | 種々の吸収改善法 | ペプチド・タンパク質性医薬品の吸収を改善するための開発例を学ぶ。製剤添加剤を利用した手法に加えて、投与経路の選択による吸収改善手法についても、実例に基づいて学ぶ。 E5-(3)-①-2 E5-(3)-④-1 E5-(3)-④-2 E5-(3)-④-3 E4-(1)-④-4 |
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9 | 第9回 | 標的指向化の原理と意義 | 薬物を標的部位に選択的に送り込み、目的以外の部位への移行を抑制する標的指向化(ターゲティング)の概念について学ぶ。 E5-(3)-③-1 |
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10 | 第10回 | 標的指向型製剤1 | 標的指向型製剤の例として、高分子化医薬を取り上げ、その種類とメカニズムについて、実例に基づいて学ぶ。 E5-(3)-③-2 E5-(3)-③-3 |
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11 | 第11回 | 標的指向型製剤2 | 標的指向型製剤の例として、微粒子性キャリアを取り上げ、その種類とメカニズムについて、実例に基づいて学ぶ。 E5-(3)-③-2 E5-(3)-③-3 |
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12 | 第12回 | 標的指向型製剤3 | 最新技術を利用したターゲティングの実例について、その概要と治療原理を学ぶ。 E5-(3)-③-2 E5-(3)-③-3 |