科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
薬物治療Ⅰ(免疫)[15~18]/Clinical Immunology |
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授業コード /Class Code |
B410671002 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
薬学部/Pharmaceutical Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月3(前期)/MON3(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.5 |
主担当教員 /Main Instructor |
白川 晶一/SHIRAKAWA SHOICHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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池村 舞/IKEMURA MAI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
白川 晶一/SHIRAKAWA SHOICHI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、専門教育科目であり3年次に配当している。 この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、1,2,3を目指す。 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) 本講義により学生は、以下の①②のことが出来るようになる。 ①学生は、患者情報に応じた薬の選択、用法・用量の設定および医薬品情報・安全性や治療ガイドラインを考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために、疾病に伴う症状などの患者情報を解析し、最適な治療を実施するための薬理、病態・薬物治療に関する基本的事項を修得する。 ②学生は、免疫・炎症・アレルギーおよび骨・関節の疾患と、後天性免疫不全症候群(AIDS)について、その病因・病態と薬物治療について患者に説明できるようになる。 この授業の担当者は、医師として30年の臨床経験があり現在も医療現場で働いている内科医と、病院薬剤師として5年以上の経験を持つ薬剤師の実務の経験のある教員2名である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
以下の各SBOsを到達目標とする。 E2-(2)-①-1. 抗炎症薬(ステロイド性および非ステロイド性)および解熱性鎮痛薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる。 E2-(2)-①-2. 抗炎症薬の作用機序に基づいて炎症について説明できる。 E2-(2)-①-3. 創傷治癒の過程について説明できる。 E2-(2)-②-1. アレルギー治療薬(抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬等)の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる。 E2-(2)-②-2. 免疫抑制薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる。 E2-(2)-②-3. 以下のアレルギー疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、接触性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、消化管アレルギー、気管支喘息 E2-(2)-②-4. 以下の薬物アレルギーについて、原因薬物、病態(病態生理、症状等)および対処法を説明できる。 Stevens-Johnson(スティーブンス-ジョンソン)症候群、中毒性表皮壊死症、薬剤性過敏症症候群、薬疹 E2-(2)-②-5. アナフィラキシーショックについて、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(2)-②-6. 以下の疾患について、病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 尋常性乾癬、水疱症、光線過敏症、ベーチェット病 E2-(2)-②-7. 以下の臓器特異的自己免疫疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 バセドウ病、橋本病、悪性貧血、アジソン病、1 型糖尿病、重症筋無力症、多発性硬化症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、シェーグレン症候群 E2-(2)-②-8. 以下の全身性自己免疫疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 全身性エリテマトーデス、強皮症、多発筋炎/皮膚筋炎、関節リウマチ E2-(2)-②-9. 臓器移植(腎臓、肝臓、骨髄、臍帯血、輸血)について、拒絶反応および移植片対宿主病(GVHD)の病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(2)-③-3. 変形性関節症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(2)-④-1. 免疫・炎症・アレルギー疾患に用いられる代表的な薬物の基本構造と薬効(薬理・薬物動態)の関連を概説できる。 E2-(7)-④-5. 後天性免疫不全症候群(AIDS)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、感染経路と予防方法および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 E2-(7)-➇-1. 以下の抗悪性腫瘍薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用、相互作用、組織移行性)および臨床適用を説明できる。 アルキル化薬、代謝拮抗薬、抗腫瘍抗生物質、微小管阻害薬、トポイソメラーゼ阻害薬、抗腫瘍ホルモン関連薬、白金製剤、分子標的治療薬、その他の抗悪性腫瘍薬 患者情報に応じた薬の選択、用法・用量の設定および医薬品情報・安全性や治療ガイドラインを考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために、疾病に伴う症状などの患者情報を解析し、最適な治療を実施するための薬理、病態・薬物治療に関する基本的事項度を修得する |
授業のキーワード /Keywords |
免疫応答、アレルギー、自己免疫疾患、炎症反応、移植医療、後天性免疫不全症候群 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業計画に沿って12回の講義を行います。授業の最後に小テストを行います。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業開始時に配布した資料(プリント)とパワーポイントを用いて、授業を進めていきます。授業後は、その日に学んだことを復習し、内容を十分理解してください。授業後に授業内容に関する質問を受け付けます。 オフィスアワー:月・火・木のお昼休み(白川)、月曜12:30-13:30(池村) |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
講義が終わったらその日のうちに必ず復習を行い、解らないところが無いようにに務めてください(目安として0.5時間)。また、次の講義の前日に前回習ったところを再度チェックするようにしてください。(目安として0.5時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
必要があれば随時指示します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
免疫に関する臨床的な内容が理解されているかどうか、マーク問題と記述問題を合わせて100%として評価します。 |
テキスト /Required Texts |
薬がみえるvol.1,2,3(Medic Media) |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回(白川) | 総論 | 免疫・炎症・アレルギーおよび骨・関節に関する疾患と薬物治療の概略並びにそ創傷治癒の過程について説明できる。 E2-(2)-②-2 |
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2 | 第2回(白川) | SLE,APS,SSc,PM/DM,シェーグレン症候群 | 全身性エリテマトーデス、抗リン脂質抗体症候群、強皮症、多発性筋炎、皮膚筋炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病、変形性関節炎の病態と薬物治療について説明できる。 E2-(2)-②-6,7,8、E2-(2)-③-3 |
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3 | 第3回(白川) | 後天性免疫不全症候群 | 後天性免疫不全症候群の病態と薬物治療について説明できる。 E2-(7)-④-5 |
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4 | 第4回(白川) | 臓器移植と免疫 | 移植に関連した病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。 E2-(2)-②-9 | |
5 | 第5回(白川) | 全身性自己免疫疾患と臓器特異性免疫疾患 | 全身性自己免疫疾患と臓器特異性免疫疾患について説明できる。 E2-(2)-②-7,8 |
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6 | 第6回(白川) | がんと免疫療法 | がんに対する非特異的免疫療法と特異的免疫療法について説明できる。 E2-(7)-➇-1 |
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7 | 第7回(池村) | 炎症 | 炎症の病態と薬物治療(ステロイド性および非ステロイド性抗炎症薬)について説明できる。 E2-(2)-①-1,2,3 E2-(2)-④-1 |
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8 | 第8回(池村) | アナフィラキシーショック、アレルギー性薬疹 | アナフィラキシーショック、食物アレルギー、アレルギー性薬疹の病態と薬物治療について説明できる。 E2-(2)-②-1,4,5 |
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9 | 第9回(池村) | 鼻、眼、呼吸器の免疫・アレルギー疾患 | アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息の病態と薬物治療について説明できる。 E2-(2)-②-3 |
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10 | 第10回(池村) | 皮膚のアレルギー疾患 | アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、接触皮膚炎、尋常性乾癬、水疱症の病態と薬物治療について説明できる。 E2-(2)-②-3,6 |
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11 | 第11回(池村) | 骨・関節の免疫・アレルギー疾患 | 関節リウマチの病態と薬物治療について説明できる。 E2-(2)-②-8 |
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12 | 第12回(池村) | 血液・内分泌の免疫・アレルギー疾患 | 悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少症、バセドウ病、橋本病、Ⅰ型糖尿病の病態と薬物治療について説明できる。 E2-(2)-②-7 |