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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
細胞の分子生物学Ⅱ[19~]/Molecular Cell Biology I
授業コード
/Class Code
B410422003
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水2(前期)/WED2(SPR.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
鷹野 正興/TAKANO MASAOKI
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
鷹野 正興/TAKANO MASAOKI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
対面授業で実施します。

授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、選択必修科目であり2年次に配当している。
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、1を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
二年生の皆さんにはもうなじみがあるでしょう。生命科学を理解しようとする際、タンパク質と遺伝子を理解することは、もっとも重要なステップの一つです。私たちも含めて、動物・植物、生きているものはすべて、細胞から成り立っており、その細胞は、遺伝子とタンパク質から成り立っています。言い換えれば、生命を理解しようとするには、細胞を理解しなくてはならず、細胞を理解するには、タンパク質と遺伝子を理解しなくてはなりません。皆さんは細胞の分子生物学Ⅰでセントラルドグマの概要を学びましたが、細胞の分子生物学Ⅱでは、より体系的に、システムの意味を理解しながら、より深く、最終的には遺伝子工学まで理解して、説明出来ることを目指しましょう。
到 達 目 標
/Class Objectives
この授業終了時には、セントラルドグマについて、その仕組みと意味を的確に理解し説明出来ることを目標とします。またコアカリのSBOsを下記に列挙します。
C6-(1)-②-1 1)細胞小器官(核、ミトコンドリア、小胞体、リソソーム、ゴルジ体、ペルオキシソームなど)やリボソームの構造と機能を説明できる。
C6-(2)-③-1 1)アミノ酸を列挙し、その構造に基づいて性質を説明できる。 C6-(2)-④-1 1)タンパク質の構造(一次、二次、三次、四次構造)と性質を説明できる。
C6-(2)-⑤-1 1)ヌクレオチドと核酸(DNA、RNA)の種類、構造、性質を説明できる。
C6-(3)-①-1 1)多彩な機能をもつタンパク質(酵素、受容体、シグナル分子、膜輸送体、運搬・輸送タンパク質、貯蔵タンパク質、構造タンパク質、接着タンパク質、防御タンパク質、調節タンパク質)を列挙し概説できる。
C8-(1)-③-4 4) 抗体分子の基本構造、種類、役割を説明できる。
C6-(3)-③-1 1)酵素反応の特性と反応速度論を説明できる。
C6-(3)-③-2 2)酵素反応における補酵素、微量金属の役割を説明できる。
C6-(3)-③-3 3)代表的な酵素活性調節機構を説明できる。
C6-(4)-①-1 1)遺伝情報の保存と発現の流れを説明できる。
C6-(4)-①-2 2)DNA、遺伝子、染色体、ゲノムとは何かを説明できる。
C6-(4)-②-1 1)染色体の構造(ヌクレオソーム、クロマチン、セントロメア、テロメアなど)を説明できる。
C6-(4)-②-2 2)遺伝子の構造(プロモーター、エンハンサー、エキソン、イントロンなど)を説明できる。
C6-(4)-②-3 3)RNA の種類(hnRNA、mRNA、rRNA、tRNA など)と機能について説明できる。
C6-(4)-③-1 1)DNA の複製の過程について説明できる。
C6-(4)-④-1 1)DNA から RNA への転写の過程について説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
分子生物学、細胞、タンパク質、遺伝子
授業の進め方
/Method of Instruction
授業計画に従って12回の講義を行ないます。 講義60分のあとに、学生同士で資料作製し、プレゼンして貰います。サインペンを持ってきてください。なお、授業前に必ず教科書の範囲を読んでおいてください。予習なしではこの授業は理解出来ません。
履修するにあたって
/Instruction to Students
丸暗記はダメというのも、この科目の一番重要な目標は、遺伝子とタンパク質が生命体の中でどれだけの役割を果たしているのかを「概念」として理解することです。したがって、憶えるだけではこの目標はクリアできません。また、講義の際に適宜プリントを配布しますので、教科書の補完として使って下さい。特に、講義で聴いたことを教科書を読みながら、頭の中でイメージできるまで復習してください。オフィスアワーは随時、研究室に来ていただいたら時間のある限り対応します。メールアドレスはtakano@pharm.kobegakuin.ac.jp講義はベルが鳴ると開始し、遅刻は認めません。私語厳禁、見つけ次第退室して頂きます。他者に迷惑がかかる行為は困るからです。

授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
なお、授業前に必ず教科書の範囲を読んでおいてください(1時間程度)。予習なしではこの授業は理解出来ません。授業前にプレテスト、授業後にポストテストを必ず受けること。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業後に連絡
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
定期試験の成績によって評価します。プレテスト、ポストテストを受験したら、1点加点します。
テキスト
/Required Texts
「エッセンシャル細胞生物学」原書第5版、南江堂 8800円(細胞生物学と共通の教科書)この教科書は、生命科学の中で最高の教科書の一つです。安くはないですが、興味のあるところだけでも、ぜひ一読してみてください。版の古いものでも構わないので必ず手に入れてください。なお、Web販売サイト「onSMaRT」で電子書籍も販売しています。分厚い教科書なのでこちらを購入しても結構です。
参考図書
/Reference Books
「好きになる分子生物学」萩原清文(講談社)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 生命科学におけるセントラルドグマ セントラルドグマについて、その概要、意義を説明出来る。 予習範囲p1-11、授業前に必ず読んでおくこと
2 第2回 細胞の化学成分、タンパク質の構造と機能 細胞の化学成分、タンパク質についてその機能と役割を説明出来る。また、タンパク質の構造(一次、二次、三次、四次構造)と性質を説明できる。 予習範囲p39-44、p117-121,授業前に必ず読んでおくこと
3 第3回 タンパク質はどのように働くか タンパク質の働きは結合に基づくことを理解し、酵素、抗体などがどのように結合するかについて説明出来る。 予習範囲p135-139,授業前に必ず読んでおくこと
4 第4回 酵素とは?その調節 酵素の調節機構、反応速度論について、その概要を説明出来る。 予習範囲p139-145,授業前に必ず読んでおくこと
5 第5回 D N A とは セントラルドグマについて説明出来る。とくに遺伝子の概念について説明出来る。 予習範囲p135-139,授業前に必ず読んでおくこと
6 第6回 DNAの複製 DNAの複製は何のためにあり、どのような仕組みかについて説明出来る。 予習範囲p173-181,P193-195、授業前に必ず読んでおくこと
7 第7回 DNAの複製と修復 DNAの変異はどのように、起こり、その修復はどのように行われるかについて説明出来る。 予習範囲p199-217,授業前に必ず読んでおくこと
8 第8回 転写ーDNAからRNAへータンパク質をつくるには鋳型が必要! DNAからRNAの転写はなぜ必要で、どのような仕組みで行われるか説明出来る。 予習範囲p227-234,P239-241,授業前に必ず読んでおくこと
9 第9回 翻訳ーRNAからタンパク質へー RNAからタンパク質はどのような仕組みで翻訳され、そして、mRNA,tRNA,rRNAの役割についてそれぞれ説明出来る。 予習範囲p244-252,授業前に必ず読んでおくこと
10 第10回 遺伝子発現の調節 転写の調節がなぜ必要で、そのことが生命体にとってどのように重要なのか説明出来る。 予習範囲p267-276,授業前に必ず読んでおくこと
11 第11回 細胞の分化と遺伝子発現調節 細胞の分化にとって遺伝子発現調節がどのような役割を果たすか説明出来る。 予習範囲p280-286,授業前に必ず読んでおくこと
12 第12回 遺伝子工学の基礎 遺伝子工学の発達によって何が行えるようになったか、説明出来る。 予習範囲p341-350,授業前に必ず読んでおくこと

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