科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
薬品分析学Ⅱ[19~]/Medical Analytical Chemistry Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B410323003 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
薬学部/Pharmaceutical Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月2(前期)/MON2(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.5 |
主担当教員 /Main Instructor |
平野 裕之/HIRANO HIROYUKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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平野 裕之/HIRANO HIROYUKI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、選択必修科目であり2年次に配当している。 この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、2,3,7を目指す。 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) 有機化合物の物理定数を測定するとき、試料が初めから純粋な状態で得られる場合は少なく、先ず混合物の分離操作及び精製操作を行う必要がある。本講義では、初めに、分離・精製法の基本操作として、物質の揮発性、溶媒に対する溶解度の差などを利用して、多数の混合物を系統的に分離する方法の原理及び操作について述べる。次に、分離分析法、定性及び定量分析法としてガスクロマトグラフィー(GC)及び液体クロマトグラフィー(LC)について述べる。LCのうち、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、現在の分離分析法の中で最も利用されている方法である。また、電気泳動法は蛋白質やDNAなどのイオン性高分子化合物を対象とした分離分析法であり、その原理及び利用法などについて述べる。最後に、分離・分析操作が終了した試料の成分組成分析を目的とする光分析法として、紫外可視吸光光度法及び原子吸光光度法について解説する。本講義の到達目標を次に掲げる。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
以下の各SBOsを到達目標とする。 C 薬学基礎 C1 物質の物理的性質 (2)物質のエネルギーと平衡 【⑦電気化学】 2)電極電位(酸化還元電位)について説明できる。 C2 化学物質の分析 (1)分析の基礎 【① 分析の基本】 2.測定値を適切に取り扱うことができる。(知識・技能) (2)溶液中の化学平衡 【②各種の化学平衡】 3.酸化還元平衡について説明できる。 (3)化学物質の定性分析・定量分析 【②定量分析(容量分析・重量分析)】 4.酸化還元滴定の原理、操作法および応用例を説明できる。 5.日本薬局方収載の代表的な医薬品の容量分析を実施できる。(知識・技能) (4)機器を用いる分析法 【① 分光分析】 1.紫外可視吸光度測定法の原理および応用例を説明できる。 4.原子吸光光度法、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法およびICP 質量分析法の原理および応用例を説明できる。 (5)分離分析法 【① クロマトグラフィー】 1.クロマトグラフィーの分離機構を説明できる。 2.薄層クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 3.液体クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 4.ガスクロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 5.クロマトグラフィーを用いて試料を定性・定量できる。(知識・技能) 【②電気泳動法】 1.電気泳動法の原理および応用例を説明できる。 (6)臨床現場で用いる分析技術 【①分析準備】 1.目的に即した試料の前処理法を説明できる。 薬学アドバンスト C2 化学物質の分析 【⑧クロマトグラフィー】 〔関連コアカリ:(5)①〕 1.超臨界流体クロマトグラフィーの特徴を説明できる。 混合物を系統的に分離する方法の原理及び操作を理解する。さらに成分組成分析を目的とする光分析法として、紫外可視吸光光度法及び原子吸光光度法の原理及び利用法を理解する。 |
授業のキーワード /Keywords |
酸化還元滴定法、ガスクロマトグラフィー(GC)、液体クロマトグラフィー(LC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、電気泳動法試料、紫外可視吸光光度法、原子吸光光度法 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業計画に従って12回の講義を行ないます。復習確認としてポストテストを行います。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
予習、復習すること。講義前に必ず教科書ならびに配布教材等で予習をしてください。講義後はまとめのノートを作成し、確認問題(パザパ)を必ずやってください。そのあとにdotCampusにあるポストテストを行ってください。 オフィスアワー:木曜日 15:30ー17:00 必ず事前に電子メールでアポイントを取ること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
講義前に必ず必ず配信動画を視聴し教科書ならびに配布教材等で予習をしてください(目安として1時間)。授業が終わったらdotCampusにあるポストテストを必ずやってください。合わせてその時間のまとめの確認問題をやってください。(目安として1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
ポストテストならびに演習問題 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験70点、ポストテストならびに演習問題30点の合計100点満点の成績に基づいて評価する。 定期試験は、定義または用語についての確認、ならびに計算の技能を求め、 マーク式については、正誤、正解又は誤りの文章もしくは語句を選択する問題を、 記述式については、指示された定義または用語を適切かつ論理的に説明することを求め、 説明に必要な語句または数値がすべて記載されているか、論理性の視点より加点法にて採点する。 計算問題については、式の妥当性、物理および化学単位の妥当性、結果の妥当性の視点より加点法にて採点する。 |
テキスト /Required Texts |
『アップデート薬学機器分析学』 轟木堅一郎、明樂一己編集 廣川書店 『薬学領域の分析化学』 財津潔、鶴田泰人編集 廣川書店 『HANDY INTELLIGENCE 日本薬局方』 京都廣川書店 『“パザパ”薬学演習シリーズ① 分析化学演習』京都廣川書店 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 酸化還元滴定法(1) | 酸化還元電位について学ぶ。 ネルンストの式について学ぶ。 滴定曲線について学ぶ。 終点検出法について学ぶ。 実験例について学ぶ。 C1ー(2)ー⑦ー2 C2ー(1)ー①ー2 C2ー(2)ー②ー3 C2ー(3)ー②ー4 C2ー(3)ー②ー5 |
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2 | 第2回 | 酸化還元滴定法(2) | 過マンガン酸カリウム法について学ぶ。 ヨウ素法について学ぶ。 ジアゾ法について学ぶ。 標準液の調製と標定について学ぶ。 C2ー(1)ー①ー2 C2ー(2)ー②ー3 C2ー(3)ー②ー4 C2ー(3)ー②ー5 |
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3 | 第3回 | 分離及び精製操作 | 有機化合物の同定法について学ぶ。 再結晶蒸留及び分留について学ぶ。 化学構造と沸点の関係について学ぶ。 抽出について学ぶ。 C2ー(6)ー①ー1 |
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4 | 第4回 | 化学構造と溶解度の関係 | 溶媒の極性水に対する溶解度について学ぶ。 さらに、医薬品のエーテル、ベンゼンに対する溶解度について学ぶ。 医薬品の炭酸ナトリウム及び水酸化ナトリウムに対する溶解度について学ぶ。 医薬品の希塩酸に対する溶解度について学ぶ。 C2ー(6)ー①ー1 |
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5 | 第5回 | 分離分析の概説ならびにガスクロマトグラフィー | 分離分析ならびに ガスクロマトグラフィーの原理及び装置について学ぶ。ガスクロマトグラフィーによる定性分析法ならびに定量分析法について学ぶ。 誘導体化について学ぶ。 C2ー(5)ー①ー1 C2ー(5)ー①ー4 C2ー(5)ー①ー5 |
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6 | 第6回 | 液体クロマトグラフィー | ぺーパークロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー及びカラムクロマトグラフィーの原理及び分析法について学ぶ。 吸着クロマトグラフィーについて学ぶ。 分配クロマトグラフィーについて学ぶ。 高速液体クロマトグラフィーの原理および装置について学ぶ。 さらにイオン交換クロマトグラフィーについて学ぶ。 ゲルクロマトグラフィーについて学ぶ。 アフィニティークロマトグラフィーについて学ぶ。 C2ー(5)ー①ー1 C2ー(5)ー①ー2 C2ー(5)ー①ー3 C2ー(5)ー①ー5 薬学アドバンスト C2ー⑧ー(5)ー① |
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7 | 第7回 | 高速液体クロマトグラフィー(HPLC) | 高速液体クロマトグラフィーによる定性分析法ならびに定量分析法について学ぶ。 誘導体化について学ぶ。 アミノ酸クロマトグラフィーについて学ぶ。 さらに、超臨界クロマトグラフィー、向流分配クロマトグラフィーについて学ぶ。 C2ー(5)ー①ー1 C2ー(5)ー①ー3 |
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8 | 第8回 | 電気泳動法(1) | 電気泳動法の原理および装置について学ぶ。 電気泳動法の種類について学ぶ。 泳動に影響する因子について学ぶ。 さらに、紙の性質について学ぶ。 C2ー(5)ー②ー1 |
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9 | 第9回 | 電気泳動法(2) | ポリアクリルアミド電気泳動法(PAGE)、SDSポリアクリルアミド電気泳動法(SDSーPAGE)、等電点電気泳動法(IEF)、キャピラリー電気泳動法の原理及び装置について学ぶ。 キャピラリーゾーン電気泳動法、キャピラリーゲル電気泳動法について学ぶ。 さらに、2次元電気泳動法について学ぶ。 C2ー(5)ー②ー1 |
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10 | 第10回 | 紫外可視吸光光度法 (1) | 紫外可視吸光光度法の原理及び装置について学ぶ。 C2ー(4)ー①ー1 |
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11 | 第11回 | 紫外可視吸光光度法 (2) | 医薬品の確認及び定量法 について学ぶ。 さらに、たんぱく質定量、酵素活性測定について学ぶ。 C2ー(4)ー①ー1 |
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12 | 第12回 | 原子吸光光度法 | 原子吸光光度法の原理および装置について学ぶ。 光源、原子化部バックグラウンド補正について学ぶ。 定量法について学ぶ。 絶対検量線法、内標準法、標準添加法について学ぶ。 干渉について学ぶ。 分析例ついて学ぶ。 C2ー(4)ー①ー4 |